登場人物紹介
要望がありましたので、各章に登場人物紹介を作りました。
ネタバレになってしまうので、第三章未読の方は見ないことをおすすめします。
名前 ネア
種族 魔物(吸血鬼・ネクロマンサー)
魔術 拘束の呪術・耐性の呪術・??の呪術
吸血鬼とネクロマンサーの混血の魔物。
互いの種族の利点のみを持って生まれた規格外の存在であり、10歳の頃に両親を失った孤独な少女。
孤独を嫌った彼女は、吸血鬼である父が食料として住まわせていた村に村娘として潜り込み、約三百年の間そこで姿を変えながら暮らしていた。
その間に、村を訪れた旅人を操り、外界の知識を聞きだしたりなどをしていたが、操った者は殺さずに多少の期間を開けて元居た場所に帰すような所業を繰り返した。とにかく知識を蓄えることが好きで、二百年の間に魔術にも手を伸ばし三つの魔術を習得するに至った。
邪龍という存在を解き放ち、自身が最も大事にしていた居場所を危険に晒してしまった彼女は、自分がこの場所にいるべきではないと理解し、そこから離れる決意を固めた。
名前 テトラ
系統 未登場
村の一軒家でネアと共に暮らしていた女性。
ネアと出会ったのは、10歳にも満たない頃。両親に捨てられ森を彷徨っていたところをネアに拾われ、彼女が親代わりとして育てた。
いつしか大人になり、結婚し子供を授かり幸せな人生を歩んでいた———はずだったのだが、二十年前に夫と子供が魔物に殺されるという悲劇に見舞われてしまう。
天涯孤独の身に戻ってしまった彼女の傍には、いつしか記憶の中から消えてしまった少女がいてくれた。
悲劇に見舞われた人生を送っていたテトラであったが、彼女は決して孤独などではなかった。
そしてウサト達が去った後、いやに広くなってしまった家の中で彼女は周囲の人に助けられながら、変わらぬ日々を生きていく。
薄々は気づいていた。
しかし、あえてそれを聞かなかったのは、彼女が自分にとって親代わりであり、自分の心の傷を埋めてくれた優しい存在であることを知っていたからであった。




