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なぜ俺が告られたのかどうしてもわからない

この俺、上裂悠磨(かみざき ゆうま)は人を好きになったことがない。もちろん好きになられたこともない。

生まれて17年間彼女なんていなかったし告られたこともなかったので今俺が直面している事態の対処法を俺は知らない。

その事態というのは…

「え?なんて言いました?」

「上裂先輩のことが好きです。付き合ってください」

これのことね♪

一体俺はなぜ告られているんだろうか?

って言うかこれって告られてんのか?

どっかにカメラとか仕掛けられてんのかと思い周りを見渡すがそれらしいものは見つからない。

しかも周りには誰もいない。

さらにこの女の子とは初対面だし。

うーん…困りましたね。

さーてどうしよう?

断りたいんだがどうやればいいのかがわからない。

まずこの女の子の名前も知らないしなぁ。

そうだな…まずは名前から聞いてみようか。

「あの…な、名前は?」

俺はできる限り声がうわずらないように気をつけて質問する。

「1年の神有愛夏莉(かみあり あかり)です」

どうやら同じ高校の後輩らしい。

まあ、学校で告られてるわけだしこの学校の生徒っていうのは少し考えたら、いや考えなくてもわかりそうなことだか今の俺は思考回路が停止しかけている。

まず俺が女子と付き合うことなんて出来るわけないので断る以外に考えられない。

問題は断り方だがもう直球に断ることにした。

「あの…俺君のこと好きじゃないからごめん」

断り方は正解だっただろうか?

あなたならこれに何点つけますか?

なんて考えてたら神有っていう女の子が口を開いた。

「そうですか…。でも私諦めません!」

そう言うと神有は足早にこの場を去っていった。

目元に光るものが見えたのは気のせいだろうか。

でも俺なんかと付き合ってもいいことないし選択としては正解だと俺は思った。

神有には悪いことしたがこれも神有にとって、そして俺にとって正しい選択のはずだ。

俺は人を好きになったことがない。

それは今とてそうだ。

なのになぜ俺のことを好きだと言ってきたのだろうか。

わからないな。

こんな俺が告られた理由がどうしてもわからなかった。

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