第五十五話
本日三話目の更新です。
53話をまだ見ていない方は、先にそちらをお読みください。
状況は多分僕が優勢。
しかし、ハルファさんの持っている得物が変わった。真っ二つに割れた棍を両手で持っている彼は武器が二つになって手数が増したって事だ。
リーチは短くなったがそれ以上に厄介になった。
「砕くか……」
先程の感触から折るのにそれほどの力はいらない、後数撃ほど見舞えば簡単に無力化できるはず。
さっきから観戦している学生たちがお通夜の如く無言なのが気になる所だけど、今は目の前のハルファさんを無効化する事だけを考えよう。
僕だって顔面と首だけを狙われる度にヒヤヒヤするのはもう沢山だ。
「ようやくやる気になってくれましたね」
「やる気も何も僕は最初から……」
「御冗談を……私にだって彼我の実力差くらいは理解できる。貴方は尋常ならざる身体能力だけで私の『目』を上回った。しかし、それでも貴方は自分の土俵で戦ってすらいない……本当に申し訳ないと思う。貴方の本分は人を癒し、助ける事の筈なのに……でも、これも私の役目です」
……役目?
何だ役目って、この模擬戦はハルファさんが自分の意思で願い出たものじゃないのか?声に後悔の色が混ざっているのが余計に意味が分からなくなる。
いや、役目とかは今はどうでもいい。今、ハルファさんの目が悲哀に満ちたものから、獣を思わせる気迫を放つものに変わった。
両の手の棍を手慣れた手つきで構えた彼の姿は、まるで僕が攻撃してくるのを待っているかのように見える。それに、しっかりと紫色の魔力が籠った瞳で僕を見据えて来るあたり、やっぱりあの目に何か仕掛けがあるのかもしれない。
「僕が攻撃するのを待っているのなら……」
行くしかない、か。
このまま睨みあってもただ時間が過ぎるだけ、それなら僕から出た方が手っ取り早い。
その場で軽くジャンプしながら、跳び出すタイミングを計る。カウンターでの逆転を狙っていようが、防御に徹しようが、僕が出来る事は変わらない。
走って殴る―――ただそれだけだ。
「シッ!」
構えるハルファさんを視界に入れて、斜め右方向に跳びハルファさんの側面を取る。案の定、ハルファさんの目が僕の姿を捉えているが、構わず治癒魔法が籠った拳を突き出す。
ハルファさんは二本の棍で僕の拳を受け止めると同時に背後へ跳び、衝撃を逃がした。
「くっ!」
「………」
反応の仕方が不自然だな。
目で僕の方を追っているのにハルファさんの体の反応は明らかに遅れている。追いすがり、続けて蹴りを繰り出すも今度は僕の姿をちゃんと視認できているからか、しっかりと避け反撃までしてくる。
「………む」
首を傾け突き出してきた棍を躱しながら、一歩下がり今一度彼を観察する。
僕が押している筈なのに、攻撃がまともに通る気がしない。なんとなくだがハルファさんがずっと防御と回避に徹すれば、僕は彼に勝てないとすら思えてくる。
「膂力、速さ、体力では絶対に勝てない……しかし、使える手はいくらでもある!」
「何かとんでもない化け物と戦っているような表情はやめてほしいんだけど!」
僕はRPGに出る中ボスかッ。
だがやりようはあると言ったとおりに、額に汗を滲ませた彼が僕の拳と蹴りを受け流している姿はまるで殻に籠った亀のように鉄壁の防御を誇っている。
受け流すと同時に僕から距離を取っているのが面倒くさいな……。
「ここまで僕の攻撃が受け流されるのは、僕が素人だからか……?」
格闘技に関してはズブの素人の僕の動きはそこまで読みやすいのか?
「それなら……」
受け流されることを予測し、ハルファさんに直蹴りを繰り出す。
案の定、蹴りは受け止められ後ろへ跳び去る形で威力が受け流されるが構わず脚を踏み出し、勢いに任せて背後へ跳んだ彼に距離を詰める。
「ッ!そう来ましたか!!」
「ちょこまかと逃げるのはそこまでだァ!!」
素人の僕でもこの距離なら捉えられる!
今度は棍で防御されるのを見越して強く拳を握りしめる。
ここまで戦って、彼には遠慮は必要ない事が分かった……だから!
「砕くぞォ!」
その邪魔な棍をなァ!
先程、ハルファさんを殴り飛ばした時よりも、力を入れた拳を彼目掛けて振るう。
狙いは胴体ではなく棍、まず邪魔な得物を先に砕くッ。
上から振り下ろすように振るわれた拳が、眼前の彼目掛けて突き進む――、
「フッ―――」
「!?」
―――が、目標のハルファさんは地面に着地する寸前に、背後にある物体を蹴り、体勢を整え僕の拳を体を捻じるように避けた。
「背後、頂きました!」
「ぐぉ!?」
身体を捻じる勢いで背後に回った彼は、僕の背中に遠心力を乗せた棍での一撃を喰らわせてきた。
痛みとしては大したものではなかったが、その一撃は当てる目標を失った僕の力んだ拳を後押しするのに十分すぎるものだった。
止めるタイミングを見失った拳は、先程ハルファさんが回避の為に蹴った物体へと直撃。
ぐにゃりとした明らかに生物ではない硬くも弾力を感じる感触が一瞬だけ拳を包み込むが、勢いづいた拳はその弾力では吸収できずにそのまま突き破る。
「………あ……」
そこでようやくそこで僕が何を殴ったのかを理解する。
色が白くて一回り大きな丸太を思わせる形、地面に力強く打ち付けられているそれは、先程まで先輩とカズキが破壊していた『的』と同じものだった。
「………」
『普通じゃ壊れない』
『凄く頑丈』
『素手で壊そうとする奴なんていない』
サッと、ハルファさんそっちのけで先輩の方を見る。
体をガクブルと震わせているキリハとそんな彼女をどうしたと言わんばかりに心配しているキョウ。
ほら見たかと言わんばかりに僕を見て笑っているカーラさん。
僕を 化 け 物 を見る様に見ている学生さん達。
目を輝かせ僕を見ているカズキ。
そして、これ以上ないドヤ顔で僕にサムズアップしてくる先輩の姿。
「……これ偶然壊れかけてたやつだから……」
苦し紛れの言い訳を吐き、取り敢えず突き破ってしまった的から腕を引き抜こうと力を入れる。
―――って、あれ抜けない?
「見逃しませんよッ」
背後からは好機と言わんばかりにハルファさんが走り寄って来る。
「ちょ、ちょっと待ってタイム!タイム!抜けないって」
「使えるものは全部使う!まさか貫通するとは思いませんでしたが……それも私の戦略です!!」
「どんな行き当たりばったりの戦略だ!」
四苦八苦している内にハルファさんが攻撃を仕掛けて来る。
こちらは腕が的から抜けないままは流石にマズい。かといって右手と脚だけで捌けるほど甘い相手ではない。というより、自由に動けない状況に追い込まれた時点で詰みに近い。
―――いやいやッ、こんな間抜けな詰みがあるか!こんな勝敗の方がローズにぶっ殺されるわ!
「ぬおおおぉぉぉ!」
棍を繰り出してきたハルファさんの側頭部にハイキックを繰り出し吹き飛ばす。防御されたようだが、時間は稼げる。後はその短い間で、この腕の抜けない的を引き抜くッ!
突き刺した左腕に右腕を下から添え、力の限り持ち上げる。
『ウサト君!?やっちゃうのかい!?とうとう人の域を超えてしまうのかい!?』
そこの先輩ちょっとうるさいです!
歯を食い縛り、地面に脚がめり込むほどに力を入れた的は先程まで電柱のように不動の体を保っていたが、徐々に地面に亀裂が刻まれぐらぐらと揺れ始める。
「オラァッ!!」
打ち付けが甘くなった瞬間を見計らい、左腕に添えていた右手で的を突き動かすように張り手を打ち込み一気に引き上げる。
思ったより浅く打ち込まれていたのか、一メートルほどの根元が顔を出す。的は地面から抜けたが、肝心の腕はまだ刺さったままで、体勢を立て直したハルファさんが既に僕に棍を振り回そうとしている。
「そう簡単に僕がやられるか!」
振り向くと同時に、左腕が突き刺さった的を振り回しこちらへ近づこうとしていたハルファさんを遠ざける。軽い足取りで避けた彼は、苦笑いしながら僕と左腕が突き刺さっている的を見る。
「的ごと引き抜くとは……なんと面妖な……」
誰がこんな事態になると思うか。僕もびっくりだよ。
でも案外的が浅い所に埋まってたな、思ったより引き抜くのは簡単だったか―――
『固定魔法で補強された的すらも引き抜くか!予想を軽々と上回ったな!』
「……ふ、ふぅ……僕も流石に引き抜くのは大変だったよ……」
この的に偶然魔法の補強がされていなかっただけなんだ、カーラさん。だから事をそんなに大きくしないでください。
しかし、的を蹴って僕の背後を取りに来ようとは驚いた。優れた格闘能力もそうだし、周りのものを利用した戦い方も巧い、キリハ達が危惧するのも分かる強さだ。
何より厄介なのが僕の動きを完全に読みきっていることだ。まず、その読みをどうにかしなくてはならない。
「そういえば……」
的から左腕を無理やり引き抜いた僕は少し熱くなった頭を冷やしながらある事を思い出した。
それは、ハルファさんの『魔視』という魔眼系統の魔法は人や物を問わず魔力の流れを見ることができると、ウェルシーさんから聞いた時の事だ。
なまじアマコの予知に囚われすぎたからか、彼の魔視という系統魔法に目がいかなかったのは迂闊としか言い様がないが……。
もし、その魔視を応用したものがアマコの未来予知―――いや、攻撃を『感知』するものだとしたならば、僕の動きがことごとく先読みされるその理由も分かる筈。
ハルファさんは僕と初めて会った時『僕の体に流れる魔力は非常に滑らかだ』と言った。
つまりハルファさんの目には僕が魔法を使っていない時の魔力の流れさえも見えているということ。それがどうしたって話だが、もし……もし、僕のこれまで考えていた『魔力の流れ』と今戦っている彼に見えている『魔力の流れ』の意味合いが違ったのならば―――
「確かめてみる価値はあるな……」
攻撃を予測されている状態じゃどんな攻撃も決定打にはなり得ない。
かといって森で会ったブルーグリズリーの時のように問答無用で倒すやり方は、人間であるハルファさん相手には危険すぎる。後、さっきみたいに僕の力を利用されるみたいなやり方も危うい。
方法はこれしかない。
「……何かするようですねッ!」
治癒魔法を籠めた左手で軽く拳を握り、ハルファさんに接近する。
わざわざ攻撃する必要はない―――僕が確かめたいのは―――
「これだ……」
治癒魔法の魔力を左手から、右足へ移動させる。
それも傍目に分からない程度の量での魔力移動をした上で、左拳を打ち付ける。所詮はテレフォンパンチというものだ。速さも威力も込めたが、ハルファさんなら容易く受け流せるレベルの拳だけど……。
「ッ!!」
しかしどうしたことか、ハルファさんは予想外とばかりに目を瞬かせた後に、慌てて僕の拳を防御した。ギリギリ防御が間に合い、受け流すことに成功したようだが。
―――なんとなく読めたぞ。
「魔視で見えるのは魔力の流れだけじゃないな?」
「………気付きましたか……」
二つの棍をサッと下ろした彼は、観念したように息を吐いた。
「人の身体には魔力が循環するように流れています……と、これは知っていますね」
ばらしても支障はないからか、思いのほか素直に種明かししてくれるハルファさん。
その通りに、普通ならばれようが関係ないんだろうな。動きを予測する相手に対策なんて目潰しくらいしかないし。
「緩やかな川のように流れる魔力は、魔法の発動及び、使い手の動作によって『揺らぎ』を生じさせます……。私はこの『揺らぎ』を見て貴方の動きを見ていました……といっても、貴方のように身体一つで上回られるとどうしようもないのが弱点ですが……」
魔力の動きに反応しているとは予測を立てていたけど……成程『揺らぎ』か。
試しに、わざと魔力をおかしな風に動かしたらハルファさんの混乱を誘う事ができたのは、繰り出される攻撃が左手か右足かで判別できなかったから反応が遅れてしまったという事か。
これまで攻撃が読まれていたことに合点がいた僕を見て。ハルファさんはまた棍の切っ先を僕へ向けて来る。
「ですが、先程の様なあからさまなフェイントにはもう引っかかりません。まだ終わらせませんよ……私は戦えますからね……」
「………いいや、次で終わりにするよ」
貴方が僕の魔力を見て動きを読もうとしているなら話は早い。
簡単なフェイントに引っかからないなら、僕にはうってつけの切り札がある。少しばかりのリスクはあるが、魔力の流れを見る彼にはきっと効果抜群だろう。
次の攻撃で勝負をつける為に先程と同じように、ハルファさんの方へ走り出す。
「……いくら早くともそう何度も直進では!」
そんな事僕だって分かってる。でも、こういう手を使う時は逆に真正面からの―――君の視界の中心に居る時が都合がいい!
ハルファさんが迎え撃つような構えを見せても、僕は脚を止めずに治癒魔法を籠めた右手を彼に見える様に前に掲げた。
「フェイントには引っかからないと―――」
「これでもかな?」
僕は出来得る限り治癒魔法が発動されている右手に魔力を注ぎ込む。薄い緑色がインクを継ぎ足したように濃く色づき僕の右手を光らせる。
「っ……光!?」
単純な話、タネが割れたハルファさんの魔視予測の対策法は、彼の目を眩ませればいいだけのことだった。それに彼の目は僕の動きを追える程に敏感過ぎる。
僕がそのまま右手を横に振るうと、彼の視線は彼の意思に抗うように右手に集中される。
「―――ハァ!!」
良すぎる目を持っているからこその攻略法。
僕の動きを目で追えるほどの『敏感』さを持っているからこそ、強力な治癒魔法の光に包まれた右手の動きを追わずにいられる筈がない。
致命的な隙を見せたハルファさんに一気に接近した僕は、蹴りで彼の持っている棍を蹴り飛ばし拳を繰り出す。
「な!?」
アッパー気味に突き出した拳は彼の防御よりも早く、彼の顎へ接触するギリギリの所で寸止めする。
拳を寸止めさせたまま彼が戦いを続けるか否かで内心恐々としながら、彼の顔を見ると―――
「は、はははは……まさか、こんな簡単に……呆気なく……降参です。完膚なきまでに負けました」
僕に拳を突きつけられている事にようやく負けを認めてくれたのか、降参と言わんばかりに両手を上げてくれた。
やっと終わってくれた、本当に色々な意味で紙一重の勝負だったな……。
「……っ」
ほっと一息ついて拳を引き、安堵していると右腕にざわざわとした痛みに苛まれている事に気付く。
見れば、手から血が溢れだしていた。
未熟な僕が即席で魔力の継ぎ足しなんてしたから、その負荷に手が耐えきれなかったのだろう。直ぐに治癒魔法を纏わせ手の傷を癒した僕は、綺麗さっぱりに直した右の掌をゆっくりと閉じる。
「でも、傷は前ほど多くはない」
僕も成長している。
少なくとも前よりは。
確かな成長を実感した僕は柄にもなく小さくガッツポーズをしてしまうのだった。
「フフフ、なんだかんだ言っていたけど君ならやってくれると思ったよウサト君」
模擬戦を終え、皆の前に戻った矢先に先輩に全然嬉しくないお言葉を貰った僕。
周りを見ればざわざわとしながら僕を見ている学生達と、満足したような笑みを浮かべ学生たちの中に並ぶハルファさん。
彼と戦って一つ課題が見つかった。
それは人と戦った場合の相手への手加減。魔族や魔物が基準で人を殴っていたら大変な事になる。というより、今まで魔族とか魔物としか戦っていなかったから今回のまとも(?)な人間との戦いでそれがよく分かった。
「ハァ……」
「君の性格は良く知っているさ。しかしデモンストレーションにはこれぐらいの派手さが必要だろう?」
「デモ……何ですか?」
そう質問するも、先輩は意味深な笑みを浮かべるだけ。
何か知っているなら勿体ぶらずに教えてほしいんすけど……。
「二人とも、さっきの戦いは見事だった。まさか魔法使いの最終関門である魔力の継ぎ足し―――系統強化を未完成とはいえここで見られるとは思わなかった」
先輩にもう一度質問しようとするも、カーラ先生が話をし始めた事で口を噤む。
彼女は僕が行った魔力の継ぎ足しに驚いているようだが、他の生徒は彼女が何を言っているか分からないようだ。
「そういえばまだ教えていなかったな……。系統強化とは魔力の濃度を強化する技術、魔力濃度は生まれで大体決まってはいるが、これを覆すのは系統強化だ。この技術を磨けば、例え貧弱な火系統の魔法使いだろうがたちまち豪炎を操ることも可能だろう」
治癒魔法の系統強化……?はただ単に治癒力を上げ、自らの身体の治癒力を下げるというものだけど、他の魔法にはまた別の強化があるのか。
僕には関係ない話だけど。
「なら何故、さっさと教えないかって顔をしているが……この系統強化は未熟な魔法使いが扱っていい代物じゃない。下手すりゃ自分が継ぎ足した魔力が暴走し破裂する。相当に魔力の扱いに長けた者か―――」
我関せずに話を聞き流していると、腕を組み生徒の前を歩いていたカーラさんが、僕の傍へやってきた。こちらを見て、口角を歪ませた彼女は突然に僕の肩に手を乗せると、再度生徒全体を見渡し―――
「手がズタズタになろうが、どんなにひどい傷を負おうがそれを顧みずに訓練し続けられる者のみだ……。今日は良い物を見せてもらっただろう?お前らが言う役立たずの治癒魔法使いの『戦い』を見せて貰う事がな」
―――そう言い放った。
完全に煽ってますよねこれ。一部の人とか完全に睨み付けているし、最初に模擬戦を挑もうとしたツインテールの少女なんて滅茶苦茶血走った眼で僕を見ているし。
「ん……?」
僕に視線を注いでいる学生たちの少し後ろにある校舎側の入り口で、呆然と僕の事を見ている少年が一人。煤だらけのローブを来た小柄な……僕と同じ治癒魔法使いの男の子がそこに居た。
その少年と目が合う。ここに初めて来た時のように睨み付けられてはいないものの、僕を見る目は信じられないものを見るソレに近かった。
「あの、カーラさん」
「放っておけ、今はな」
彼女も気付いていたのか、即座にそう返した。
カーラさんやハルファさんの思惑がどうあれ、僕のした行動は迂闊だったのかもしれない。
意図せずに治癒魔法の力は魅せる事ができたかもしれない。でも、この行動が名前を知らない彼にどのような結果をもたらすかは、微塵も考えていなかった……。
対ハルファ戦はこれで終わりです。