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2-2 2日目 七回戦

10時を過ぎ、7戦目。


嵩ノ将から順番が来た。

嵩ノ将対池面部屋の顔岳(かおだけ)だ。

顔岳は26歳。職業は自宅警備員と言う事だ。

本当にイケメンだけど、身体は鍛えていないらしく、背も高くなく顔だけと言うことみたいだ。

ここまで6連敗中の力士だ。167cm47kg。


こんなに痩せ気味で自宅警備員の顔岳より、ふくらはぎの太さは負けている嵩ノ将。

体重は10kg差があるから今度は勝てるか?


「ハッケヨイ ノコッタ!」


低めの態勢から突きを出そうとした嵩ノ将を顔岳がはたき込む!

土俵際ギリギリで切り返す嵩ノ将、既に顔岳が攻めてきている。

態勢が浮いた嵩ノ将を突き押す顔岳!

受け身になる嵩ノ将、危ない!

何度も突き押す顔岳の威力がついに決まり、嵩ノ将突き出しされた。


嵩ノ将1勝6敗、顔岳1勝6敗。


嵩ノ将は悔しそうな顔で支度部屋へ帰る。顔岳は嬉しそうだ。


その後、我利山田君の番が来た。

2勝4敗の我利山田対6連勝中の横ノ綱部屋の錦鯉だ。

錦鯉は180cm66kg。

限界まで筋トレをするのが趣味であり稽古の一環だそうだ。

ガリガリでバキバキな我利山田君と、マッチョで筋肉バキバキ溝の深い腹筋もさらしている錦鯉の対戦はどうなるか?


「ハッキョイ ノコッタ」


早々に右上手を取る錦鯉。得意な態勢に早くもなったようだ。対する我利山田君はサガリの辺りの両下手を取り引きつけている。

我利山田君は押しているようだが、びくともしない。

相手の太ももやふくらはぎは倍の太さは確実にありそうなガッチリした体型だ。

腕も両腕でも負けるかも知れない太さと身体の厚み。

そんな中で、錦鯉は大技を繰り出した。

右上手一本で我利山田君を持ち上げたのだ!

我利山田君が浮いているし、左手で錦鯉の右手を掴んでるがびくともしない。

そのうち、錦鯉にお姫様抱っこされる形になり、土俵中央に。

そこで錦鯉は腕を外し、我利山田君を落とした。

一応、決まり手は吊り落としとなったが、同じ階級のなかでも圧倒された戦いだった。

我利山田2勝5敗、錦鯉7勝。

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