1-1 我利山田くん
最近、素人相撲大会開催の情報を知った。
何でも、大相撲の採用で67kg以上からという一つの規則があるみたいだから、そこを基準に重量級と軽量級に分けて開催するみたいだ。
興味あるのは67kg未満の軽量級大会だ。
自分と同じくらいの体型の人達の対戦に心躍るのだ。
第一回大会ということで、余り周知出来ていないみたいだけど、知る人ぞ知るみたいな大会も良いじゃないか。
大会は三連休の週末に行われ、1人1日5回戦×3日の15試合行われ、8勝すれば勝ち越しだ。
6つの相撲部屋が争い、今回の勝敗を基に番付を決めるそうだ。
僕の注目力士は、チラシに載ってる我利ノ山部屋の我利山田くんで、
187cm46kg23歳の超ガリガリ力士だ。
出場者中、最高身長なのに最低体重の彼がどんな活躍を見せるか楽しみだ。
開催初日、入場券を買い、体育館のような会場に入ると、観客席の中心に土俵がある。
結構立派だ。
まず、出場者皆で土俵入りが行われ、みんな見よう見まねで作法をしているが、我利山田くんが一番目立ってるように感じる。
他の力士より高い身長だが、特に目を引くのが脚の長さと手足の細さだ。
プロフィール上では、普段は水泳で鍛えてると書いてあったが、流石に水泳選手、無駄毛を剃り超美脚に見え一応筋肉質の張りのある脚だが、他の力士達に比べ明らかに細い。
上半身はアバラが浮いた中でバキバキのエイトパックが目立つが、薄っぺらくて細い腰では威圧感が無く、体重が無いのが力士として非常に惜しい人材だ。
まるで、少年のような細さの我利山田くんが、圧力に負けないでいられるか? 僕の興味は尽きない。
そうこうしている内に、午前9時に一回戦が始まった。




