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異世界魔法の物理学  作者: のん
序章
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0. 序章

ひとまず置いてみた、というところです。

今後の展開を考えながら、矛盾があればころころ内容が変わるかもしれません。

ー常々思ってあることがある。


僕の名前は桜井 (とおる)。とある大学院で物理学を専攻している。

僕はいわゆるオタクというやつで、ライトノベルをよく読んでいた。最近は特にWeb小説にハマっている。

さて、Web小説には異世界に転生しまたは召喚され、異世界の魔法を駆使して活躍する、という展開がよくある。僕はいつもそのような小説を読んでいて思うのだ。


この魔法は一体どういう物理で発現しているのだろうか、と。


例えば、炎を発生させる魔法である。

炎とは、酸素分子が可燃性の物質と結合する際に余分なエネルギーが光や熱となって放出されることによって発生する。

しかしながら、魔法を使った炎は、しばしば燃えるもの (=酸素と結合するもの) がないにも関わらずそこに炎として存在するかのように描写される。

はて、これはいったいなんなのだろうか。


例えば、水を発生させる魔法である。

水は、空気中には水蒸気として大量に存在しているが、あくまでそれは気体としての存在である。

魔法を用いれば、空気中から水蒸気をかき集め、液体の水を得られるかのように思えるが、気体をどのように集めているのだろうか。

もっと言えば、気体を液体にするためには、気体分子のエネルギーを下げて凝縮させなければいけない。どのようにしてこのようなことを起こすことが可能となるのだろうか。


不思議である。

1日の作業を終えて自室で小説を読んでいるときは、こんなことを考えていた。一種の職業病のようなものなのかもしれない。まだ学生なので、別に働いているわけでもないのだが。


ところで、なぜこんなことをつらつらと語っているのか。


「なんだ、これ......」


それは、今まさに僕が、その異世界転生というものを体験してしまっているからである。


「いや、ちょっと意味がわからない」


しかも、性別を男から女へと変えて、子供の姿で、だ。

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