11 気持ちと現実
なんと!
11話で!!
おさまりませんでしたー_| ̄|○
もうしばらくお付き合いくださいませ。
11
婚約解消の書面を交わし、日常生活は何事もないように過ぎていった二ヶ月後。
マリアナは王宮内でエリックに出会った。『やあ!マリアナ』とかけられた声に思わず足を止める。
王宮は広く、棟が違うと殆どすれ違うことが無いのでマリアナはエリックに声をかけられた瞬間大層驚いた。
「やあ!マリアナ。モリーのガーデンパーティー以来だね」
エリックは変わらない笑顔を向けてきた。婚約解消で周囲がざわついている間全く連絡が途絶えていたが彼はそんなことは一切気にしていない様子である。気兼ねない様子でマリアナに話かけた。
「ま、まあ!お久しぶりですね。お変わりないですか?」
正直なところマリアナはすっかりエリックの存在を忘れかけていた。婚約の解消で慌しかったこともあるが、今日に至るまでエリックの存在に蓋をしていたところもあった。だから後ろから声をかけられた瞬間『誰?』となったのである。
『性格が合わないかもしれない』とモリーには伝えはした。
モリーの意図も理解していたからその気持ちを正直に話すことが筋であると思っていたからだ。
彼女は『こればかりは相性だもの』と苦笑していた。それが全てである。
気持ちを切り替えたマリアナの最近の楽しみは友人たちと交流を持つことであった。
仕事を理由に断っていたお茶会を再開し、侍女仲間だった友人と買い物も楽しんだ。
結婚したら使おうと考えていた婚礼用の家具のオーダーを取り下げ、実家に相応しいティールーム用のテーブルに作り替えて貰ったときは流石に虚しさを感じた。新婚に似合いの可愛らしい色に塗り上げてもらう予定を変更し落ち着いた配色に飾り細工を入れてもらった。家族に世話をかけた詫びの品として送り届けると大層喜ばれたので、幾分か気持ちは昇華したといえるが。
あれからオースティンとは仕事終わりにちょこちょこと出掛けており、同僚として仲良くしている。
最初は数人で行っていた食事会が、三人になったり多い時には六、七人になったり。
婚約者がいるときと、独身者の集まりはこうも違うのかと思うほどマリアナは新鮮な気持ちになる。
それにオースティンとの時間は明るく楽しかった。
意外にお喋り好きなオースティンからは家族の情報が雪崩のように日々聞かされる。ホワイティ家のご両親が大の犬好きであること。猟犬が二度目の妊娠中であることまで知っているくらいには仲良くしている。
オースティンは同じ事務官という仕事柄、仕事の終了時間も近く、退勤時間に正門で会うと『あ!今日僕〇〇の店に寄るんですけれど一緒にどうですか?』と気軽に誘われる。その上お酒が好きというマリアナには嬉しい共通点がある。
オースティンは高い店から手頃な店までを網羅しており、奢ったり奢られたりを繰り返していた。
マリアナからすると弟を可愛がるような日々を送っている気の置けない友人のような感覚だ。事務官達と一緒に退勤する時は彼らも参加するし、逆にマリアナの同僚が一緒に交じることもある。
学生時代の時のように複数で食事に行くのは楽しかった。
侍女として働いた時代は時間帯が誰とも合わず、一人で行動することが多かった。
侍女たちは王族にスケジュールを合わせるので休みらしい休みも少なく、結束は固いが友人は少ない。
次の職場となった騎士団配属後は、心に壁を作って交流は控えていた。なのでヴァレンタインと行った食事が同僚との初めてだったくらいだ。
婚約を解消する前後は友人みんなが気を遣ってくれていたが、最近は柵なく日々を過ごしていた。
だから久しぶりのエリックとの再会に少なからず動揺したのだ。
深い関係という訳ではないが食事や夜会でパートナーを務めていたのにも関わらず、有耶無耶でプツリと途絶えた連絡。それに若干の疑問は感じてしまう。
エリックの音沙汰のなさにホッとする反面、一時期は間を空けずに食事や夜会に出掛けていたのにも関わらず、マリアナが婚約解消の慌ただしい最中は一度も連絡が来なかったことが引っかかってはいた。
友人として考えた時に、連れ出して、気持ちを上げてくれたお礼は伝えたいと予々思っていたからだ。
もしかしてモリーからマリアナの状況について連絡を受けていたのかな?と思っていたが自分も手一杯であえて聞くことはなかった。
他所行きの笑顔を保ちながらそんなことを考えているとエリックが眉尻を下げた。
「そう言えば君の婚約者のブラックホルム氏は昨日法務部に来ていたよ。婚約の件かい?無事に破棄することはできたのかな?」と気の毒そうに言う。
(婚約解消したことをご存知なかったのね)マリアナはあら?と思いながらも返事をする。
「あ………いいえ。昨日ブラックホルム様が受け取った書類が何かは判りかねますが、婚約解消は二ヶ月前に終わりました。もう私はブラックホルム様とはご縁が切れたんです」
マリアナは言いにくそうに伏し目がちに話した。
婚約解消なんて決して自慢できる話ではないから、二ヶ月経っても未だに負い目を感じながら口にすることになる。エリックはマリアナの表情を見ると『そうだったんだね』と呟いた。
「まあ、彼と一緒になっても未来は決して明るいとは思えなかったからいいと思うよ。前に進めて良かったね」
エリックは優しい言葉を掛けてくれる。同情しているような、労わるような、なんとも言えない表情だ。
マリアナはそれを見ながら(やっぱりこの反応。と言うことは私のことは友人の友人という位置付けで彼は見ていたのだわ。勝手に彼に好かれていると勘違いして先走るところだった)と胸を撫で下ろした。
以前のエリックの発言からマリアナの僅かな恋心は霧散していた。あの結婚条件を自分が求められているとは思ってはいない。遠回しのアプローチだと勘繰っていたが結局音沙汰がなくなってそれきりだった。
その頃からマリアナはエリックが優良物件と言われているにも関わらず、今日まで相手が見つかっていない原因はそこにあるのではないかと思っていた。
エリックの考え方に自分との差を感じ、言葉の後ろに元婚約者の影を見てしまえばどうにも見えない壁を感じるのだ。それは少し付き合いがあった女性ならみんなが感じているのではなかろうか?とまで勘繰ってしまったがそれは随分と烏滸がましい意見であると思い気持ちに蓋をした。
エリックの今の発言は明らかに友人にかける言葉だと改めて思う。
『前に進めて良かったね』という言葉には
『僕と一緒に』といった感覚はないと感じるからだ。
以前なら傷つきそうな言葉も今の心持ちなら『なんだ、私は知り合い程度に思われているのね』と逆に気持ちが軽くなった。
「気にかけてくださってありがとうございました。幾度も気遣っていただき外の空気を吸わせてくださったお陰で私も前を向くことが出来るようになりました。これもエリック様が私を気にかけて外の世界に連れ出してくれたからですわ」自然とお礼の言葉が紡がれる。
友人として一言お礼を言わねばという気持ちからだった。夜会で聞いた『口説いている』などはやはり社交辞令であったかと自分を自嘲しながら丁寧に頭を下げた。
するとエリックは少しだけ眉を顰めた。
「そっか……やっぱりそうだよね。ごめん」
エリックは急に一歩下がると軽く頭を下げた。
「君の気持ちに応えられなくてごめん!」
エリックは申し訳なさそうに横を向く。そしてマリアナと辛くて目が合わせられないといった風に首を振った。
「私にも責任があるよね。思わせぶりなことをしてしまったことを心から詫びるよ。でもマリアナを素敵だと思った気持ちに偽りはないんだ」
「は、はい?」
マリアナは呆気にとられた。
どういう流れなのだと思わずエリックの表情を窺ってしまう。
「君を自分の結婚相手にと考えたことは勿論あるんだ。だから誘っていたんだけどやはり両親が良い顔をしなくてね」
「え?えっとそれはどういうことでしょうか?」
エリックは申し訳なさそうに再び頭を下げた。
「両親に認めてもらえない結婚はできない。すまなかった!」
マリアナの気持ちを置いてけぼりにしエリックの表情からは全くふざけた気持ちなどは含まれていなさそうな雰囲気である。
「君のことをモリーの読書会後に父たちに話したらね、反対されたんだ。いくら良い職に就いている女性で伯爵位の実家でも婚約破棄騒動があった女性では私と相性が悪いだろう。もっといい人がいるだろう?って」
マリアナはあまりの言われように思わず顔を顰める。
確かに婚約を解消はしたが『破棄』ではないし、こちらに瑕疵はないのに、エリックの両親からは自分の人格まで否定された気持ちになる。これが一般の貴族家たちの考えなのだと思うとツキリと胸が痛んだ。
「もちろん君は素敵な女性だよ。でも『私に相応しくない』と親が言うからね……本当にごめん。連絡を取るのにそれ以降躊躇してしまったことはお詫びするよ。ちゃんと私の考えを伝えるべきだった」
エリックはマリアナの方を向くことなく窓に手をかけ、一方的に話をまとめた。
「期待させるだけさせて、こんな結果ですまないね。君には君らしい似合いの相手がいるって私は思っている。だからこの別れを前向きに捉えてほしいんだ」
(付き合ってもいないのに別れ話?)
エリックの独りよがりにゾッとしつつもエリックのお喋りは止まらない。
口を挟む暇もなくマリアナはいつぞやヴァレンタインにガツンと意見をぶつけていたエリックを思い出していた。
自分の心の代弁をしてくれたと感謝の気持ちさえ持っていたが、エリックは恐らく自分の考えを伝えなければ気が済まないタチなのであろう。
立板に水の如く喋り続けるエリックの表情をぼんやりと見ながらそんなことを思い返していたらいつの間にか背後にベロニカが立っていた。
「え?ベロニカ?」マリアナが俯きかけた顔を上げるとベロニカは額に青筋を立てている。
「レジロンティ様お疲れ様です。もう宜しいんじゃございませんか?今小耳に挟みましたが聞いていて気分の良いものではありませんわ」
ベロニカは腕組みをしてエリックを睨みつけていた。
「マリアナはご存知の通り全く悪いところはありません。ブラックホルム様が引き起こした騒動のせいでやむなく解消した婚約です。あなたはそれをご存知であるのにどうしてご両親の名の下に彼女を否定するような言葉を投げつけるのですか?理解に苦しみますわ」
「え!!そんなつもりは無かったんだが……」エリックはオロオロと顔の前で手を振った。
「呆れますわ。それがわからないのは大問題ですわよ。見てください。マリアナの表情を」そう言われてマリアナはハッとなる。
そばの窓ガラスに映った自分はエリックを冷めた目で見つめており、この状況を情けなく感じて顔色は青ざめ、指先は冷たくなっていた。
「ただでさえ友人達で彼女を励まそうとしているのに何故彼女に更に石をぶつけるような言葉を掛けるのです?レジロンティ様は酷いことをなさっている自覚はありませんの?」
エリックはそう言われるとマリアナをやっと正面から見つめた。
「あの……すまない。そんなつもりは無かったんだ」
マリアナはベロニカの言葉にようやっと息を詰めていたことに気が付いた。
「は、は……あの。私からはただお礼が言いたかっただけです。塞ぎ込んでいた私を外に誘いだして気持ちを切り替えてくださったお礼をお伝えしたかったんです。今までありがとうございました。失礼します」
それだけなんとか言うとマリアナはクルリと方向を変え真っ直ぐに騎士団棟に進み出した。
好きだと言ったわけでもないのに相手にフラれ、レジロンティ子爵家の両親が話していた通り自分の価値がそのように思われていると知って仕舞えば少なからず胸に痛みが走った。
自分は間違ったことはしていない。決して自分のことを否定したくない。相手のことも責めたくない。なのに心の中がどす黒く染まっていくのをマリアナは抑えることが出来なかった。
****************
オースティンがマリアナの後ろ姿を追いかけ声をかけたがマリアナは振り向かなかった。
「マリアナさん!マリアナ!!待って!!」
普段声を張らないオースティンだったがマリアナがぼんやりと歩いているので思わず大きな声で呼び止めた。
「あ、ごめんなさい。もしかして何度も呼んでくれたの?」
マリアナは疲れたような顔をしていた。
「どうしたんですか?」
追いついたオースティンはマリアナの表情を見てすぐに気遣った言葉をかけた。マリアナの表情がとても疲れていたからだ。
「ううん。なんでもないの。オースティン君には関係のないことで……ちょっと落ち込んじゃったのよ。自分のことでね。仕事とかのミスじゃないから気にしないで」
マリアナは力無く微笑んだ。
あの後ベロニカがすぐに後を追って小走りでやってきたが、マリアナは一言お礼を言うと騎士団長の部屋で、デスク前に書類の山を積み上げ籠ってしまった。
マリアナが何かから逃げたい時や考え事をしたい時の手段である。
エリックの言葉の刃は切れ味がよく、マリアナの胸を傷つけた。
勘違いではなくエリックはマリアナのことを一人の女性として扱ってくれていたのに、親から反対されたので手を引っ込めたのだ。
別に恋愛感情がない相手であったのにも関わらず、自分のことを否定されたのは苦しかった。
肯定してほしいわけでもないが、親世代から見ると貴族令嬢の自分が不良債権に成り下がったのだと感じてしまいガッカリする。
ここ最近気持ちも持ち直していた分、落差で凹み方が大きい。
年下のオースティンに気を使われたのも悲しくなるほどであった。
仕事に打ち込めば忘れられるかもと書類を積み上げ必死に取り組んだがエリックの憐れむような視線が瞼を閉じるたびに浮かんでしまう。
(やだ。こんなことで落ち込みたくないのに落ち込みそう)
マリアナはベロニカが反論してくれたことで溜飲は下げたものの、エリックの言葉が一般的な評価であることも薄々わかっていた。
(私みたいな令嬢はもう選んでもらうのは無理かもな……)
婚約の解消の時より遅れたボディブローがマリアナを襲う。
ぼんやりと思考の淵に沈んでいると温かな手がマリアナの手を包み込んだ。
「え?」
「聞きましたよ。ベロニカさんから。関係ないなんて言わないでください」
オースティンの瞳は真剣だった。
「レジロンティ法務局次長に振られたのがまさか悲しいんじゃないですよね?」
その眼光はあくまで冷静でそしていつもの温和な雰囲気ではなかった。
「聞いたのね……もちろん振られたのは驚いたけど違うわ。その……自分の価値について考えさせられたっていうか……がっかりしてしまったと言うか」
マリアナは乾いた笑みを浮かべてオースティンから視線を逸らそうとした。
まっすぐに心配してくれている彼の気持ちが眩しすぎて、言葉にすると涙が溢れそうになってしまったのを誤魔化したくて幾度も瞬きを繰り返した。
「ごめんなさい。心配してくれて嬉しいんだけど……その……なんて言えば良いのか」声が掠れそうになるを止めたいのに喉の奥が狭くなって鼻の先がツンと痛くなる。(泣いちゃいそう)マリアナは俯きそうになった。
不意にギュッとマリアナはオースティンから抱きしめられた。
予想していたよりも逞しい胸元からホワイトピーチのようなコロンの香気が放たれ、涙が一瞬で引っ込む。
「行こう」
オースティンの手がグイッとマリアナの手を包むと馬車乗り場に向かい始めた。
「ゆっくり話そう」
オースティンの歩幅はあくまでもマリアナの歩幅であったが握られた手は熱く、逃さないぞと言うくらいキツく握られていた。
オースティンを弟のように思っていたマリアナはその長い指に驚いて、思わずオースティンを見上げた。
マリアナを先導するその肩幅は広く男性のそれであり、ペンダコとカサついた指先は男っぽかった。
ヴァレンタインにでさえ抱きしめられたことは誕生日おめでとうのハグくらいであったマリアナはあまりの展開に目を白黒させるのであった。
そして無言で馬車に乗せられるとそのままオースティン邸へと連れて行かれた。
*************
オースティン邸に到着するとホワイティ伯爵夫人が迎えに出てくれた。
いつの間に先ぶれが出たのであろうか?と首を傾げる間もなく慌ててマリアナは挨拶をする。
「いつもお世話になっております。マリアナ・ノビーパークです」
カーテシーをすれば夫人はコロコロと笑い
「堅苦しいのは無しに致しましょう。さあお夕食の前にお茶の支度を!」と手を挙げたがそれをオースティンが遮った。
「母上、大事な話をするので食事は後にしてもらえますか?マリアナを私室に案内します」
その場にいた一同が一瞬ポカンとした表情になる。
そして焦ったように声を上げた。
「まあ!ダメよ!!未婚の女性をお部屋に連れ込むなんて!!」
赤髪が一瞬で振り乱され、一筋ハラリと溢れた。
色白でふっくらした夫人の表情が一気に険しくなる。
「あ!違います!!母上。そうじゃないんです」
オースティンは慌てて手を大きく振った。
「違うんですよ。マリアナと話をしたいだけなんです。二人でしっかりと。誰にも聞かれたくないから」
珍しく焦ったようにオースティンは小柄な夫人に言い訳をした。
「大丈夫!大丈夫ですから。母上が思っているようなことはないです!」
と声を強める。
それを聞くと夫人は
『本当ぅ?』と訝しげにオースティンを睨みつけた。
「本当です」
「マリアナさんに関しては私はあまりあなたの事信用出来ないんですけど……」
赤髪を撫で付けながら夫人は再びオースティンに詰め寄ったがオースティンは臆する事なく
「本当に!心配はあとでしてください!!一時間ください」
ときっぱり伝えてきた。
「……そう。わかったわ。一時間よ。一時間したら美味しい夕食を今夜は一緒に食べましょう。今夜は牛肉のパイ包みですよ。マリアナさんは細いけどお肉は平気?」
とにっこり微笑んだ。
「はい。すみません。急な来訪ですのによろしいんですか?」
マリアナは申し訳なさそうに眉を下げる。
「いえいえ、私は女の子がこの家に遊びにきてくださるのをずっと待っていましたからね!では一時間後」
そういうと玄関ホールから移動してしまった。
「行こう」
オースティンは再びマリアナの手を握ると歩き出そうとした。
「オースティン!やっぱりお父様の応接室を使いなさい!!」
ホワイティ夫人の声が後ろから追ってきて思わずメイドの一人が吹き出した。
マリアナは私室じゃないことに僅かばかりホッとしつつ繋がれた手を眺めて共に歩き出した。
オースティン!男になるんだ!!
と、ホワイティ家の執事とメイド一同握り拳をニギニギしている中。
『マリアナさんかわいいわ〜素直そうだし、擦れていないし。何より汗臭くて、文句ばっかり言う実の息子より優しい他人の娘が最高!私にきっと気を遣ってくれるだろうし。わたしの味方が遂にできたわ』とホワイティ夫人は盛り上がっているのでした。