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未亡人が遺産としてキャンピングカーを受け取ったら大変な事になりました。  作者:
第1章 物語の始まり

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ブックマーク11件になりました。

まだ8話しかないのに、ありがとうございます。


 

 楓花は1冊を読み終えて、本を元に戻し次の本と思いつつ、引き出しが気になった。開けて見ると、万年筆とインクがあった。

 便箋と封筒、もう一つの引き出しには見慣れないコインと色とりどりの石が入っていた。

 便箋と封筒もあまり見たことのない紙質だった。

 

 「きれい…」

 

 石のひとつを手にとった。

 ローズクオーツだろうか?

 薄いピンク色はかわいい色合いだった。

 アメジストやヒスイのような石もあった。


 元に戻して、本の続きを読み始めた。

 手書きで読みにくかったが、それでも1冊1時間程度のスピードで読んでいた。


 お腹が空いてきたので、楓花はキッチンに移動した。

 蕪は2本残っていたので、厚切りにして塩を振ってサラダにした。

 冷凍庫に入れてある鶏肉を焼いて、みりんとしょうゆで適当に味を付ける。1人暮らしだと自分のための事は面倒で、必要最低限でいいと思っていた。

 ごはんと昨夜のお味噌汁を温め、作っておいた煮物も温めて食べた。


 最初の週末は出かけずに1日に10冊ずつ合わせて20冊も読んでしまう。そこから平日に2冊のスピードで読み始めた。もちろん読みつつ、本の並びも分類ごとに揃えていくことになる。

 雨の降っていない週末は、本を持ち出してキャンピングカーで旅に出ていた。


  

 「ん~さすがに目が疲れた…」

 

 ある土曜日、楓花は読んでいた本を置いて目をこすった。

 朝ごはんを食べてから、ずっと読みふけっていた。伸びをしてストレッチをしてから体をほぐした。軽く昼食を食べる。

 友人から電話がかかってきたのでおしゃべりをした。

 軽い会話で気分転換をすると、通勤に使っている軽ワゴン車を出して、買い物に行く。


 スーパーの店先に、ミニトマトやナス、カボチャなどの苗が並んでいた。

 春だな…そういう時期か…。

 せっかく庭もあるし、植えてみようか。

 先週、玉ねぎを収穫して干してあるし、あれも取り込まないとね。

 そうだ、100均に種も売っていたはず。沢山はいらないし見に行ってみよう。

 楓花はスーパーでの買い物を中断して、近くの100均へと出かけた。

 種の入った回転ラックは、4面のうち1面は花だった。もう1面はハーブ類で、2面に野菜の種が並んでいた。

 キャベツに小松菜、蕪は3種類もあるのか…きゅうりは苗のほうがいいし、葉ネギは種でいいから…。

考えつつも、家庭菜園としては広い畑なので夢が広がる。近くの棚には化学肥料や有機肥料類なども売っていた。楓花は油粕や鶏糞、石灰などをカゴへ入れる。トンネルを作る半円の棒や上にかける細かい網も入れる。

 結局、キャベツに小松菜、人参、大根、蕪、葉ネギとベビーリーフの6種類の種を買ってしまった。

 スーパーへ戻り、小さな段ボールにミニトマトと茄子、ピーマン、キュウリ、カボチャの苗を2本ずつ入れた。食料品も買って帰る。

 

 家に帰った楓花は、冷蔵品を仕舞うと外へ出た。散水機の近くにあった鍬で耕した。慣れない作業なので、1/4を耕すのが精いっぱいだった。そこに畝を2列作る。日が暮れてきたので、植え付けはせずに買ってきた苗に水をやって家へと入った。


 翌日曜日は、休憩を挟みながら残りの畑を耕した。肥料は混ぜ込んで耕したけれど、石灰は畝を作ってから薄く撒いた。

 苗には申し訳ないけれど、すぐには植えられない。

 肥料や石灰が馴染むためには2週間必要だけど、それは無理だろう。今日ではさすがに根が肥料やけしそうなので、せめて3日くらいは植えるのを遅らせたかった。

 

 木曜日まで苗に水をやって過ごし、木曜日の夕方勤務を終えて帰った。

楓花は、リビングやダイニングの窓の前に苗を植えた。


 休みの土曜日に散水機のホース1本を苗の植えたところに設置し、機械も設定した。土の水分量に合わせて散水してくれるセンサーがあるらしい。かなり高性能だ。

 それから中途半端にしていた畝つくりを再開した。

 翌日の日曜日、待ちきれなくなった楓花は種を撒いた。広さの割に種は少ないので、感覚は広めにとった。

 リビング近くにベビーリーフの種を撒いた。

 楓花はベビーリーフで食べるつもりはなかった。この種は9種類の種が混ざっていて、中にはごま風味のルッコラなどもある。サニーレタスの種や葉先がチリチリとしたフリルレタスなど多種類があり、お得なのだ。何度かプランターで栽培するときに購入してきた。

 畑だと虫の心配があるので、ネットも購入してみた。キラキラした糸が虫を防ぐらしいけれど本当だろうか?やってみないとわからないな。



 ある日、仕事から帰った楓花は、キャンピングカーを停めてある車庫に入った。

 車庫の家屋側には棚があり、いろいろと置かれていた。

 あまり見ていなかったので、確認しておくことにした。

 スタッドレスタイヤと…ん?

 これはスパイクタイヤ?今製造禁止じゃないの?

 なぜ冬道用が2種類もいるの?温暖な気候の地域なので、近場にいる限りは必要ない。

 まぁ、実家にいた頃は10月にはスタッドレスに交換していたし、タイヤ交換はできるから、冬道にも行けるってことね。

 あっ、電動のジャッキもある。これがあるならタイヤ交換は楽ね。


 あとは…。

 あっ太陽光パネルだ!

 小さいし、蓄電池もある。これは…キャンピングカー用ね。

 よく見ると、キャンピングカーについていた謎のボッチの理由がわかった。これを引っかけるのか。太陽光パネルには『走行中は取り外す事』と注意書きがあった。

 まぁ…それはそうだろう。

 いい物を見つけた。これで、より安心して出かけられる。早速、箱から出してキャンピングカーへと積み込んだ。


 それから平日は帰ってから長くても1時間程度畑の手入れをして過ごしつつ日常生活をし、週末の度に1泊旅行に出かけた。

 行先は車で数時間から半日以内の場所だ。

 日曜日の昼過ぎには家へ帰らなくてはならない。


 書庫にあった本は、まだまだ読み切れていない。

 印刷物もあったが大半が手書きだった。少し読みにくいけれど、読めなくはない。

 研究資料のようなものだった。

 本というよりはノート?それにしては分厚いけれど…。


 聞いたこともない国の歴史や事件、食べ物や動物などを分けて書き込んだ物もあった。

 研究ではなく、資料なのかもしれない。もしくは、小説の設定原稿のようなもの?

 読んでいくうちに、ポーションの作り方や魔法の基礎から応用などまであったためそう思い始めた。

 異世界ものの小説でも書いていた?

 もし、なろう系に投稿していたのだとしたら面白い。



読んでくださりありがとうございます。

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