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未亡人が遺産としてキャンピングカーを受け取ったら大変な事になりました。  作者:
第1章 物語の始まり

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9/10

3


 ゴールデンウィークを前にした楓花は、いつもより多めに防災食と使い捨ての食器を購入しキャンピングカーに積み込んだ。釣り竿も購入し積み込んだ。家で使っているお鍋も積み込む。


 金曜日には、前回と異なり常温保存できる芋や玉ねぎ、人参を段ボール箱に詰め込んだ。カレールーやハヤシフレーク、缶詰も買い、スキムミルクと缶入りのエバミルクなども買い込んだ。それに米2㎏袋も積み込み、小さな冷凍庫には小分けした鶏肉と豚肉をギューギューに入れ、冷蔵庫には葉物野菜を入れた。

 いつの間にか飲んでいたらしく、ビールも炭酸水も箱に残っている分は少なくて、買い足してそれを入れた。

 小さな冷凍冷蔵庫だけど、押し込めば思っていたよりも入れられた。

 タンクの水もたっぷりと補充した。ホースをつなぎ満タンになるのを待ったのだ。慎重に蛇口を開いた結果、あまりにも時間がかかったのは失敗だった。


 今週末からゴールデンウィークに突入する。

 間の平日に有給休暇を入れたので、奇跡の10連休だった。

 湖のほとりにあるオートキャンプ場で釣りをしながら過ごす予定だった。

 

 楓花は、帰宅しシャワーを浴びてからキャンピングカーに乗り込むと、車庫のシャッターを開けて出発した。

 車を出すと、車庫のシャッターは自動で閉まる。


 楓花はアクセルを踏んで出発した。

 野原に出て数分後には違和感を覚えた。

 道路に出るはずなのに野原が続いていた。

 

 どういうこと?

 不安になり、車を停めて降りてみた。


 見慣れない木が生えていて、家の近くではない。

 どういうこと?

 楓花は、冷静になるために休憩しようと車を停めてキャビンへと乗り込む。

 そのまま数秒思考停止に陥った。


 ステップから降りて車を見直す。

 私の軽キャンピングカーに間違いない。

 くすんだ水色と紺色のツートンカラーはかわいくてかっこいい。0

 車を一周すると、バックドアに梯子がついていた。

 梯子?

 あったかな?

 必要ないし、意味が分からない。ついているはずがないのだ。

 車の天井に行けば何かわかる?

 そう思い、梯子に足をかけて上るとなぜかドアがあった。

 ドアがあるというよりも正しく言えば2階部分があった。


 「はぁ!?」


 ドアに手をかければ鍵が反応したらしく「ピー」と鳴ってドアが開いた。まさかの横開き自動ドアだ。

 中に入ると、立って歩ける広さがある。

 左側が廊下で窓のところにはカウンターテーブルがあり、引き出すタイプのクッション付きのバーがあった。引っ張るとバーの下段にお尻をのせ、もう一つは腰を支える背もたれのようだ。右側にはカプセルルームが4つとセミシングルくらいのベッドのある小部屋が2つあった。

 突き当りには小さなドアがあり、中にはシャワールームとトイレがあった。

 楓花は今、自分のいる場所がわからなくなる。

 私カプセルホテルにでも来たのだった?

 広いな~軽自動車の広さではなかった。

 姫路城を見に行った時に泊まった女性フロアーのあるキャビンホテルを思い出した。


 「えっと…」


 楓花は深呼吸をしてドアを開けると階段ではなく、梯子がある。

 梯子を数段降りてドアを閉める。

 梯子から降りると、軽のキャンピングカーがあり、2階部分は見えない。


 「どういうことよ…」


 とりあえず、キャビンを開けるけれどやはりいつもの内部とは異なっていた。

 大型のキャンピングカーにあるような3人掛けのソファー2脚が向かい合うテーブルのセットがあり、キッチンも大きく、IHヒーターが2口もついていた。

 落ち着くために飲み物を取ろうと、冷蔵庫を開けると自分が入れたビール缶と炭酸水が見える。

 いつもの飲み物を見ると少し安心した。

 冷えた炭酸水ペットボトルを取り出しキャップを開けてグイっと飲み干す。

 

 振り返るとやはり大きなソファーとテーブルセットがある。

 その奥には、横幅いっぱいのベッドがありどう見てもダブルベッドに見える。

 テーブルセットとベッドの間には、カーテンの仕切りと天井までのロッカーが左右にあった。

 入ってすぐにもロッカーのような物があったので開けてみると、トイレとシャワールーム、それに脱衣場だった。

 扉を閉じて、奥行きを見る。ソファーセット分の奥行きしかないからおそらくは160㎝くらいだ。

 だが、シャワールームも脱衣場もドアは70㎝くらいしかないのに内部は120㎝×120㎝くらいありそうだった。奥行は240㎝くらいだったと思う。

 トイレも家と変わらない奥行きに見えた。外からの見た目と内部の奥行きが合わない。

 どういうこと?

 そして、あらためてキッチンを見た。

 先ほど使った冷凍冷蔵庫を開けると、炭酸水もビール缶もびっしり入っている時の状態になっていた。





読んでくださりありがとうございます。

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