第百四十八話
遅れてしまい申し訳ありません。
本編前にいくつか報告をば
・指摘がありましたので各章にタイトルのようなものをいれてみました。
・時系列についてですが、ルクヴィスからミアラーク到着までに一か月、犬上先輩に再会時点で二か月といった感じに修正いたしました。
では、百四十八話です。
犬上先輩と合流して、帰路を共にしてから一日が過ぎた。
やはりというか、先輩が加わった旅はいつもよりも賑やかであった。妙にウキウキしている先輩に、絡まれているネアとアマコが疲れたような表情をしていたが、その一方でブルリンは先輩の魔の手(?)を跳ね除け、相変わらずの鉄板力を見せている。
そして、長い旅を経てようやく——僕達にとっての始まりの場所、リングル王国への帰還を果たした。
「帰ってきたんだねぇ」
「そうですね」
リングル王国の門を前にして、感慨深い気持ちになりながらそう呟く。
アルクさんが門番の人に呼びかけ城を開けてもらうと、懐かしの景色が目に飛び込んでくる。
……本当は真っ先に向かいたい場所があるけど、それは後だな。
「まず城へ向かいましょうか。報告することが沢山ありますから」
「……ウサト君、まだ私に話してないこととかないよね?」
「……」
「ウサト君!?」
「あ、いえ、こ、このことを聞くと先輩絶対気絶しちゃいますから……」
実のところ、獣人の国で起こったことはカノコさんを無事に目覚めさせることができたということだけ伝えてある。
本当のことを言ったらどんな反応が返ってくるかは、流石に僕も学習した。
「いやいや、邪龍の時点でもう慣れたよ! ……ま、まさかそれ以上のことを……」
「比較はできませんが……。まあ、ロイド様への報告の時に話しますよ」
身構えるように手を構えた先輩に、やんわりと答えながら久しぶりに見るリングル王国の景色に視線を移す。
「へぇ、ここがリングル王国なのね。綺麗なところじゃない」
人の姿できょろきょろと街並みを見回しているネアがそう呟いた
そういえば、この子は旅の途中で仲間になったからここを知らないんだな。
「しばらくはここが君の住む場所になるんだよ」
「まあ、住み心地は悪くなさそうね。……でもやけに視線を感じるわね」
この国の勇者の一人である先輩が帰ってきたんだから注目されるのは当然だろう。
自分で言うのもなんだけど、僕自身も救命団の一員だし。
僕達の帰りを喜んでくれる街の人々に手を振り返しながら、城へと続く通りを歩いていると、隣を歩いているアマコが突然足を止めた。
彼女の視線の先を追ってみると、リングル王国でアマコと一緒に暮らしていた女性、サルラさんが驚きの表情を浮かべていた。
「……ウサト」
「行ってきな。後は僕達だけで大丈夫だから」
「うん!」
嬉しそうに頷き、サルラさんの元へ走っていくアマコ。
彼女を見送った僕は、改めて無事に旅を終えたことに安堵しながら、前に向き直るのだった。
●
城に入る前に、ブルリンを守衛の人々に任せた僕達は、ロイド様が待っている広間へ足を運んだ。
広間には、玉座に腰を下ろしているロイド様と、傍に佇んでいるセルジオさん。
ウェルシーさんとシグルスさんの姿も見つけた。
時間にしてみれば、離れていたのは短い間だったけれど、会うのは随分と久しぶりに感じられた。
「スズネ、ウサト。よくぞ無事に帰還してくれた。護衛を務めた騎士達もご苦労であった」
「「はっ」」
膝をつきながら頭を下げる。
横目でネアを見れば、大人しく頭を下げていてくれている。
こいつなら無礼を働いて、騒ぎを起こしてもおかしくなかったので、こういう時は空気が読める子で本当に安心した。
「頭を上げてくれ。……お主達の活躍は、フーバードでの報告と他国からの親書によって聞いている。本当に……本当によく頑張ってくれた」
優し気な声色でそう仰ったロイド様の言葉に従い顔を上げる。
「……長旅の疲れもあるだろう? 報告は後で構わない、カズキもセリアもお主達との再会を心待ちにしていることだしな」
「! カズキは既に帰ってきているのですか?」
「ああ、五日ほど前にな。随分とお主達のことを心配していたようだ」
良かった……カズキも無事に帰ってきていたんだな。
本心では、ロイド様のお言葉に従い、休息を取りに行きたいところだが、僕にはすぐに報告しなければならないことがある。
「ロイド様、重大な報告があります」
「なんだ? ウサト」
訝しむロイド様達に、一旦話す内容を整理した僕はゆっくりと言葉を紡いでいく。
「今からするお話は、水上都市ミアラークの重大な機密でもあります」
「ミアラークの機密か。すまないが、騎士達は少しの間この場を外してくれ」
クルミアさんとアルクさんを含めた騎士たちが、部屋から退出する。
残ったのは数人の家臣と、ウェルシーさん、シグニスさんと、犬上先輩だけ。
静かになった広間の中、先輩が声を潜ませて話しかけてくる。
「ウサト君、話って勇者の武器のことかな?」
「今のうちに謝っておきます」
「ん?」
「僕、先輩にまだ伝えてないことがあるんです」
そう言ってロイド様に向き直る。
完全に人払いが済んだのを確認したロイド様は、僕に話をするように促した。
「では頼む、ウサト」
「はい。ロイド様は、ミアラークで起こった出来事はご存知でしょうか?」
「勿論だ。ミアラークの騎士が龍人と化して暴れた、という話であったな?」
「はい。その出来事の最中、僕はある存在との邂逅を経ました」
そこで一旦言葉を切り、小さく深呼吸をする。
勇者の武器のことを説明するためにしょうがないとはいえ、彼のことを話すのは緊張する。
「神龍ファルガ様。先代勇者の武具を作ったといわれる『平穏』と『調和』を司る龍です」
「んっふ?」
なんだ今の、固唾をのみかけた寸前に噴き出しそうになった声は。
いや、今は先輩の名誉の為に隣を見ないでおこう。
隣から意識を外していると、ウェルシーさんが声を震わせながら、話しかけてきた。
「し、神龍!? 神龍が実在したのですか!?」
「はい。かなりのご高齢ですが、確かに存在しています。……証拠もあります」
そう言って、僕は右の袖をまくり、先代勇者の刀から作り出された籠手を展開する。
「これは旅の道中で手に入れた先代勇者の刀を元にして、ファルガ様によって作り替えられた籠手です。」
「……ウサトさん。少し見せてもらってもいいでしょうか?」
ウェルシーさんに、籠手を見せる。
数十秒ほど、じっくりと籠手を観察していた彼女は驚愕のあまり目を丸くさせた。
「……これは、魔道具と言ってもいいのでしょうか? 少なくとも人間が創れるものではありません。まるで金属自体が腕と一体化して……既存の技術では模倣することすら不可能でしょう」
ウェルシーさんの反応に、広間にいる人々がざわつく。
そんな中、無言で状況を見守っていたロイド様が口を開いた。
「ウサト。お主の言葉を信じよう」
「ありがとうございます。……ファルガ様は、来たるべき魔王との戦いの為に、今代の勇者、先輩とカズキの為に、二人専用の勇者の武具を作ってくださるそうです」
「……なんと。それは、しかし……」
「それほどまでに魔王は強大であると、ファルガ様はお考えのようです」
ロイド様は顎に手を当てて、思考に耽る。
「……まさか物語に登場するような存在が存命だったとは……この年になってまだ驚くことがあったのだな。ウサト、感謝する。大変だっただろうに」
「僕はある意味でやりたいようにやってきただけですから………」
確かに大変だったが、ほぼ全て、自分から首を突っ込むか、巻き込まれた上で首を突っ込むか、どちらかであった。
だから、これまでの旅路で後悔したことなんて何一つない。
僕の言葉にロイド様は、額を手で押さえた。
「……先日、フーバードによって届いた報告書には、獣人の国で魔王軍の二人の軍団長とも戦闘を行ったと聞いた。サマリアールのルーカスから送られてきた文には、お主が王族を蝕んだ恐ろしい呪いを解き、彼の娘を救ったと記されていた……」
「うさとくん、どゆこと?」
悔やむように表情を顰めるロイド様と、油が切れた機械のようにこちらを見る先輩。
先輩と目を合わせないようにしながら、ロイド様の言葉に耳を傾ける。
「スズネもカズキも、強大な怪物と戦い、危険な旅路を送ってきた。使命を果たし、王国に帰還してくれたお主達には、感謝してもしきれない……」
「確かに危険な旅でもありました。それでも無意味な旅ではなかった、と僕は思っています」
僕達を危険な旅に送り出してしまったと悔やむロイド様に、そう言葉にする。
「たくさんの人々と出会い、この世界での見聞を広められたことは、僕にとってとても得難い経験でした。……先輩はどうでしたか?」
いきなり話を振られて、少し驚いた先輩だが、すぐに笑みを浮かべてロイド様を見る。
「私もウサト君と同じ気持ちです。私にとってもこの旅は、大きな意味があったと確信しています」
「スズネ、ウサト……」
僕達の言葉にロイド様は数秒ほど目を瞑る。
その表情からロイド様が何を考えているかは読み取れないが、先ほどのように自身の行いを悔いているわけじゃなさそうだ。
「私も耄碌したものだ。お主達は、私が考えている以上に大きく成長した。改めてリングル王国の王として、感謝の言葉を送ろう」
「「はい」」
膝をついたまま頭を下げた僕と先輩に、ロイド様は優しく微笑んだ。
しかし、僕達を見て何かを思い出したのか、少しばかり唸り始めた。
「いかがなされましたか?」
「う、うむ。お主達を見て、少し聞きたいことがあるのだが……構わないだろうか?」
「はい、なんでしょうか?」
なんだろう、藪から棒に。
「お主達が恋仲という噂が国中を飛び交っているのだが、その真偽はどうなのだろうか?」
予想外の話題に、ギクリ、と肩が大きく震え、挙動不審になる先輩。
そんな彼女に代わり、僕がロイド様にことのあらましを説明する。
「そ、そうか、そういうことだったのか。危うく王国総出で祝いの場を設けるところであったぞ……」
「危なかったですね……先輩」
「ソ、ソウダネ……」
なぜか先輩が、僕から顔を背けた。
僕達を見て、ロイド様が安堵の表情を浮かべた。
「しかし、ある意味で安心したぞ」
「どうしてですか?」
「いやな、サマリアール王国の王、ルーカスから送られてきた文の中に、彼の娘の手紙も同封されていたんだ。なにかの手違いで、同じ封筒にいれてあったので、少し読んでしまったが……なんだ、お主も隅にもおけないな」
セルジオさんが僕に丁寧に二つ折りにされた手紙を渡してくれる。
断りを言って、目を通してみると、ルーカス様の娘、エヴァからの感謝の言葉が記された文章が目に入った。
普通に渡されれば、これといって色恋沙汰を悟らせるような文面ではない。
しかし、状況を変えれば見方ががらりと変わる。
「は、謀ったな、ルーカス様……!」
「う、ウサト君? 王様の娘ってお姫様だよね? せ、先輩として気になっちゃうかなー」
これ、絶対わざと同封したよね!? 遠回しな親バカアシストだよね!?
内容自体は、これといって普通の文面だけど、ロイド様の目に留まらせることが目的だよね!?
ちゃ、着々と外堀が埋められてるぅ!?
ぎこちない笑顔のまま肩を揺らしてくる先輩に、されるがままにされていた僕の脳裏に、ちょい悪風に笑うルーカス様の笑顔が過るのだった。
●
とりあえず、ロイド様への本格的な報告は後日となったので、僕達は広間を後にした。
アルクさんと別れた僕達は、先輩とネアと共に城の通路を歩いていた。
「サマリアールの呪いか。まさか魔術に関係する事件に巻き込まれていたとは思わなかったよ」
「とんでもない事件でした。魔術によってこの世に縛られた魂が実体を持って襲い掛かってきましたし、正直生きた心地がしませんでしたよ……」
「魂ってどういう風に襲ってくるんだい?」
「半透明な骸骨がカチカチ骨を鳴らしながら噛みついてくる感じです」
うわぁ、と青ざめた顔で言う先輩。
幽霊が苦手な僕は、あの時のことはちょっとだけトラウマになっている。
頭に無理やり幽霊の記憶を流されたときは、凄い痛みだったし。
「呑気に世間話をするのもいいんだけどさ、今私たちはどこに向かってるの?」
フクロウに変身して肩に飛び乗ったネアがぼやいた。
ネアのことは事前に城の人には報告しているけど、そう人の目があるところで変身しないでほしいなぁ。
「僕と先輩の友達に会いに行くんだよ」
「それってもしかしてもう一人の勇者のこと?」
「そうだね」
ロイド様によると、カズキはセリア様と共に別室で僕達を待っているらしいので、今はそこに向かっている。
勇者と聞いて、機嫌を良くしたネアに苦笑しながら通路を進んでいると、曲がり角から人影が飛び出してきたので、足を止める。
「よ、ようやく見つけた!」
「カズキ!?」
呼吸を整えながら早足でこちらに近づいてきたカズキは安堵の表情を浮かべた。
「君は、先に部屋で待っているはずじゃなかったのかい?」
「二人が帰ってきたって聞いて、いてもたってもいられなくて……部屋を飛び出してきちゃいました。ははは……」
相変わらず爽やかなスマイルのカズキに、懐かしさを覚える。
……なんというか、本当に先輩の時とは一味違う再会だよな。どちらも嬉しいことには変わりないけど。
「でも、二人とも無事で本当に良かった……! 俺、ずっと心配だったんだ……」
「あ、あー、泣かないで、カズキ君……」
涙声になっていくカズキに、慌てる僕と先輩。
そんなカズキを見て、ネアはやや引き気味に僕に囁く。
「スズネと違って恐ろしいほど邪気ってもんがないわね、この人。別の意味で怖いわー……」
「カズキは純粋な青年だからね……」
彼は、僕と犬上先輩とは違う純粋な心を持っているんだ。
余程心配していたのか感極まったカズキは、目元を拭いながら言葉を続ける。
「すいません……! で、でも先輩とウサトが、危ない存在と戦ったと知ったときは……本当に生きた心地がしなくて……」
「ロイド様から聞いたの?」
「いえ、エルフの集落で知り合った占い師に聞きました」
「そ、そう……え、エルフかぁ……ふーん」
思いっきり動揺する先輩。
エルフとかファンタジーの定番だから、すっごい気になるんだろうなぁ。
今はなんとか自制心を保っているけど、いつ崩壊するか分からないので、僕が代わりに質問しよう。
「占い師は僕達のことをなんて?」
「この大陸で起きる三つの災厄のうちの二つが、雷をその身に宿す勇者と、白き癒し手によって、未然に防がれた……って」
「白き癒し手……もしかして僕のこと?」
「うん。俺はすぐにそれがウサトを指しているって分かった」
白き癒し手……普通に、いや、すごくかっこいいな。
そもそもどうしてエルフの占い師の口から僕のことが出てきたのか不思議だけど。
「『邪悪なる神龍』『人を食らう雷獣』『森を食らう暴食の怪物』。暴食の怪物はなんとか倒すことができましたが、かなりの強敵でした。彼女達の……エルフの人々の助力がなければ、今頃どうなっていたか想像もできない。だからこそ、俺の相対した怪物と同等の力を持つ存在と戦った二人のことがずっと心配だったんだ……」
エルフの占いでは、邪龍も同列に並べられていたのか。
まあ、あれは放っておくと、ひたすらに破壊と毒をまき散らすはた迷惑な存在だったからなぁ。そう扱われてもおかしくはない。
「でも、またこうして三人で再会できてよかった」
嬉しそうに言葉にするカズキに、僕と先輩もつられて笑ってしまう。
ふと、僕の肩にいるネアに視線を向けたカズキが首を傾げた。
「ウサト。気になってたんだけど、その肩にいるフクロウは?」
おっと、そうだ。
カズキにもネアのことを紹介してやらなくちゃな。
「旅の途中で加わった仲間で、使い魔のネア」
「よろしく。もう一人の勇者さん」
「フクロウが喋った!? もしかして喋れる魔物なのか! すごいな!」
「ふふん、そうでしょう。そうでしょう」
普通に驚き、感嘆するカズキに胸を張るネア。
素直に褒められて喜んでいるのだろう。
「あ、俺も新しい仲間を紹介しなくちゃな……」
「も、もしかしてカズキ君も使い魔を!?」
「いえ、使い魔ではないですね」
ホッと、安心する先輩。
そのそぶりは、ちょっとは隠してほしいのだが、先輩的にはそれどころじゃないようだ。
「エルフの狩人です。里では族長の一人娘だったんですが、紆余曲折あって仲間になったんです」
「いるの!? この国にエルフっ娘が!? いるなら紹介し——」
「はい。先輩、落ち着いてくださいねー」
血走った目でカズキに問い詰めようとした先輩を羽交い絞めにして止める。
数秒ほどして借りてきた猫のように大人しくなった先輩と、疲れて脱力した僕に、カズキは懐かしそうに微笑んだ。
「やっぱ、このやり取りだよな。先輩とウサトは……うん」
『か、カズキさまぁ、一体どこに行ってしまわれたんですかぁ』
遠くから聞き覚えのある声が……。
もしかして、セリア様かな? カズキを探しているのだろうか?
「あ、いけない。セリアが俺を探してる。……先輩はともかく、ウサトはどうする? このまま一緒に行くか?」
「うーん、どうしようか」
少し考えた後に、これからの予定を彼に話す。
「僕とネアは救命団に帰るとするよ」
「そっか。まあ、この国に帰ってきたんだし、いつでも会えるからな。新しい仲間は後で紹介するよ」
「うん。それじゃ先輩、僕達はここらで解散ってことで」
「え、あ……ま、またね」
ネアと共にその場を離れる。
久しぶりに三人揃って話せたな。
だけど、僕にとってはまだ本当の意味で帰ったことにはなっていない。
「やっぱり、僕にとっての家は救命団なんだなぁ」
誰に言われずとも理解できる。
あの人は、あの場所で僕の帰りを待ってくれているということを。
「ねぇねぇウサト」
「なんだい、ネア?」
「私、城に住むからここで別れましょう?」
ネアの提案に、僕は苦笑する。
「ネア……大丈夫だ。君が魔物だからって、誰も差別する人なんていない」
「いや、違うんだけど」
「なぜなら、人間なのに魔物と同じような奴らがほとんどだからだ」
「それって貴方も含めて?」
……。
「安心してくれ。誰がなんと言おうとも、僕は君と一緒に救命団に帰る」
「ねぇ、私の話を聞いてくれない? 私は城の方に住むから救命団に連れて行かなくてもいいって言ってんだけど」
「どんな苦しい時も一緒だ!」
「嫌に決まってんでしょ!?」
「そうか! 一緒に来てくれるか! 僕も嬉しいぞぉ!」
「あれぇ!? もしかして聞いたうえで無視してる!? って、ぎゅふ!? 翼ごと掴まないでぇ!? 逃がしてぇぇ!?」
君は僕の使い魔だ。
ならば、主人と運命を共にするのも仕事のうちだ。
必死に僕の手から逃げ出そうとしているネアを連れた僕は、救命団の宿舎へと進んでいくのだった。
次回で、ようやく救命団に帰れますね。
すいません、他の小説を書いていて遅れてしまいました。
もしかするなら、近いうちに一章のみ新作として更新するかもしれません。




