フレンド 3話
あれから家族は解散した。
今晩から一週間後までの
あのエアガン戦争が始まるのだ。
エアガン戦争のルールにより、
学生は、ジャージで、
大人は、それ以外のものを身につけるということになっていた。
それ以外は何でもありのルールだった。
それに期間中は、どんな犯罪を犯しても罪は問われない。
エアガンを見てみると、カウンターらしきものがついていた。
多分大人を殺したらカウントされるのだろう。
そして僕は、集合場所の公園に向かった。
辺りは静まり返っている。
街頭の明かりが僕の体を照らしていた。
12時30分に集合だったが、僕は15分早く集合場所にたどり着いた。
すると、もうすでに僕以外のメンバーが全員そろっていた。
「どーする?」と大輔がみんなに問いかけた。
「作戦立てようぜ」寅が明るい声でいってきた。
みんなこの戦いを楽しんでいるようだった。
僕は「今日は初日だから、様子見よう」
と言ったが、
問題はたくさんあった。一週間ずっと寝ないで戦うなんて、不可能だ。
美優が「寝床は、学校の保健室にしよう!そこなら怪我の応急処置ができるし!」
と言ってきた。
言い終わったとほぼ同時に、サイレンが鳴り響いた。
「ついに始まったか。」と優斗がつぶやいた。
この7日間の戦いが今始まった。