第百十八話
更新が遅れてしまい申し訳ありません。
第百十八話です。
カロンさんの中に眠る龍の力が暴走してしまった。
純粋な龍の力にカロンさんの体は耐えきれず、崩壊してしまう。しかし、そんな状態に陥っても彼の戦意は衰えを見せない。
「ファルガ様、カロンさんを助ける方法は、まだありますか?」
――……今の状態ならば、意識を完全に奪ってしまえば、龍の力は抑えられるはずだ。今の奴は不完全とはいえ龍と化しているが、同時に崩壊に伴って体は脆くなっている。貴様の拳も十分に通用するが、その一方で奴の力も大きく増している。
僕でもいいのを一撃でも貰ったら危ないってことか。
それに、体は脆くなっている……か。
僕の治癒パンチでダメージを帳消しにして衝撃だけを通せればいいのだけど、僕とファルガ様が考えている以上にカロンさんの肉体が崩壊していたら――、
「……系統強化、か」
未完成の技に頼らなければいけない。
魔力の操作を補助する籠手を用いても、系統強化は完成しなかった。戦いの最中、系統強化を使うとは思わなかったから、後回しにしていたけど……ここで重要になるなら、もっと練習しておけばよかった。
「悔やんでもしょうがない。今できることをやろう」
掌を見つめ拳を握りしめた僕は、再びカロンさんへ視線を戻す。
龍へのさらなる変貌を遂げたカロンさんは、人のものとは思えない唸り声と共に吐息を漏らした。
「シャァ……」
「……ん?」
カロンさんの翼がゆっくりと動き出す。
……まさか、飛ぼうとしているのか? いやいや、翼が生えたとはいえ、すぐに飛べるものなのか?
どちらにしろ、悠長にはしていられない!
翼を動かし足に力をいれたカロンさんを見た僕は声を張り上げた。
「飛ばせないようにしてください!」
もし彼が空を飛べることができたら、現状で僕達の中で飛べるのはネアしかいない。ネアが彼を相手できるはずがないし、彼女の小さな体で僕を飛ばすことなんてできやしない。
彼が空を飛んでしまえば、僕達には打つ手がなくなる。
「私が地面へ繋ぎ止める!!」
三本の氷の短剣を手の中に生成したレオナさんは、カロンさんの足下へ放つ。放たれた短剣は、カロンさんの右脚に直撃すると氷の塊となって地面と足を縫い付けた。
そのまま連続して短剣を放り投げ、翼、左足と両腕の氷の拘束を強固なものにしたレオナさんは、僕とアルクさんに聞こえるように声を上げた。
「今のカロンには氷を生み出す斧はない! このまま畳みかけるぞ!」
「はい!」
「お任せを……!」
アルクさんは炎を纏わせた剣を、僕は力の限りに握りしめた拳を武器に拘束されていくカロンさんへ向かっていく。
やり方はさっきと変わらない!
彼の意識を刈り取る! んでもってその過程の怪我は僕が全部治す!
「ネア、気張れよぉッ!」
「嫌って言っても行くんでしょう! じゃあ、やるしかないでしょう!!」
カロンさんの体のことを考慮し、治癒パンチを用いての打撃を繰り出す。
しかし、僕の拳とアルクさんの剣がカロンさんに直撃する―――その瞬間、彼の体を拘束していた氷が一斉に砕け散った。
「なっ!?」
こんなに呆気なく壊されるのか!?
氷の束縛から解放された彼は、刃のように尖った翼を大きく振り回した。まるでカミソリのように鋭く、硬い翼に、慌てて右腕を掲げ防御する。
ギィンッ、と金属同士でぶつけあったような音が二つ。
一つは僕の籠手が翼を弾いた音、もう一つはアルクさんが剣で防いだ音。
「くっ、これほどとは……!」
「アルクさんっ!」
しかし、防御に用いたアルクさんの剣は、翼のあまりの硬度に耐えきれず半ばから折れてしまっていた。
カロンさんは、僕ではなくアルクさんを狙っている!
彼の固く握りしめた拳がアルクさんに放たれる。
「ガァァァ!」
「させるかよぉ!」
止めるべく、治癒魔法拘束弾を背後から叩きつける。
しかし、あろうことかカロンさんは僕の治癒魔法拘束弾をものともせずに、そのままアルクさんに拳を叩きつけた。
「ぐぁ……!?」
「アルクさん!?」
僕がかろうじて目で捉えられるほどの拳はアルクさんが防御に構えた剣の柄を砕き、その胴体を大きく殴り飛ばした。
氷の地面へ叩きつけられたアルクさんは、完全に気を失ってしまっていた。
ここからじゃ彼の怪我の具合が分からない。急いで助けに向かいたいけど――、
「そうはいかないんだよなぁ……!」
目の前には唸り声を上げるカロンさん。標的をアルクさんから僕へ定めたのか、恐ろしい形相で睨み付けてくる。
アルクさんが心配だ……心配だけど! この人を前に、隙は見せられないッ!
「がぁ!」
「さっきと同じように対処してやらぁ!!」
速さと力こそ上がっても動きは同じ。目で追えていることには変わりない。
カロンさんの振るう拳を斜めに弾く。
このまま隙をつき渾身の一撃を叩き込もうとすると、カロンさんの背後から鋭利な何かが飛び出した。
それは、カロンさんの背に生えている青色の翼。僕を挟み込むように迫る翼に慌てて拳を引っ込めカロンさんから離れる。
「ウサト! あの翼もやばいわよ!?」
「分かってる、けど!」
手数が多すぎる……!
カロンさんの拳と蹴りならまだ対処できるけれど、翼まで加えられたら攻撃に意識が向けられない。
絶え間なく繰り出されるカロンさんの猛攻に攻勢に転じることができないまま、ジリジリと後退していく。
「ジャァッ!」
「ぐ……ッ」
翼の方に意識を割かれた瞬間、カロンさんが下から突き上げた手が僕の右腕を勢いよく上方へ弾いた。
防御の要である右腕が弾かれ、僕の胴体が無防備になったところにカロンさんの鋭利な翼が迫る。
「しまっ――」
籠手は間に合わない、左で受けるしかない!
致命傷を避けるべく動かせる左腕で翼を受け止めようと構えると、二つの氷の剣を伴ったレオナさんがカロンさんの翼を横から弾いた。
「加勢する!」
「助かりました!」
翼が弾かれている隙に、カロンさんの腕を取り地面へ放り投げた僕は、レオナさんと共に距離を取った。
空を飛ばれる危険性はあるけど、下手に突っ込んでさっきみたいなピンチに陥りたくはない。
一度、落ち着いて呼吸を整えよう。
「あの翼、厄介ですね。防ぐのでやっとです」
「対処できるだけでも凄まじいよ。今の彼の攻撃は、私の目では追いきれない。さっきのように攻撃の軌跡を予測すれば話は別だが……そう何回もできることじゃない」
……今のカロンさんは本当に厄介な存在になってしまった。
力は勿論、その動きは格段に上がっている。
弱体化していた邪龍は力で上回っているけれど、今のカロンさんは機敏さで上回っているだろう。
「正直に言うと、私では真っ向からカロンの攻撃に対応することができない。彼の攻撃の前では、並の
武具は紙屑も同然だ」
そう言って、レオナさんが僕に剣を見せると、その刀身には亀裂が入っていた。
たった一度の接触で、ここまで壊れかけているのか……。
アルクさんの剣といい、今のカロンさんに鎧なんて無意味。
「だが、君の籠手なら壊されずにカロンと戦える」
「……ええ」
今のカロンさんの攻撃に晒されていても僕の籠手は壊れなかった。
絶望的な状況ではあるけど、戦えない訳じゃない。
だけど、彼の猛攻に対して攻勢に出るためには、僕とレオナさんの力では難しい。氷の拘束も今の彼の前では無意味に等しく、僕の籠手での防御もカロンさんの手数が多すぎて対処しきれない。
……カロンさんの力に対応できるか不安だけど、あれを試してみるか。
「……ウサト、そろそろカロンが襲ってくるぞ」
「レオナさん、翼の対処をお願いできますか?」
「できなくはないが、何か策はあるのか?」
カロンさんの動きに警戒していたレオナさんの言葉に頷き、肩の上のネアに視線を移す。
「ネア、僕に打撃に対する耐性をつけてくれ」
「え、嘘でしょ? まさか貴方、あれを受け止めるつもり? いくら耐性の呪術でも限度ってものが――」
「頼む」
「……ああもう、分かったわよっ!」
僕に施された”冷気”への耐性の呪術が解除され、新たに”打撃”への耐性の呪術が施される。
冷気への耐性がなくなった瞬間、肌寒い空気が僕を包み込む。
僕の考えを理解したレオナさんは自身の壊れかけた剣を放り投げ、両手に一つずつ氷の剣を創り出した。
「言っておくけど、カロンの攻撃は何度も防げないわ! 耐えても数発よ!」
「十分! レオナさん、行きます!」
「ああ!」
僕が先行して飛び出す。
やや遅れてレオナさんが足を踏み出した音を聞き、前方のカロンさんへ集中する。
こちらに突っ込もうと前傾姿勢になっていた彼は、僕の突撃に面を喰らっていたがすぐに持ち直し、固く握りしめた拳を無造作に放ってくる。
さっきまでの僕なら避けるか弾くで対処するところだけど、今は違う。
僕は迷いなく、カロンさんの拳を左手で受け止める。
「っ!?」
「捕まえたァ!」
打撃に対する耐性が付与された今、カロンさんの拳は僕には効かない。
軽々と拳を受け止めた僕に、がむしゃらに僕を攻撃するカロンさんだが、その打撃は耐性の呪術によって防がれる。
カロンさんの背から襲いかかってくる翼も、レオナさんが創り出した氷の剣が阻む。
耐性の呪術が機能するのは数発まで、レオナさんの氷の剣もそれほど保たないだろうから、決めるなら今しかない!
「オラァ!」
掴んだ拳を思い切り引き寄せて、彼の鳩尾に治癒パンチを放つ。
「ギィッ!?」
一直線に突き進んだ拳は、彼の鳩尾に深々と突き刺さり、治癒魔法の光が彼の体に行き渡った。
確かな手応えを感じた僕だが、次の瞬間には拳からガラスを砕くような感触が伝わる。異様な感触にまずいと感じた僕は咄嗟に拳を引く。
それと同時に、苦痛に悶えたカロンさんが後ろに大きくよろめき呻いた。
「ぐ、ぎゃあああああああああああああ!」
「っ、これじゃあ駄目なのか!?」
これ以上強く殴ったら、いくら治癒魔法があるとはいえ危険すぎる。
かといって、この程度の拳じゃカロンさんを気絶させることは無理だ。
「ッ!? ウサト!」
苦しんでいるカロンさんを前にしたまま躊躇していると、背後のレオナさんの慌てた声が聞こえた。
彼女の声に我に返ると、僕の右脚に何かが触れる。
「っ、何!?」
足下を見れば、カロンさんの尻尾がとてつもない力で僕の足にがっちりと巻き付いていた。
冷や汗をかいてカロンさんを見れば、彼は歯をむき出しにして僕に殴られた鳩尾を押さえていた。完全にキレているのか、その目は血走り強烈な怒りを僕へ向けているのが分かった。
「ネア、僕から離れろ!」
「きゃ! う、ウサト!?」
「ぎ、ぐあああ!!」
咄嗟に肩の上のネアを僕から引き剥がして放り投げた次の瞬間には、足に絡みついたカロンさんの尾が鞭のようにしなり僕の体を玩具のように振り回し、氷の地面へ叩きつけた。
予想していなかった攻撃に、一瞬呼吸ができなくなる。
「ぐ、かはっ……」
「ウサト! 今、助け――」
「がああ!」
地面へ叩きつけられた僕を助けようとするレオナさんだが、それを予想していたと言わんばかりにカロンさんは大きく体を回転させ、レオナさんに尻尾を叩きつけた。
不意の一撃に、彼女は声もなくアルクさんと同じく氷の地面に叩きつけられ、そのまま動かなくなってしまった。
「レオナさんまで……!」
僕が躊躇してしまったせいで彼女がカロンさんの一撃を食らってしまった。
……ッ、後悔している場合じゃない! 早く体勢を整えなくては―――、
「がああ!」
起き上がろうとすると、大きく跳躍したカロンさんがその大きな翼を広げて僕目がけて落下していた。
僕に休む時間を与えないつもりなのか、間断のない攻撃に舌打ちをする。
「チィッ! 徹底的だな!!」
このまま押し潰されてたまるか!
上を向いたまま、両腕で顔と胸を防御し、カロンさんが振り下ろした腕を受け止める。
衝撃をまともに受けた僕の体が軋むけど、それでも耐えきってみせる――が、僕の背の氷からビシリッ! と嫌な音が聞こえたことで、僕の思考は再びパニックに陥る。
「さ、さらなるピンチ!?」
このままじゃ氷の下の湖に真っ逆さまだ!
ここまで戦って、冷水に落ちて動けなくなるとか本当にシャレにもならないし、アルクさんとレオナさんにどんな顔して良いか分からない!
「がああ!!」
「今よりマシかぁ!! ふん!!」
止めを刺さんとばかりに僕へ手を振り下ろそうとするカロンさんを見た僕は、防御の為に構えた右肘を力の限り亀裂の入った地面へ叩きつけ、その反動でカロンさんの手を避ける。
僕ではなく氷の地面へ叩きつけられるカロンさんの手。
僕の肘と、カロンさんの一撃で限界を超えたのか、僕の背中の氷の地面は大きく砕け――下の湖へ真っ逆さまに落ちていった。
「すぅ――!」
思いっきり息を吸って、勢いよく水の中に落ちた僕。
まず感じたのは体の芯から冷え切るような寒さと、底知れない深さの湖への恐怖。
湖の中は驚くほど澄んでいて綺麗だったけど、すぐさま陸に上がらなければいけなかった。
ここは普通の湖じゃない。異世界、魔物が住む場所に存在する湖だ。
その中で、魔物に襲われて引きずり込まれでもしたら、僕でも生還するのは難しい。それに、水の中でカロンさんに襲われたくはない。
一刻も早く陸へ上がろうと、太陽の光が差し込む水面へ向かう。
「がぼぼぼ!!」
「――っ!?」
しかし、僕の足をカロンさんが掴み、水中へ引き込むことによって水面は遠ざかってしまう。
本当にしつこい!
貴方も苦しいなら、僕に構わず上を目指せば良いものを!!
水中でカロンさんと戦うことはできない。しかし、それでもカロンさんは僕を離そうとはせずに、足を思い切り引き寄せ僕の左腕を掴み取り、もう片方の手で僕の腹を殴りつけた。
「がはぁ……!」
水中だから威力こそは減衰しているけど、それでもカロンさんの拳をまともに受け、空気を吐き出す。
痛ッ! ネアがいないから耐性の呪術の効果も切れてしまった今、こんな拳を何回も受けてはいられない!
息苦しさに危機感を抱いた僕は、掴まれていない右腕に魔力を練り彼の顔面に突き出し、治癒魔法破裂掌を発動し、彼の視界を一時的に潰した。
「―――」
彼の手が緩んだ瞬間に、籠手を下方に向けてもう一度治癒魔法破裂掌を放ち、推進力に変えた僕は急いで水面に向かう。
「……ぐッ!」
さっき腹に受けた拳のせいで息が保たない。
水面は目と鼻のすぐ近くなのに、それが果てしなく遠く思える。
もう駄目か―――、諦めかけたその時、太陽の光が差し込む水面から誰かの手が差し伸べられた。
大人の手ではない、小さく華奢な手―――、
「……!?」
口から漏れ出す空気を手で押さえ、もう片方の手で水面から伸ばされた手を掴んだ。
すると、小さな腕からは想像できない力で一気に引っ張られる。
湖の上の氷の上に引き上げられた僕は、大きく息を吸いながら、僕の手を両手で掴んだまま息を切らしているアマコと、彼女の外套を食んでいるブルリンにお礼を言う。
「はぁ、はぁ……し、死ぬかと思った。ありがとう、アマコ。それにブルリンも」
「予知を見て、すぐにノルン様に頼んで結界の中に入ったけど、間に合って本当に良かった……」
僕が湖に落ちる予知を見て助けにきてくれたのか。
この子が助けにこなければ本当に危なかった。
呼吸を整え、痛む腹を治しながら立ち上がると、肩に先ほど引き剥がしたネアが降りてきた。
「私の扱いについて色々と文句を言いたいけど、それは後にして……カロンは倒せたの?」
「いや、まだ――」
僕がネアに言い切る前に、湖から何かが空高く飛び出した。
水中から出てきたとは思えない勢いで出現した何か――カロンさんは、空中で大きな翼を開き、僕達を見下ろした。
「……」
「見ての通り、まだだよ」
絶句するネア。
亀裂だらけの体はともかく、カロンさんはまだまだ元気そうだ。
「アマコ、ブルリンと一緒に離れていろ」
「……大丈夫なの?」
「手がないわけじゃない。やるだけやってみるよ」
彼の体を傷つける龍の力をなんとかしないかぎり、治癒魔法で治すことはできない。
かといって彼を気絶させるには力を込めた治癒パンチを叩き込むしかないけど……それじゃあ彼の体を壊し、死に至らしめてしまう。
……系統強化、土壇場でなんとかするしかないか。
僕の言葉に、何かを言いたそうにするアマコだが、今にも襲いかかってきそうなカロンさんを一瞥すると、小さく頷きブルリンと共にその場から離れる。
幸い、カロンさんはアマコに興味がないのか、依然として僕だけを睨み付けている。
「……ネア、悪いけど、もうちょっとだけ一緒に戦ってくれ」
「ここまできて嫌って言うはずがないでしょ。貴方がくたばるまで一緒に戦ってあげるわよ。……貴方がそう簡単にくたばるとは思わないけどね」
「はは、言ってくれるなぁ」
ネアの軽口に苦笑しながら、構える。
アルクさんもレオナさんも、カロンさんの攻撃によって意識を飛ばされてしまった。
実質僕とネアのコンビで彼を相手取らなければいけない。
……もし系統強化が成功せず、カロンさんを助けられなかったら――、
「ゥゥゥ……!」
「くるわよ!」
「っ、ああ」
万全を期して治癒魔法を体全体に纏った僕に対し、カロンさんはその大きな翼を羽ばたかせる。
実質的にこれが最後の戦いになる。
……僕も、覚悟を決めよう。
「ジャアアアァァァ!!」
「さあ、来い!」
勢いをつけて空から襲いかかってくるカロンさん。
そんな彼を見上げ、籠手を向けた僕は己を鼓舞するように声をあげるのだった。
カロン戦を最後まで書こうとしたら、かなりの文量になってしまったので、分割して更新します。
次話は今日の20時頃に更新したいと思います。




