第三百九十四話
お待たせしました。
今回は四日にかけて四話ほど更新したいと思います。
第三百九十三話です。
三人で集まるのは本当に久しぶりだ。
僕は魔王領、先輩は救命団、カズキが城にいたせいかしばらく会うこともできなかったので、今こうして集まれることを嬉しく思う。
「魔王領では色々とあったみたいだな」
「ま、まあ、色々というにはちょっとありすぎたくらいだけどね……」
主に悪魔とかシア関連とか。
まだ少ししか話していないけれど、シアのことは同じ光魔法を持つカズキには伝えておくべきだろう。
「キーラは救命団にいるんだな」
「うん。今頃は団長の訓練を受けているころだと思うよ」
きっと大変な目にあっているだろうけど……まあ、それもここでの通過儀礼みたいなものだ。
それにキーラなら乗り越えられると信じてる。
「カズキはどうしてた?」
「俺は城で勉強三昧。作法とか法律とかみっちり教えてもらっているところ」
「た、大変そうだ……」
「学校に行かなくなっても勉強だーって、泣き言口にしながら頑張ってる」
カズキの今後を考えると必要なことだもんな。
でも彼本人も真面目にやっているし順調なのだろう。
「でも不満があるとすれば……ちょっと体が鈍ってるくらいだな」
「あー……」
「魔力回しってやつはちょくちょく練習してるけど、ちゃんとできているかどうかは分からないんだよな」
魔力回しは簡単な技術だけど、カズキが気にしているのは上達しているのかってところだろうな。
確かに目に見えての変化はあまり分からない技術なので、最近忙しいであろうカズキには確かめる術はない。
「それじゃ、カズキ。ちょっと手を出して」
「ん? ああ」
ならば、と思い僕はカズキが出した手を握手するように握り、治癒魔法を発する。
彼の全身を薄く包み込むように魔力を流したまま、続けて彼に話しかける。
「そのまま魔力回しやってみて」
「こうか?」
カズキを覆う治癒の魔力が彼自身の魔力と合わさり全身に循環していく。
ほとんどの乱れもなく緩やかに魔力が流れていくことを感じ取った僕は、彼から手を放し頷く。
「うん、ちゃんとできてる」
「今ので分かったのか……? 凄いな」
「それはこっちのセリフだよ」
滅茶苦茶魔力の流れに歪みがないからやろうと思えばすぐにでも系統劣化もできてしまうのでは……?
いや、そもそもカズキの光魔法を無力化する技法も系統劣化に近い技術なのかもしれない。
それと彼の魔力流れを感じ取って分かったことがもう一つある。
「カズキ、君はもっと休むように。睡眠不足でしょ?」
「え? ……ははは、まいったなぁ」
目、首、肩に治癒魔法が重点的に作用したのをなんとなく感じた。
どうしてそこまで感じ取れるのか自分でもよく分からないけど、治癒感知の練度が上がったことで僕の魔力を通して治癒の魔力を必要としている場所が分かるようになった……のかもしれない。
「ねえねえウサト君、私にもそれやって!!」
「はいはい」
こういう時にものすごい食いつきを見せる先輩の手を取り、カズキと同じように魔力を流す。
———分かっていたけど、先輩は系統劣化を会得しているだけあってかなり魔力回しが巧い。
「どうだった!?」
「元気」
「くそう、健康的な生活を送り過ぎた!!」
いや、いいことじゃないですか。
なぜか悔しがる先輩に苦笑しつつ、僕はカズキ……というより、エルフ族のフラナさんに話したいことがあったことを思い出す。
「カズキ、フラナさんってリングル王国に戻ってきた?」
「ついこの前にリングル王国にまた来るって手紙は来たけど、エルフ族の集落からじゃあと数日はかかるんじゃないか?」
「あー、そっか……」
「フラナになにか聞きたいことでもあったのか?」
カズキの言葉に頷き、一応周りを確認する。
うん、話しても大丈夫そうだな。
「実は魔物の領域で闇魔法を持つエルフ族と魔族の混血の子にあったんだ」
「かわいい女の子なのかな……!?」
もっと食いつくべきところがあるでしょ。
ある意味で予想通りな先輩の反応に逆に安心しながら話を進める。
「魔王領を追いやられた闇魔法使いと、人間同士の戦いから離れ魔物の領域に移り住んだエルフ族の末裔。名前はルーネって子なんだけど……もしかしたらフラナさんに色々話を聞けたらなって思って」
「そういうことだったか。その子は今どうしているんだ? 魔王領に保護したのか?」
「いや……」
ルーネはシアについて行ってしまったので居場所は分からない。
正直、心配だ。
「魔物の領域に住む存在……と聞くと、色々と妄想が捗るね」
「実際、驚きの連続でしたよ。ルーネと遭遇した時は未確認生物に襲われた気分でしたからね」
「やっぱり君ばっかりずーるーいー!! 私も冒険したかったよー!!」
駄々をこねるように自身の足を両手でぺちぺちと叩く先輩。
魔物の領域に先輩がいったら確かに楽しそうだな。
「先輩は僕がいない間、救命団でどんな生活していました?」
話題を変えるために今度は先輩について聞いてみる。
「んー、なんだかんだで楽しい日々を過ごしていたよ。でもローズさんにげんこつをくらった時は本当に頭が割れるかと思った」
「団長にげんこつもらうとかなにやらかしたんですか」
「トングたちと親交を深めようと追いかけまわしたら怒られちゃった」
あいつらが逃げ回るとかやばいな。
でも、先輩の押しの強さにはさすがのあいつらも弱そうだもんな……。
見かねたローズが哀れに思って助けに入ったのかもしれない。
「先輩は距離の詰め方が極端ですからね。元の世界ではそれほど苦労していなかった分、大変ですよね」
「フッ、私は美少女だからね……!!」
……だから先輩、初対面の人との距離の詰め方バグってたのか!?
元の世界だったらそりゃぁ先輩から距離を詰めなくても、仲良くなりたい周りが集まってくれただろうからなぁ。
そう考えると先輩自身が人との距離の詰め方がぎこちないのも納得がいく。
なんだか衝撃の事実を今更ながら知ってしまった。
「思い返してみれば僕の時も距離感おかしかった気も……」
「その時はカズキ君も同じだったから分かりにくかったかもしれないね」
この世界に来る直前のことを思い浮かべる。
あの時点ではまさか今みたいな関係性になるとは思いもしなかった……本当に、色々あった。
「だけど、救命団の環境は鍛錬することにおいて最適な環境だよ。そのおかげで私も断片的な情報から系統劣化を会得することができたわけだしね」
「系統劣化……というと、系統強化の逆みたいな感じか?」
カズキは今初めて系統劣化について聞いたので実際に僕の魔力を見せて説明しておく。
すると彼も掌から魔力弾を浮かばせた。
試してみるのかな? と思い見ていると、首を傾げながら魔力弾をいじっていたカズキが左手に勇者の武具である籠手を纏う。
「むむむ」
籠手が添えられた魔力弾から徐々に色が抜けていき、半透明の白いものへと変わっていく。
白いシャボン玉のようなソレを見て軽く吐息をついた彼は僕と先輩へと向き直る。
「こんな感じか?」
「先輩もカズキもすごいなぁ……」
特にショックは受けないけど。
この二人ならやり方さえ分かればすぐに習得できると思っていたし、それだけの経験があるからね。むしろ二人の力になれてよかったのである。
「俺からすればこれを自力で編み出すウサトの方がすごいと思うぞ。普通なら魔力の特性そのものを退化させるようなこと思いつかないからな」
「それは私も同感」
二人の褒める言葉に少しだけ照れくさく思いながらカズキの魔力弾を見る。
系統劣化により特性を薄められた光魔法……いったいどんなものなのか気になるな。
「カズキ、試しに的に投げてみたら?」
「ああ、弾力付与とどう違うのか俺も気になるしな」
頷いたカズキは近くの的に軽く魔力弾を放つ。
彼の魔力操作によりまっすぐに的へ飛んで行った魔力弾は、ぱちん! という破裂音と共に弾けて消えてしまった。
「「「……」」」
……シャボン玉みたい、というかシャボン玉そのものだな。
光魔法の効力もほとんどないからほぼ無害だ。
「も、もう一度やる……」
一様に黙り込んでしまう中、カズキは両手からさらに沢山の系統劣化で作り出した魔力弾を作り出し———的へと放ち、ぱちぱちぱち!! という音を立てて一斉に割れてしまう。
なんとものどかな光景に唖然とするカズキに僕と先輩は声をかける。
「か、かわいい魔法だね」
「こ、子供に人気が出そうだ」
「二人して慰めてくれるのは嬉しいけど、逆にそれが俺を苦しめてるんだよなぁ……!」
珍しく落ち込むカズキ。
いや、見た目はかなりファンシーだし、これまでの危険な光魔法よりかはかなりいいと思うよ!?
「か、カズキ、魔力とか感知できる!? カズキくらいの練度なら魔力感知もできてもおかしくないけど!!」
「そ、そうだな……」
さらにいくつかのシャボン玉を作り出したカズキが目を瞑りながらそれを指で割る。
ぱぁん、と光の粒子を散らして魔力弾が消えると———カズキが驚きの表情を浮かべる。
「で、できてる! すごい、一瞬だけど魔力が弾けた位置にいる俺たちの反応が分かった。これが魔力感知か……なんだか知覚が増えたみたいな変な感じだ……」
「光魔法のシャボン玉だけでは大道芸じみたものだったが、シャボン玉そのものが魔力感知の範囲内だとすれば、話は変わってきたぞ」
先輩がウキウキとした様子で浮かんでいる魔力弾を指で突く。
ぱぁん、と弾けた魔力弾を改めて観察した彼女は人差し指を立てる。
「いうなればカズキ君は作り出した大量の光魔法のシャボン玉を配置しておくだけで外敵の侵入を察知できるようになったわけだ!」
「……しかも系統劣化は魔力の消費を抑える技術でもあるから、元から魔力の多いカズキにとっては滅茶苦茶相性がいいですね」
「フッ、その通りだ」
攻撃用ではなく索敵用としてはかなり便利そうだな。
僕のは散布した治癒の魔力で察知するとすれば、カズキは機雷のように配置したシャボン玉の魔力を割った外敵を察知するという形になる。
僕のは感知範囲が限定されるけど、カズキは魔力弾が届く限り全てといっていいはず。
「……俺の魔法の新しい使い道、か。これをもっと使いこなせるようになれば悪魔対策にもなりそうだな。よしっ、頑張ってみるか!」
僕と違ってかなりの範囲に設置できるから悪魔に対しても有効そうだ。
新しくできることが分かったのか立ち上がって気合をいれるカズキ。そんな彼を見ながら僕は隣の先輩に話しかける。
「因みに先輩は魔力感知とかできますか?」
「できるよ。でも私は魔力の特性上、普通の状態では使いにくくてね」
確かに先輩もカズキと同じく魔力そのものが攻撃的だからなぁ。
「では系統劣化の状態で?」
「うん。でもウサト君やカズキ君と違って狭い範囲しかできなくてね。雷獣モード0と併用して使う……主にカウンター用ってわけさ」
索敵じゃなくて近接戦闘に特化しているって感じか。
「先輩が近距離、僕が中距離、カズキが遠距離に魔力感知が特化しているのは面白いですね」
「ははっ、確かにな」
僕も笑いながら何気なしに頬を掻くと、カズキが何かに気づいたのか僕を見て首を傾げる。
「あれ? ウサト、籠手は置いてきたのか? いつもつけてるのに」
「ん? そういえばウサト君、リングル王国に帰ってからずっとつけていなかったよね?」
「……あー」
帰ってから色々ありすぎて先輩にも話すの忘れてたな……。
自分の失態を話すことになるけど、事実なので二人には話しておこう。
僕はシアに籠手を奪われたことを二人に説明する。
「「籠手を奪われたぁ!?」」
まあ、当然の如く驚かれてしまったけど。
「シア・ガーミオの肉体を操っていた存在はそこまでの使い手だったのかい?」
「いえ、動きはそこまででしたが籠手を奪われたのは僕の油断が招いたことです」
「……君のことだ。シア・ガーミオの身体を気遣ってのことだったんだろう?」
相手が上手だったということもある。
一通りの話を聞いた先輩は顎に手を当てて考えるそぶりを見せる。
「しかし、勇者の武具を必要としていたということは裏を返せばソレを使わなければ満足に光魔法を発揮できないということになる」
「彼女は系統強化を扱えていませんでしたから……」
籠手自体もすぐに扱えるわけじゃないはずだ。
あれはファルガ様が僕専用に調節してくれたものだからな。
「ウサト」
「ん?」
カズキの声に彼の方を見ると、自身の左手の籠手に触れていたカズキが僕を見る。
「俺にはもう勇者の武具は必要ないだろうし、ファルガ様に頼んでウサトにあげるってのはどうだ? ウサトにはまだまだ籠手が必要だろうし……」
彼の優しさを嬉しく思いつつ、首を横に振る。
「勇者の使命が終わったとしても君にはファルガ様の力が必要だ」
「ウサト……」
「僕もそうであるように君にもこれからやるべきことがあるんだろう? なら、君はその籠手を持っているべきだ」
悪魔という存在がいるようにこの世界でまだまだ何が潜んでいるか分かったものじゃない。
そのためにカズキには籠手を持っていてほしい。
「僕のことは心配無用さ。籠手を失ったことで新しい戦い方を模索できているからね」
籠手を失ったことは悪いことばかりじゃない。
それを補うための技術を鍛えていくこともできる。その一つがアウルさんから教えてもらった治癒流しだ。
「フッ、なら私もあげるよ……というのは野暮だね」
「先輩は元から渡すつもりないのでは……?」
「そ、そそそそそんなはずないじゃないか」
めっちゃ声震えてますけど。
先輩は刀で戦う姿が似合っているのでむしろ持っていてほしいのである。
……そろそろあの話を切り出すか。
「二人に話があるんだけど、さ」
「改まってどうしたんだい?」
不思議そうにする二人に僕は先日、城で話したカームへリオ王国で行われるお祭り“勇者集傑祭”について説明する。
「シアについて調べるために彼女の故郷のあるカームへリオに向かう……のですが、僕だけで向かうと色々と問題があるらしいんです」
「あー、ウサトも魔王との戦いで名前が知られちゃってるもんな」
「前の会談でも暴れまわってたしねぇ」
うん、しょうがない話ではあるんだけどね……。
納得する二人に苦笑しつつ続きを話す。
「僕だけで向かうとカームへリオや他の国になにかあると勘ぐられてしまうかもしれないということなので、カームへリオで行われるお祭り“勇者集傑祭”に同行する形で向かうということを提案してくれたんです」
「ゆうしゃしゅうけつさい……ってなんだ?」
カズキも知らなかったのか僕の時と同じ反応をする。
「各国の勇者の称号を持つ者たちが集まるカームへリオ王国の祭典だよ」
「先輩はご存じでしたか」
「私としても興味深いお祭りだったからね。書状渡しの旅で向かった時は時期が外れていて見ることはできなかったけれど……かなり大規模なものらしいよ」
先輩はカームへリオに行ったことがあるし知っていてもおかしくないか。
「で、ウサト君が言いたいのは私かカズキ君のどちらかに一緒にカームへリオに行ってほしい……っていう相談だね?」
「そう、ですね。その通りです」
話の内容をすぐに察してくれた先輩に頷く。
本当に申し訳ない話だけど、僕だけでカームへリオに向かうといらぬ混乱を巻き起こしかねないのは分かりきっている。
「そう申し訳なさそうにしないでくれ。正直、私達としては君が頼ってくれるのは嬉しいんだ。なっ、カズキ君」
「そうですね。なんだかんだでウサトがこうやって俺たちを頼ってくれることってあまりなかったから迷惑とすら思わない」
「二人とも……ありがとう」
先輩とカズキの優しさにこみ上げるものを抑えながらお礼を口にする。
満足げに笑った先輩はすぐに眉を八の字にして悩まし気に腕を組んだ。
「さて問題は私とカズキ君、どちらがカームへリオに向かうかだが……」
「いえ、カームへリオには先輩が向かうべきです」
「えっ」
カズキの即答に僕と先輩は呆気にとられる。
「い、いいのかい!? 正直、私はここで一戦刃を交える覚悟だったんだけど!?」
「どういう覚悟ですか……。 まあ、俺は立場的に残るべきかなってのが理由の一つ」
人差し指を立てたカズキが自身がカームへリオに向かわない理由を順に説明していく。
「もう一つが俺は二人よりも精神的に弱いってこと」
「そんなことないと思うけど……」
「二人と比べたら全然だ。先輩はカームへリオにも行ったことがあるし、精神的に図太く、なんだかんだで頼りになるからそういう意味でも行ってほしい」
結構断言するカズキに地味に図太い呼ばわりされた先輩は狼狽する。
「か、カズキ君? ズバズバ言いすぎじゃないかな?」
「確かに先輩は図太いし、メンタル的にも問題ないですね……」
「ウサト君、年上の異性が恥も外聞もなく泣く姿を見せてあげようか? ん? 本気でオギャるぞ? ん?」
マジな顔で恐ろしすぎる脅しを口にする先輩にちょっと戦慄する。
てか、そういうところが図太いって言われていると思う。
でも先輩は救命団で普通に生活できているし、いざという時にものすごく頼れる。……それでもカズキが駄目ってわけでは断じてないけど。
「本音を言うと俺もウサトの力になりたい、けれど悪魔との戦いに関しては俺は素人同然。ならここは悪魔と交戦した経験のある先輩に任せた方がいい」
「……分かった。勇者集傑祭には私が行こう」
先輩に深く頷いたカズキが立ち上がる。
そのまま空を見上げた彼は両手にたくさんの魔力を集め———その光を抑え込んでいく。
これは、系統劣化の魔力を解き放とうとしている……?
「系統劣化“光浮球”」
彼がその手を大きく広げた瞬間、解き放たれるように透明な魔力のシャボン玉が訓練場へと広がった。
太陽の光に反射しながらふわふわと浮き上がるソレに目を奪われながらも、こちらへ振り返ったカズキを見る。
「ウサトと先輩がいない間、俺は二人の帰る場所と大切な人たちを守る。相手が誰であろうとも、指一本触れさせやしない」
もし、彼の魔法が王国すべての範囲に配置できるようになれば……悪魔は絶対に手出しはできないだろう。
「う、うーん……あれ、私は……」
「あ、ウサト君、カズキ君。ウェルシーが目を覚ましたよ」
僕のせいでキャパオーバーして気絶したウェルシーさんが目を覚ました。
木陰で横になっていたウェルシーさんが周りを見ながら起き上がり————訓練場に浮遊する薄い光を纏うシャボン玉を見て硬直する。
「……ウサトサン、今度はなにをしたのですカ?」
すみません、真っ先に僕に追及がくるのは分かりますけど、これは僕じゃないんです。
涙目で声を発するウェルシーさんに、僕たちはすぐに状況を説明しにいくのだった。
カズキが魔力感知を会得したことでさらに悪魔が手を出しづらくなってしまったリングル王国でした。
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