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第百五十一話

少しばかり早めの更新です。

第百五十一話です。

 この世界でのエルフという存在は、獣人族と似ているようで少し違う。

 人間への恐れと憎しみから、関わりを絶った獣人族とは違い、エルフは元から人間と一定の距離を保ち隠れて生きている種族。

 なので、その文化は、人間のものとはかなり違っており、一説ではより魔法、魔道具に重きをおいた生活様式を確立しているらしい。

 そんなエルフと奇しくも知り合うことができるのは、ひどく幸運なものに違いないと断言できる。

 ……というより、ファンタジーなら絶対に外せないエルフっ娘がいる時点で私はもう言葉にできないくらいに舞い上がっていた。


 カズキ君に紹介されたエルフの少女、フラナ。

 肩にふれるほどにまで伸ばされたゆるふわなクリーム色の髪に、エルフ特有の長い耳を持つ彼女は私が想像していた以上に、物腰が柔らかく、常識的な性格の少女であった。

 エルフの集落から一人、カズキ君についてきた彼女は案の定、彼にホの字であり、一時はリングル王国の姫セリアとの修羅場が展開されるかもしれないと危惧したが、そんなことは起こらなかった。


「ふふふ、その時、フラナさんはどうなされたのですか?」

「ん? そりゃあ、私だって泥んこまみれになるのは御免被るから、一目散に逃げだしたよ。そしたらもう猪がかんかんに怒っちゃってさ、本当に大変だったよ」


 現在、リングル王国の城の庭園にて、私の目の前で雑談に花を咲かせているセリアとエルフの少女、フラナの間に修羅場などという言葉は一切見当たらない。

 むしろ仲のいい友人同士に見える。

 先日、二人の間になにもなかったのかい? と何気なく訊いてみたが、帰ってきた答えは——、


『女の子同士の秘密です♪』


 と、茶目っ気のある答えが返ってきた。

 というより、私も女の子なんだけどその辺は追及したほうがよかったのだろうか……。


「スズネ様?」

「あえ? へ? どうしたのかな?」

「いえ、なんだかぼーっとしていたので……」


 おっといけない、考えに耽ってしまっていたようだ。

 この場にいるのは、セリアとフラナと私の三人だけ。カズキ君は、訓練場で自主訓練に励んでいるのでここにはいない。

 二人の視線に、慌てて取り繕いながら笑みを浮かべる。


「カズキからよく聞かされているんだけど、『白き癒し手』の人って城とは別の場所に住んでいるんだよね?」

「ウサト君のことかい? そうだね、因みにカズキ君からはなんて聞いてる?」

「一番の友達だって、こっちが妬けちゃうくらいに嬉しそうに話していたから、どんな人なのかなって」


 一度、セリアに「カズキ様ってウサト様のことが好きなのでしょうか!? お、男同士って駄目だと思いますぅ!?」と衝撃的な相談をされてしまったことがあるが、そんな事実はないと断言する。

 というより、もしそうだったら冗談抜きでカズキ君が私の一番の強敵になってしまう。


「……うーん、彼のことを知るには実際に会った方がいいのだけど……行ってみる? ウサト君のいる救命団に」

「え、いいの? でもセリアは……」


 フラナが気まずそうにセリアに視線を送るが、彼女はにっこりと微笑んだ。


「私はカズキ様の方へ行こうと思っていたので、私のことは気にしなくても大丈夫ですよ」

「……そっか、それじゃあー……行ってみようかな」


 セリアの了解を得て、私とフラナはウサト君のいる救命団へと向かうことになった。

 とりあえず外出の準備を済ませ、城の前まで移動すると、ローブを身にまとったフラナがフードを目深に被っていることに気づいた。


「ここの人達は、差別とかするような人たちじゃないのは分かっているけど、注目されるのはあまり好きじゃないんだ」

「やっぱり視線とか気になる?」


 私の言葉に、困ったような表情で頷く。

 やはりエルフという存在は珍しいのか、好奇の視線を集めてしまうのだろう。

 そのまま、救命団の宿舎のある方向へ歩き出すと、フラナが私を見て何かを思い出すように口元に指を添えた。


「スズネと初めて会ったときもびっくりしたけどね。いきなり『君が件のエルフっ娘かな!?』って目を輝かせながらにじりよってきたし」

「うっ、ご、ごめん」

「いいよ謝らなくて。カズキからは悪い人じゃないって聞いてたし。……変な人ではあったけども」


 私の声真似をするフラナに、思わず赤面する。

 確かにあの時は、ちょっとテンションがおかしかったのは認める。


「カズキは真面目な性格で、貴女はとても明るい性格。そんな二人と友達のウサトって人はどんな人なんだろう、って思ってた」

「カズキ君から人となりは聞いてない?」

「んー、正直、話半分に聞いてる」

「え、どうして?」


 そう訊くと、フラナは少し困ったような表情を浮かべた。


「だって、常識的に考えて治癒魔法使いが戦ったり、その殴りかかったりするのって……ちょっと非現実的すぎちゃってね。しかも、占いでは癒し手なのに、邪龍を打倒しちゃうなんて、治癒魔法以外の特殊な力を持っているって考えたほうが自然だよ」

「あぁ、確かに普通はそう思うよね……」


 ウサト君のことは実際に目にしないと信じられないだろう。

 この時、私の中でちょっとした悪戯心が湧いてきた。ここでフラナにウサト君のことを黙っていれば、彼のことを知った時にびっくりするはずだ。


「とりあえず、会ってみることをおすすめするよ」

「うん、そうするのが一番だね」


 ……本音を言うと、彼のことを事実のままに説明して、信じてもらえる自信がないというのも理由の一つだ。



 そしてやってきた救命団の宿舎の前。

 城と城下町とは変わって緑に溢れた風景を見回しながら、フラナは感慨深く呟く。


「驚いた。王国の中にこんな場所があるなんて……」

「ここがウサト君が所属している救命団の宿舎だよ。多分、ここでウサト君が訓練をしているはずだから……」


 宿舎の前で周囲を見回してみると、少し離れたところに一つの人影を見つける。

 私より少し小さいくらいの人影——、以前ルクヴィスで出会った少年、ナック君は、私とフラナに気づくとこちらへ走ってきた。

 旅の帰りに、ウサト君から彼が救命団に入ったと聞いていたけど、うまくやっていけているようで私も安心した。


「スズネさん。ウサトさんに会いに来たんですか?」

「ああ、そうなんだけど……彼は訓練中かな?」

「はい。さっき、俺以外の団員と一緒に街に走り込みにいっちゃいました。えーっと、そちらの人は……?」


 深くフードを被ったフラナに、訝し気な視線を向けるナック君。

 変に誤解されるのも面倒なので、簡単にフラナに自己紹介をしてもらった後に、どうするか考える。


「そうか、ウサト君は走り込みにいっちゃったか。すぐに戻ってくるかな?」

「ははは、まさか。救命団の走り込みがそんなすぐに終わるわけないですよ。少なくとも半日は帰ってきませんよ」

「え?」


 後ろのフラナが、惚けたような声を零す。

 信じられない話だが、ウサト君の所属する救命団ではこれが常識なのだ。


「それなら、街に行った方が早いかな?」

「そうだと思います」


 今度は街か。

 なら、どこかでウサト君が通るのを待った方が効率がよさそうだね。

 城下町の方へ行こうと考えて、ふと救命団に入れられた魔族の少女のことを思い出す。魔王軍との戦いの最中、捕虜となった魔族、黒騎士。

 ウサト君から聞いた名前は、フェルムだったか。

 今、あの少女はどうしているのだろうか? 気になって訊いてみると、ナック君は街の方に視線を向けて苦笑した。


「ああ、あの人ならウサトさん達と一緒に行っちゃいました」

「……え、大丈夫なの!? 仮にも魔族なのに……」

「最初は警戒されていましたけど、今では気にもされませんね。皆さん、『救命団だから』って納得しているみたいです」

「あぁ、そう言われたら私も納得するね」


 後ろで「納得しちゃうの……?」と、信じられないといった声色で、フラナが呟いている。

 私としても、少し早計な気はするが、外ならぬローズさんが許可しているというのなら、安心していいだろう。


「君は一緒に行かなかったのかい?」

「フェルムさんはウサトさんに張り合おうとして無謀にもついていきましたが、今の俺じゃ全然ついていけないですよ。ウサトさんと一緒に訓練をしたい思いもありますが、邪魔したいわけじゃないですから。……俺は俺で、今の自分にできる訓練をしっかりとこなしていくだけです」

「……そっか」


 見違えるほどに成長したね。

 肉体的にも精神的にも、ルクヴィスで別れた時とは違う。

 彼も大人になりつつある。


「それじゃあ、私達はそろそろ街の方へ向かうとするよ。訓練の邪魔しちゃってごめんね」

「いえいえ、あ、そういえばあの告白の件って——」

「訓練頑張ってね! 行くよ、フラナ!」

「わわ! ちょっと。スズネ?!」


 予期せぬ質問にテンパりながら、フラナの手を握り、その場を離れる。宿舎が見えなくなったところで、フラナの手を離して額を拭う。

 あ、危ない、まさかあの記事のことについて追及されることになるとは……。


「スズネ、さっき魔族がどうとか言っていたけど、あそこに他に気になる誰かがいるの?」

「前回の戦争の時に捕虜にした魔族の女の子だよ」


 特に隠す理由もないので、フェルムのことをフラナに明かす。


「随分とここに馴染んでいるみたいだけど……大丈夫なの?」

「元々は闇魔法の使い手だったけれど、今は魔具で魔力を封じているから安全らしい」


 しかも、一時とはいえ私とカズキ君を瀕死に追いやるほどの実力者———とは言わないでおこう。

 思うところはあれど、それを引き合いに出して軋轢を生むのは私の望むところではない。


「闇魔法の使い手って……よくそんな人を捕虜にできたね」

「簡単なことじゃなかったさ。ウサト君の治癒魔法がなかったらどうなっていたことか……」

「へ、治癒魔法で? なんでここで治癒魔法が?」

「簡単に説明すると、闇魔法の弱点が治癒魔法だったのさ」


 あの時、ウサト君が駆けつけてくれなかったらと思うだけで、背筋が凍るような思いになる。

 彼がいなかったら、私は今ここにはいないだろう。

 ……少しばかり、暗い気分になってしまったな。早く街へ向かおう。


「や、闇魔法に治癒魔法? どういうこと? そもそも攻撃力をもたない治癒魔法がどうして闇魔法の弱点に……」

「フラナ、なにを呟いているんだい? 早く街へ行こう」

「あ、うん……」


 首を傾げているフラナに、そう声をかけた私は街の方に視線を向ける。

 ウサト君を待つ場所としては、どこがいいかな。自分の立場は分かっているつもりなので、適当な場所で突っ立っている訳にもいかないだろう。

 待つなら、せめて知り合いのいるところがいいけども……。


「……あれ?」


 もしかして、私って城下町に知り合いの人ってほとんどいない?

 リングル王国の人々なら、見知った顔はいるけど、名前までは把握していない。


「いや、待てよ」


  一人だけ心当たりが……ある。




「それでスズネは私のところにきたの? よくここを見つけられたね」

「あはは……」


 城下町の、露店の一つの前で、私とフラナは一人の少女と会っていた。

 彼女は、アマコ。ウサト君と一緒に旅をしていた獣人の少女だ。椅子にちょこんと座り、店番をしていた彼女を見つけた私は、これ幸いとばかりに彼女に話しかけていた。


「探すのは難しくなかったよ。なにせ、君のいる場所だからね」

「そうだね。目立ってるのは自覚してる」


 アマコの存在はリングル王国の多くの人に知られている。

 店番をする可愛らしい獣っ娘となれば、注目を集めるのはある意味当然かもしれないけど。

 獣人の特徴である耳を曝け出して、店番をしているアマコにフラナが驚く。


「驚いた。獣人の子もいるんだ……」

「私もエルフの人に初めて会ったからびっくりした」

「っ、分かるの?」

「うん。私、予知魔法の使い手だから。よろしく、フラナさん。私はアマコ」


 アマコの魔法に目を見開くフラナに苦笑しつつ、私が互いのことについて紹介をする。

 少し深呼吸をして落ち着きを取り戻したフラナが、何かいいたげにこちらを見る。


「予知魔法の使い手なんて、聞いてないよ……心臓に悪すぎる」

「ははは、ごめん」

「それに、魔族に獣人って……スズネの交友関係ってすごくおかしい」

「ん?」


 交友関係と訊いて、首を傾げてしまう。

 アマコとは確かに友人といってもいい間柄だが、彼女と深い結びつきがある人物は私ではない。


「どちらかというと、私がアマコと知り合ったのはウサト君が切っ掛けなんだけどね。フェルムもウサト君が戦いの最中に捕虜にしたし」

「……なんだか、話を聞く度にウサトって人がとんでもない人に思えてきた……」


 額を押さえたフラナに、アマコが「なに当然のこと言っているの?」と言わんばかりの表情で首を傾げる。

 私としてもそう言いたいが、彼女は実際にウサト君に会ってみない限り信じないだろう。


「アマコ、ウサト君がどこを走っているか知らないかな?」

「ウサトは……少し前にブルリンを背負って救命団の人達と一緒にここを走っていったよ。すぐにまたここを通るんじゃない?」


 ブルリンを背負っているのか。

 それなら、ブルリンを撫でられる機会が来るかもしれないな。

 今日こそは、あの青い毛並みを思う存分にモフらさせてもらいたいものだ。


「なら、ここで待たせてもらっても構わないかな?」

「大丈夫だよ。それに、スズネがいると客足が増えるし」


 強かな子だなぁ。

 アマコに感心しながら、ウサト君がこの通りを走ってくるまで待つ。

 すると、先ほどの会話で気になった部分があったのか、フラナが首を傾げる。


「あれ、彼は確か訓練で走っているって言っていたよね? ブルリンを背負っているってどういうことなの?」

「ブルリンは、彼の相棒の魔物のことだね。とってもかわいいんだよ」

「へぇー、どんな魔物なの?」

「ブルーグリズリーだよ。子供だけどね」

「……」


 理解できなかったのか、にこやかな笑みのまま首を傾げるフラナ。

 数秒後に、ようやく理解するに至った彼女は引き攣った表情のまま、私に詰め寄る。


「じょ、冗談だよね? ブルーグリズリーって大人が数人束になっても全く歯が立たない凶暴な魔物なんだよ!? それを背負っているってどう考えてもおかしいよ!」


 ……? あ、失念していたが、人間が熊を背負うこと自体おかしいんだな。

 当たり前のように、ウサト君がそれを実行しているから、感覚がマヒしていた。


「すまない、フラナ。普通は熊を背負うのはおかしいよね。配慮が足りなかった」

「凶暴なブルーグリズリーが王国の中にいる時点でおかしいよぉ!」

「安心して、ブルリンは暴れないし。もし暴れてもウサトなら押さえ込めるから」

「押さえ込める!? 治癒魔法使いが!?」


 私とアマコの言葉にフラナは頭を抱える。

 その表情は、何かに追い詰められたように焦燥に満ちていた。


「もしかして、私は誰かに幻術を見せられている可能性が……? 幻影魔法を扱う私が……?」


 どうしよう、あまりにも常識外れなウサト君の話に、今見ている現実が幻覚だと思い始めている。


「……スズネ」

「な、なんだい?」


 無言でゆらりと立ち上がったフラナは、ガシィッと勢いよく私の肩を掴み、無理やり視線を合わせた。


「ふ、フラナ!?」

「現実に戻って! 人間が魔物に腕力で敵うなんておとぎ話の中でしかないの!」

「いや、物事には例外というものがあってだな……」

「それがブルーグリズリーを素手で押さえ込んだ上で、背負って走る人間だっていうの!? そんな……そんな怪物じみた人間がいてたまるかぁ!!」

「おおう!?」


 フラナの魂の叫びに、慄く。

 他人の口から、こう改めて聞くと本当にすさまじいな。

 気づけば、周囲の人々の視線が私達に集まっているが、その視線はどこか生温かい。


『そうだよな、普通そう思うよな』

『常識的な子だ。このまま真っすぐに育ってもらいたいものだ……』

『現実ほど、非現実的なものはない……』


 救命団を知る人々の憐憫の眼差し。

 恐らく毎日のように救命団の訓練風景を目撃している彼らにとって、常識を持ち合わせているフラナは眩しい存在なのだろう。


「スズネ。人間は、魔法を使わなきゃ魔物に勝てないの……! 絶望的な種族差は、決して覆らない……」


 すごいシリアスな場面だけど、それを腕力で覆している治癒魔法使いが二人いる事実に笑うことさえできない。

 かといって、ウサト君の力を説明できるものはなにもないから、どうすることもできない。


「あ、ウサトが来たよ」

「「!?」」


 アマコの声に、私とフラナは揃って、通りの奥を見やる。

 すると、モーゼのごとく人混みが割れて、そこから数人の人影が見えてきた。


『お前らぁ! 僕がいない間に弛んでたんじゃねぇのかぁ! このウスノロ共がぁ!』

『こっちの台詞だボケ! ウサト、テメェこそ足が遅くなってんじゃねぇかぁ!?』

『弛んでんのはどっちだろうなぁ!?』

『それは喧嘩売ってると受け取ってもいいんだな、おい!』


 少し離れたここまで聞こえるほどの、言葉の応酬。

 その中に聞き覚えがあるけど、記憶の中よりもずっと荒々しい声に口元が引き攣る。


『だったらもっとペース上げるかこの野郎!』

『『上等だコラァ!』』

『なんで、わたしここにいるんだろう』


 私とフラナの視界には、5人の強面の男たちと、その真ん中を走る巨体——いや、正確に言うならば、気絶した銀髪の少女を背にくくりつけたブルーグリズリーを背負ったウサト君の姿が視界に映り込んだ。


 使い魔のネア。

 魔族のフェルム。

 魔物のブルリン。

 人間のウサト君。


 三位一体ならぬ四位一体のまさかのてんこもりである。

 ブルリンの頭に乗っているフクロウの目がどこか虚ろなことについては、あえてツッコまないようにしよう。


「お、アマコに……先輩? おーい!」


 私達に気づいた彼は、こちらへ手へ振ってくる。

 ブルリンの背中に布で括り付けられた少女、フェルムがぐわんぐわんと揺れているが、今は彼女のことを気にしている場合ではない。

 なぜなら——、目の前の現実にただただ言葉も出せない、フラナをどうにかしないといけないのだから。


「あ、ああああ、ありえない、でもあれは、え、嘘だぁ……」

「君というやつは……本当に……」


 しかし、ウサト君。君はいつだって私の予想の斜め上を遥かに超えてくるね……!

 悔しいけど……悔しいけど! そんなところが大好きすぎる……!


今回は、常識人系エルフのフラナの登場でした。

今作品における、貴重な純正ツッコミポジションですね。


本当は、ウサト、ブルリン、ネア、ククルで、ブレーメンの音楽隊みたいな感じにしたかったのですが、自重しました。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 『そうだよな、普通そう思うよな』 『常識的な子だ。このまま真っすぐに育ってもらいたいものだ……』 『現実ほど、非現実的なものはない……』 [一言] すこ
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