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治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~  作者: くろかた
第十四章 出張救命団 魔王領編
389/574

登場人物紹介+技紹介

閑話と合わせての更新となります。

前話を見ていない方はまずはそちらをー。


セインや闇魔法を扱う双子の設定などを書かせていただきました。

名前 センリ

種族:人間

魔法:不明


ニルヴァルナ王国の第二王女。

王女という立場こそあるもののその性格は苛烈極まりなく、幼いころから国中を駆けまわり実戦と鍛錬を重ねてきた武闘派王女である。

その一方で結婚というものに憧れており、自身の姉が若くして婚姻した時にその憧れが爆発し、彼女も“自身が認める”生涯の伴侶を求めることになった。

しかし、その基準はとても高く“婚約決闘にて彼女を打ち倒す”ということが条件であった。

王女という立場で手加減された……などと言うことはなく、大抵の武闘家は決闘開始時のセンリから繰り出される強烈な打撃で我に返るか気絶する。


現在はコーガに狙いを定めて物理的にも比喩的にもアタックを繰り返している。

コーガ自身も自分が自然とセンリを呼び捨てにしていることを自覚してはなく、彼女の行動もあながち無駄でもないようだ。


ネアがウサトの妻ではないことに実は気付いている。


名前 エル

種族:魔族

魔法:風系統


元第二軍団に所属していた兵士。

戦争が終わり異動することもできたが、今更戦い以外のことをする気にもなれず仕方なくコーガの部下としての地位は変えることがなかった———が、そのせいでえらいことになってしまった。


保有する魔法は風魔法。

ネロ・アージェンスほどの強大な風は扱えないが自身の動きの補助から、魔力回しにより発展した細かな気流操作など様々な応用を行うことができる。


ウサト評

・根性があって見どころがある。

・気質、反骨精神共に高評価。

・すぐに救命団(うち)でもやっていけるほどの逸材。


名前 ノノ・ヘレステア

種族:魔族

魔法:水系統 (オイル)


元第三軍に所属していた騎兵。

ウサトから離れるためにウサトが訓練を施す部隊への入隊を果たした残念な少女。

相棒のショーンを人質に取られていると勘違いしているため、部隊から逃げ出すことができなくなっている。


保有する魔法は水魔法。

オイルに近い性質の水を作り出すことが可能な魔法であり、その応用性は計り知れない。

単体では剣に纏わせ切れ味を強化させたり、地面に放ち体勢を崩し、手にぶつければ持っている武器をすっぽぬけさせることもできる。

相棒の飛竜が吐き出す火炎が合わされば強力無比な攻撃を繰り出すことも可能だ。


ウサト評

・逆境に立ってから本番っぽいので意外と救命団適性は高め。

・我を忘れると変なことを叫びだすからちょっと怖い。


名前 ヴィーナ

種族:魔族(??)

魔法:不明


元第一軍に所属していた兵士……と、記録上は記されている。

常人には理解できない変態的な言動をさらりと口にするが、言葉巧みに自身に関する情報を口に出さないミステリアスな側面を持つ。

魔力回しに強い興味を持ち、隊の誰よりも早く魔力感知をものにしてみせた。


ウサト評

・普通の人じゃない感じがする。

・恐らく、メンタル面に関してはかなり強い。

・別ベクトルの先輩がもう一人増えたみたい。


名前 ケヴィン

種族:魔族

魔法:樹木系統


エルと同じ隊にいた男性魔族。

第二軍団に所属していた時は常識人として隊の面々の仲を取り持っていた彼だが、隊の面々の中でも地味で目立たないという自覚があったのか、それが彼にとっても密かなコンプレックスとなっていた。

訓練後は目に見えて訓練の成果を実感したことで肉体鍛錬そのものに喜びを見いだした。

保有する魔法は樹木系統の魔法。

地面から木を生やし、即席の武器を作り出したり地面から生やし相手を拘束することも可能だ。


ウサト評

・細かな魔力操作も巧いし、魔力の扱いをものにしていけば化ける。

・自分やコーガのいない時には彼が隊の中心的な立ち位置になってくれると思う。


名前 ウォル

種族:魔族

魔法:土系統 (岩)


エルと同じ隊にいた男性魔族。

口下手で最低限の言葉だけで自身の感情を伝えようとしてくれるので、大抵は明確なコミュニケーションをとることができない。

その大きな体躯とは裏腹に性格は温厚で、かつて敵対していたウサトを前にした時もすぐに敵意を向けずに彼の人となりを知ろうとしていた。

保有する魔法は岩を操り、作り出す土系統の魔法。

岩を鎧のように自身に纏ったり、魔力回しの訓練の末に、作り出した岩を空中に浮かべて操れるようになった。


ウサト評

・物静かで真面目な人。

・精神面では一番落ち着いているので、いざという時は冷静に物事を対処できる。


名前 セイン

種族:魔族

魔法:土系統(普)


エルたちとは異なり、魔王軍衰退を期にきまぐれに都市にやってきた村人。

報酬の良い隊への応募を目にし、腕に自信もあったことから訓練に参加することになった。

世間知らず且つ、人の少ない村の出ということもありウサトの課す訓練が普通のものだと思い、都会の恐ろしさと一般的な訓練レベルを思い切り勘違いしていた(同部屋の面々がケヴィンとウォルだったことも勘違いに拍車をかけた)。

元から素養もあったのか、徐々に訓練に適応していき今となっては立派な隊員として訓練に勤しんでいる。

保有魔法は土系統の魔法。

剣などを作るものとは異なり、セインの魔法は泥に近い性質の魔法を操るタイプ。

土に潜ったり、操ったりなど地形を利用した戦法などを得意とし、ケヴィンの樹木系統の魔法と相性がいい。


ウサト評

・実戦経験が少ないけれど、素養は計り知れない。

・日常生活的な意味で少し常識外れな部分もあるので、その部分も直せばなと思う。


名前 カイラ

種族:悪魔

保有魔術:不明


ヒサゴによって封印されていた悪魔の一体。

性格は怒りっぽくそれに合わせて短気……ではあるが、警戒心が強い一面も持っている。

悪魔と呼ばれ、恐れられているウサトに対して並々ならない殺意を抱いており、一度手酷くやられたとしても同胞の悪魔を連れて再度の襲撃を行った。

若干、ウサトの治癒ガードがトラウマになっている。


闇魔法使いの双子

種族:魔族

魔法:闇


亡骸を掘り返され、悪魔によって利用されている双子の魔族であり、数十年前———魔王領内の暗黒期とも言える時代で盗賊団の頭目として略奪の限りを尽くした二人。

彼女たちの操る闇魔法“糸”は両手の五指から伸ばした魔力で構成された糸により、あらゆるものを絡めとり、切断することが可能な強力な闇魔法である。

彼女たちは互いが互いを信じ、決して裏切らないと確信していたが、その絶対の信頼は小さなほころびと共に少しずつ壊れていくことになる。


双子の姉は飢えを凌げればそれでよかった。

しかし妹は無抵抗の同胞から搾取を繰り返すことに愉悦を求めてしまった。

無意味に命を奪い、必要以上の暴虐を繰り返す彼女を止められるものはいなかった。

ただ一人、血を分けた姉を除いては。


最早、言葉を交わすには遅すぎた。

姉は妹を止めるために。

妹は自身を裏切った姉を始末するために。

彼女たちの争いは闇魔法を用いた殺し合いへと発展し、その末に二人は呆気なくその命を落とした。

絆と信じていた魔法が互いの最も大切とする存在を殺める道具になり下がってしまったことで、彼女たちの物語は幕を閉じた———はずだった。


時は巡り、屍として蘇った彼女たちは人類の敵となってウサトたちの前に立ち塞がる。


【ウサト追加技一覧】


・治癒残像拳

弾力付与を応用することにより実現した回避技。

引き延ばした魔力を自身に薄く纏わせ、移動の最中に放つことでその場に残像を残したように相手に見せる技。

普通に発動すれば残像と本体の違いは一目瞭然なのだが緩急をつけた高速移動の最中に使われれば、相手にはウサトの身体があたかも分身しているように見えてしまう。


・治癒ガード

近くにいる敵を掴み、自身の盾にする外道極まりない技。

主に心の痛まない相手にのみ使う技ではあるが、きっちり治癒魔法もかけるので結果的に無傷である(何度も盾にできるとも言える)。


・治癒感知

治癒魔法の粒子を周囲に散布することにより、生物の反応、物体の動きを五感以外の感覚で察知する技術。

本来は魔力感知と呼ばれる技でもあるが、治癒魔法の特性を帯びているのでウサトは治癒感知と呼んでいる。


・系統劣化

魔力効率を上げるために編み出された技術。

治癒魔法の場合は治癒力が下がり、消費魔力が少なくなるというもの。


・治癒崩し

系統劣化によって常時魔力を放射し、且つ魔力感知により相手の動きを把握している場合に使える技。

相手の攻撃の瞬間、系統劣化により弱めていた魔力を元に戻し、再度放射することで相手の虚を突きその動きを止める。

地味に壮絶な人生を送る闇魔法使いの双子と、巻き込まれ要員のセインさんでした。


次話から第十五章、開始となります。

今回の更新は以上となります。

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― 新着の感想 ―
[一言] 治癒ガードの説明文が異質すぎてほんま草なんよ
[良い点] 治癒ガード、自己修復機能付き盾と考えれば実はかなり高性能? ワン○ースのホー○ィ思い出しました。 ヴィーナは別ベクトルの先輩、どちらかと言えばチサトよりかも
[良い点] ローズの恐怖の与え方はかろうじて人間らしいけど ウサトの恐怖の与え方は人間の範疇を余裕で越えている だからと言ってローズの方がマシと言う訳じゃないのが師匠と弟子なんだなぁと思ってしまう
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