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仕事の話

探偵の話

作者: 甘味処 雨

僕は今日も考える

思って気づいて見つけ出す

だって僕は探偵さ


今日の依頼は猫探し

どこにいるかを考えて

どうしてるかを考えて

そして僕は歩き出す


猫の居場所へ歩き出す


今日はまだ良いほうさ

だって僕は探偵さ

たまに嫌なものも舞い込むさ

恨み辛みを吐き出して

僕に依頼を頼むのさ


愛した人の裏切りを

見つけてほしいと男は言って


愛してくれたその人を

騙してくれと女はいう


こんなことがたまにある

ほんとにほんとにやめてくれ

ほんとにほんとに疲れるよ


人の感情に疲れるよ

だけど僕は探偵さ

今日もなにかを探すのさ


僕のところにはたまにしか来ないけど

世の中には毎日溢れてる

それでも皆は疲れない

あぁまたやってるよって

そうやって皆は受け流す


これは僕がおかしいの

これは君たちがおかしいの


これを俗に世論という

多数決だったら負けてるね


僕はそんなことを

考えて

考えながら探すのさ


今日の依頼は猫探し

自由気ままな猫を探すのさ

僕も猫になりたいなぁ





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