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ニケ伝説 (6) これがお酒……?

無事雇われることになったニケだが……



アタシはニケ。15歳。


今、とても困ってる。


それというのも、少しだけ話をさかのぼるんだけど……


海賊組合に仕事探しにきたら、なぜかゼラセって美人と決闘することになって……


レイのくれた"アイギス"と、"勝利の剣"で、勝ったのはよかったんだけど……


で、雇ってもらえることになったのもよかったんだけど……


歓迎? されてるみたいなのもいいんだけど……


ゼラセと男の人たちに囲まれて、食べ物と飲み物を出されてるんだけど……


なんか……圧が……


だからアタシは今、とても困っている。


「いやぁー、アンタぁすげぇや! さ、ほら! もっとやってくんなぁ!」


「うっ……!」


これ……多分……お酒とかいうやつだ……よ……ね……


――ドサッ……


「お、おいおい……」


――――

――


はっ!?


「お? お嬢! 目覚めやしたぜ!」


「お、ほんとか? 今行く!」


気がついたら、アタシは個室でベッドに寝かされていた。


えーっと……なんでだっけ?


う、なんか気持ち悪い……


「よう、ニケ! あんたァ決闘は強かったけど、酒にゃ滅法弱えみてーだな! ははは!」


「あ……そっか。お酒……」


「あー、まぁ色々聞いときたいんだが、ほい、水。」


「あ、ありがとう。」


受け取った水を飲む。少し頭がスッキリしたかも。


「んで、ニケ。行きたいとこがあるってぇ話だったよな。」


「うん。そう。あるよ。」


「どこだ? いつ行きてぇんだ?」


「んー。光の道……光の柱……そんな感じのとこかな。行けるならすぐにでも行きたい。」


「光の柱だぁ?! センタロストかよ?! なんでまた?」


この星では、センタロストってとこにあるのか、光の柱。


うーん。なんで、かぁ……。


正直に言ってもいいのかな……。


レイはどうしてたっけ。


アタシにはすぐ教えてくれたけど、傭兵団では最後にしか言ってなかったっけ。


「……ゼラセだけになら話す。」


「……んあ? まぁ……わかった。オイ!」


「へい。」


ゼラセが声をかけたら、椅子に座っていた男の人は出て行った。


ゼラセ、やっぱりえらい人なんだ……。


「アタシさ、アースガルズって星からきたんだ。で、アースガルズで出会った神族と、一緒にエルヴァルドに行こうとしたんだけど、はぐれてここに来ちゃったみたいで。だから、その、センタロスト? に行かないとなんだよ。」


「アースガルズ……アースガルズって……なんだっけか……あ! 神界大戦のか!」


「え? 知ってるの?!」


「あー。確か十二神教の説話だな。つーか、んなとこに人間住んでたんかよ。」


「ま、まぁ……」


ひどい世界だったし、ひどい人多かったけどね……


「ん? つーか……え? ニケ……あんた……神と一緒にって……神の眷属とか神の使徒……ってやつか?! だから強えのか?!」


「いや……そういうわけじゃ……。この装備は、アタシを助けてくれた神族が創ってくれたんだよ。」


「そうか……まぁいいや。決めた! アンタの仕事! 」


ゼラセはまた、ニヤリと笑った。ちょっと怖い。

ゼラセの決めた事とは……?

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