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未亡人が遺産としてキャンピングカーを受け取ったら大変な事になりました。  作者:
プロローグ

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4/11

4

 橘楓花は、引っ越しを終えると夫のお位牌と写真は、寝室に用意した棚に置いた。

 

 住んでみると、広い家だと実感する。部屋数はないけれど、寝室も廊下も広いのだ。

 そして、キッチンは広く使いやすい。

 後ろの食器や食品を入れてある棚までは1.4mあり少し遠い。

 ダイニングセットのテーブルは少し大きめで、1人の食卓としては十分に広くホットプレートを出しても焼き物の皿を置いても十分な広さだった。


 家の周囲には塀がめぐらされていているけれど道路はよく見えた。バスルームの前とダイニングの前の塀のすぐ近くに竹が生えている。この竹は本物ではなくイミテーションらしい。目隠しのために設置したものらしい。

 

 朝、ニュースを見ながら軽い朝食を食べて仕事へ向かう。

 8時始業で1時間の休憩を取ることが出来る。

 仕事を終えるのは16時00分のため、まっすぐ帰ると16時25分には家へ到着できる。

 

 帰り際にはドラックストアもスーパーもコンビニもあり便利だ。

 街中の喧騒が聞こえない住宅街の生活は、静かで快適だった。



 楓花は今、海のある町に住んでいるが、夫の職場から近いという理由で夫の実家があるわけでもなかった。自分の実家は飛行機の距離だ。

 家を建てたいと話し合った時に、富士山のある夫の実家の土地に建てたいというので取りやめたが、持ち家には憧れもあった。

 片道1時間越えの往復は、公共機関を使うならいいだろうけれど自家用車での往復には賛成できなかった。

 夫の場合、スマホ運転でもして事故を起こすことは予想できた。

 私を乗せていても居眠りから目を覚ますと、運転しながらスマホ操作をしているのを見てしまい何度注意したかわからない。

 いろいろと理解しがたいところがある人だったし、そんなことで一家離散するのは困るからだ。



 新しい家は、広いので床に物を置くこともない。元々ある収納に全て収納出来ていた。

 お掃除ロボットを置いて、各部屋自動的に床掃除を行うようにしてあった。

 週に1度隅々の掃除機と棚の埃取りくらいはするけれど、積極的に掃除をしなくてすんでいた。

 

 通勤に使う軽ワゴン車、そして軽キャンピングカーの2台持ちはかなりの贅沢だ。

 楓花は引っ越しをして2週間目になると新しい家での生活にも慣れてきた。新年度が始まると忙しくなるので、その前に遊びに出かけることにした。

 水曜日の帰り道、少し回り道をしてホームセンターに寄った。

 カセットコンロとガスボンベ3本1セット、深型のミニフライパンにお玉などを購入した。非常用の水や非常食もいくつか購入する。使い捨ての食器も買った。

 さらに、通販で組み立て式の簡易トイレセットも購入していた。

 いつ何が起きるかわからないので、キャンピングカーに乗せておくことにした。

 楓花が元から持っている軽自動車は屋根付き駐車場の奥にある庭との通り道に停めていた。荷物を下ろすために車庫のシャッターの前に停め、荷物を積み込んでから定位置へと停める。

 キャンピングカーの蓄電池に充電するために車庫内のコンセントに繋ぎ、フル充電にしておく。それとは別にモバイルバッテリーも用意していた。


 木曜日の帰り道にスーパーに寄った。

 買った野菜は下ごしらえをして、ジッパー袋に入れて冷蔵庫に入れた。

 ペットボトル飲料や菓子類も買って帰った。

 軽キャンピングカーのドアを開けてキャビンの中へと入る。

 真っ白なソファーとベージュの木目のキッチンがある。キッチンに立つとソファーにぶつかるほど狭い。頭も結構ぎりぎりだった。普段乗っている

 昨日買ったガスコンロとガスボンベをキッチン下へと収納した。

 折り畳みのミニテーブルと大き目の椅子も折りたたんだ状態でキッチンとソファーの間に置いた。隙間があり、運転中にがたつきそうだったので未使用の折り畳み簡易トイレも箱のまま挟み込んだ。これには 10回分*5の凝固剤や袋もついているらしい。

 それでもまだ隙間があってがたつくので、クッションを挟んだ。


「これで動かないはず。」

 

 ソファー上の棚は扉3枚分あった。

 一つに着替え2日分と網目のバックに入れたお風呂セットも入れる。これでどこかで温泉を見つけたらいつでも入れる。着替えの中には、3月末の夜は寒いだろうから発熱素材の下着も入れておいた。

 もう一つに非常食とカップラーメン、菓子など日持ちする食料を詰め込んだ。絶対に多い食べきれない量を入れて万が一に備えた。

 そして、残りの一つにはペットボトル飲料を並べた。その上にある隙間には、ビニール包装のティッシュ3つと水で流せるポケットティッシュ6ケ入りも2個入れた。

 運転席で使えるように、助手席側の物入れにティッシュをセットする。

 

 運転席の上にあるルーフにはビニールに入ったままの布団セットが乗っていた。2セットあったので、そのままにしていた。

 洗濯済みのカバー類や敷パッも用意して別の袋に入れて詰め込んだ。

 それから、キャビンのキッチンにある水道の外側にある蓋を開ける。水道水用のタンクの蓋を開けた。そこに車庫内にある水道にホースをつけて給水する。

 使っていないらしいので、満タンに入れたら水を止めて、蓋をした。

 流しの水道の蛇口を開けて、水を流す。

 少し流してから排水溝から続いている汚水タンクを取り出し、車庫の流しへと流した。それを何度か繰り返し、タンクと水道管の中を洗った。水をすべて使い切ったところで、もう一度水を貯め直した。

 これで遊びに出る準備はできた。

 明日、仕事が終わったら車を乗り換えてすぐに出発できる。

 待ちに待ったキャンピングカーでの旅に胸が躍っていた。

 



読んでくださりありがとうございます。

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