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異世界魔法の物理学  作者: のん
第一章
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2. 新しい人生1

地の文って難しいですね。

なんか一人称と三人称がごっちゃになってる気がします。

うっすらと意識が浮上する。

体が柔らかな感覚に包まれている。辺りは暗い。

どうやらどこぞの部屋のベッドに寝かされているようだ。


(あぁ、僕は倒れたんだっけか。守衛さんの巡回で発見されたのかな)


ひどく熱っぽい。過労で熱でも出たんだろう。ここ最近は徹夜続きだったからな……。

しかし世の博士課程の学生はみんな同じだと聞く。こんなことで博士号が取れるのか。

そう心の中で独り言ちながら体を起こす。と、糸状のものが体から流れ落ちる。


「あれ?」


どうやらこの糸状のものは髪の毛のようだ。さらさらとした髪は目もくらむような銀色で背中の肩甲骨あたりまで伸びている。

しかしそんなはずはない。僕の髪の毛は一般的な男性のものと同じ短髪だ。髪色だって黒だった。

こんな背中まで垂れるようなものではないし、髪を染めた記憶もない。

それに、


「こ、声もなんかおかしい!」


そうなのだ。鈴の鳴るような声は高く、まるで子どもの時に出るようなソプラノボイスだ。

初めは体調不良でのどの調子がおかしいのかとおもったが、そういうことでもなさそうだ。


「なんだ、これ……。うっ!」


突然頭痛が起き、何かが脳に刷り込まれていく。

それは少女が生まれ、物心ついてからこれまでの人生の記憶だった。

少女の名前はクレア・オンネス。年齢6歳。

そんなクレアとしての記憶が刷り込まれ、透のものと統合されていく。

僕はその違和感に激しい頭痛を感じ、再び気を失った。

いったんキリがいいので切ります。

主人公の名前は、前世の名前の透を英語にしてclearからそれっぽく読んでクレアとしました。

姓のオンネスは、オランダのヘイケ・カマリン・オンネスから取りました。

クレアがフランス人名に対しオランダ人姓なのでちょっとちぐはぐですが、ご愛嬌ということで。


※ヘイケ・カマリン・オンネス: 1911年に水銀が4.2 K (-268.8 ℃) で超伝導状態になることを発見した人物。超伝導とは物質の電気抵抗がある温度を境にゼロになる現象のこと。

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