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【神世界転生譚 :ニケ伝説】ハグレちゃった神様探して、"ちーと"装備で海の果てまで!  作者: Resetter


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15/19

ニケ伝説 (15) 帝国軍がきた。

ゼラセとたくさん語り合ったニケだったが、異常事態が発生したようだった。


 アタシはニケ。15歳。


 今、とても困ってる。



 というよりも、ものすごく気になってることがある。


「ねぇ、ゼラセ。あれってさ、軍隊じゃない?」


「おお! そうみてぇだな!」


 アタシたちは今、ハームストッド要塞の見張り台で、地平を見てたんだよね。


 そしたら、近づいてきてたんだよね、人の群れが。びしーっと並んでて。鎧とか着てて。


「あの旗は帝国の旗だな。ははは! ニケ~! よかったな! また仕事だぞ~!」


「えっ? 全然よくないよ!」


「ははは! ま、一旦オヤジんとこ行こうぜ!」


「う、うん」


 アタシたちは見張り台を降りて、ドン・ベッテュルの部屋に向かった。




「がーっはっはっは! 思ったより早かったなぁ! ま、要塞のヤツに真意を聞いてこさせるとして、俺たちゃいつでも()れるようにしとくぜ! 野郎ども!」


「「おうよ!」」


 海賊たちは、てきぱきと準備をしてるみたいだった。


 ゼラセもいつもの斧と曲剣を持ってる。


「女神サマよう」


「いや、アタシ、ニケだけど」


「がはは! 俺らにとっちゃあ勝利の女神サマでいいんだよ! で、戦になったらまた頼むぜ? 帝都からの援軍なら、術師もいっかもしんねぇ。てぇわけで、また上で待機しててくれや! がはは!」


 うえぇ……? またかぁ……仕事だし、やるけどー。


 レイも仕事はしてたしさ。



 しかたなく、アタシはまたタラリアで空へ。



 しばらくすると、軍隊が要塞の前に到着してビシッと並んでいた。結構たくさんいそう。


 陣っていうんだっけ。傭兵の時はあんな感じじゃなかったなぁ。


 わーって突っ込むだけの感じで、レイが怒ってたもんなぁ。レイ、あんまり怒んないから、珍しい感じだった。



「非道なる海賊国家デヴィングよ! 偉大なる皇帝陛下への書簡、あまりの侮辱ぶり許しがたき暴挙なるぞ! 今すぐハームストッドを開放し、国へ帰るがよい! それとも冥土へ帰りたいか!」


 兵士たちの中央に高そうな鎧の人がいて、叫んでいた。


「がはは! てめぇらこそこんなとこで遊んでていいのかぁ? バストスみてぇになってもしらねぇぞぉ~? がはは!」


「おのれっ! あのような小国と同じにするでないわ! 海賊ごときがっ! かかれぇ!」


「「うおおぉお!」」


 要塞に向かって、人の群れが押し寄せてきた。


「いよっしゃ! 女神サマ! 一発頼むぜ!」


「う、わかったよ! やるよ! タラリア、アイギス! お願い!」


 アイギスを展開しながら、人の群れの方に飛ぶと……


「うおおお? なんだあれは?! くそっ術師部隊! 撃て撃て!」


 ぶあっと火の渦だとか炎の槍だとかが、アタシ目掛けて飛んできた。


 

 ……んだけど。


「んなぁぁ?! き、効かんだとぉ?!」


 アイギスには効かないみたいで、ぽふって感じで防いでた。


 やっぱ、"ちーと"装備は安心安全だよね!

人間の攻撃はニケには効果がないようだ。

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