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friend  作者: 新夢見 勇人
9/11

フレンド 9話

僕達は必死に逃げた。


僕の隣には桜と、寅と優斗がいた。


菜々と美優と亮と大輔は、僕達より少し後ろだった。





少し行くと交差点が現れた。


僕達は左へ逃げた。


すると、大輔たち4人は、右へ逃げた。


「しまった…。」


と思ったが、もう遅かった。


「保健室」


という亮の声が聞こえた。





僕達は、それから15分ほど走り続けた。


後ろは決して振り返らなかった。


いつもなら、15分も全力では走れないが、


やはり命の危機にさらされると、自分の持っている能力以上の


力がででくるのだ。


「もう大丈夫だぁ~」


と優斗が言った。


「あいつら大丈夫かな…」


と寅が言った。


「みんな、生きて帰ってきてくれ。」


と心の中でつぶやいた。


僕達は、亮の


「保健室」


という声を信じ、保健室へ向かった。






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