ミルキーウェイとふたつ星
月森朔也
ねえ、ママ、なんて書く?
かなえたいお願いごと、なんだっていいのよ
じゃあ、ぼく、やきゅうせんしゅになりたい
ねえ、ママ。「や」ってどうかくの?
備え付けのサインペンをぎゅっと握りしめ、真剣な顔で短冊を書く小さな子供とその横顔を笑顔で見守る母親。今日で何組目だろう。やっぱり七夕飾りを置いてよかったと朔也は思う。笹の葉を飾り、子供たちが願いごとを書いた短冊を吊るせるようにしたいと言ったら、上司の武田は渋い顔をしたけれど、一週間だけならと許してくれた。
喫茶店の脇の空きスペース。アンテナショップを誘致するのが武田の算段だった。大型のディスカウントストアが乱立し、百貨店の売上はここ数年落ちている。どんなに質の良いものを置いていても、不景気もあいまって客足は遠のくばかりだ。
朔也たちスペースデザイン部に任される仕事も、かつてのように客を楽しませる美しい空間を作ることより、空きスペースをいかに活用し、売り上げをあげるかが重要視されるようになっていた。入社して五年。やりたいこととやらなければならないことの狭間で朔也は揺れていた。
百貨店に来る目的は買い物だけじゃない。朔也はずっとそう思ってきた。朔也自身も子供の頃から家族ぐるみで百貨店を訪れ、特別な日を過ごした思い出がたくさんある。ある時は両親と、ある時は祖父母も一緒だった。
家族の買い物が終わると決まってレストランでお子様ランチを食べ、屋上遊園地で遊んだ。メリーゴーラウンドに乗って、朔也が手をふると、父も母も、おじいちゃんもおばあちゃんも、カメラ片手に手をふりかえしてくれた。
大好きだった百貨店。その思い出の屋上遊園地も去年撤去され、フットサル場に様変わりしてしまったけれど。
家族みんなが元気でいられますように
かめんらいだーに会いたい
ピアノがじょうずになりたい
高校に受かりますように
ゲームがほしい
定番のねがいごとに混じって、
おかあさん、あんまりおこらないでほしい
ダイエットがせいこうしますように
などユーモラスな願いごともあり、朔也は思わずくすっと笑ってしまう。閉店を告げる蛍の光を聞きながら、ちらばった短冊や筆記用具をまとめていると、くしゃくしゃの折り目のついた短冊がたよりなげにぶらさがっているのが目についた。
しにたい
一瞬、凍りついた。こんなこと、いったい誰が書いたのだろう。一日じゅう七夕飾りの周辺にいたが、気づかなかった。死にたいだなんて、ほかの客が見たらびっくりする。今すぐはずしたほうがいいだろう。朔也は手を伸ばし、短冊をもぎとった。なんでもない紙切れが、ずっしりと重たく感じられた。朔也にはそれをごみに捨てることなんてできなかった。
いたずらなんかじゃない。
これは、きっとメッセージだ。
短冊を見つけたことをすぐにでも武田に報告すべきではないかと頭をよぎった。けれど、もともと七夕飾りを置くことを反対していた武田のことだ。面倒を持ち込むなと言われそうだ。
かわりに朔也が向かったのは警備室の安井のところだ。短冊を誰が書いたか知りたいので、防犯カメラの映像を見せてほしい。朔也が頼むと、安井は困ったように頭をかいた。
「録画はあるけれど、許可がないとなあ」
防犯カメラの映像は、たとえ百貨店の社員であっても見ることはできないという。
「それに書いた人が映っていたからといってどうすることもできないだろう」
朔也はうなずくしかなかった。
短冊をまじまじと見る。しにたい。書いて一度はくしゃくしゃに握りしめた。短冊についた不規則な細かい折り目が物語っている。もしかしたら、そのまま丸めて捨ててしまうつもりだったかもしれない。けれど、こうして広げ、笹に提げたということは、きっと誰かに聞いてほしい、助けてほしい、そんな願いがあったのではないだろうか。
安井吾郎
四十年の交番勤務を経て、安井吾郎は去年定年を迎えた。さて、これからどうして暮らしていこう。息子たちはすでに独立し、家を出てしまっていたし、妻は、パートや習い事で家を空けることも多く、ひとり家にいても暇をもてあますばかりだ。
そんな時、元同僚から百貨店の警備員を募集しているという話を聞いた。まだまだ体力もあったし、この先老後の蓄えも必要だった。面接に行き、即日採用が決まった。夜勤はあるが、さほど忙しくない仕事だろうと高をくくっていたが、これが想像以上に激務だった。
駐車場の誘導や一時間に一度の売り場の巡回。細々とした雑務も多く、覚えることが多すぎた。入館手続きひとつとっても催事場のスタッフと納入業者では通し方が異なり、申請書と照らし合わせながらICチップ入りの入館証を配らなければいけなかった。
それだけじゃない。落とし物や忘れ物の受付、迷子の世話にいたるまで、全部が警備の仕事に含まれていた。先日は、駐輪場につないでいた犬に餌をやったやらないで客同士がもめており、吾郎が仲裁に入らなければならなかった。
数多ある仕事の中で、吾郎にとって一番気が重いのは万引きの対応だ。警備員は研修を受けており、誰でも対応できるようになっているのに、同僚たちはみな面倒くさがって、吾郎に押し付けてくる。
「安井くんは元警察官なんだから、慣れているだろう」
理不尽な理由だが、断る術を持ち合わせていない吾郎は、結局毎回引き受けてしまう。
春先に対応したのは高校生だった。このあたりでは有名な進学校の制服を着ていたから正直驚いた。盗んだのは、シャープペンシル一本。それなりの値段がするものだったが、手が届かないものではないだろう。この子が本当に万引きをしたのだろうか。信じられなかった。
学生証を出してもらい、名前を確認した。
山城優斗。
「自分がやったこと、わかっているよね」
「どうしてやっちゃったのかなあ」
吾郎がやさしく問いかけても、優斗は答えない。ただじっとうつむいたまま黙っている。初犯だな、と吾郎は思った。常習犯ならもっとふてくされた大胆な態度をとるものだ。
「とにかく保護者に連絡をとって迎えにきてもらうからね」
吾郎がそう言って切り上げようとすると、急に優斗が顔をあげた。
「それだけは勘弁してくだい」
「お願いします」
ひどく動揺した様子でふるえていた。唇が真っ青だ。吾郎はため息をついてファイルを広げた。対応した案件は、どんな小さな事件であってもひとつひとつ記録する必要があった。
「そんなこと言ったって、そういう決まりなの。親に連絡するか、警察に連絡するかしかないんだから」
「それなら警察にしてください」
驚いた。この少年は警察に通報することがどういうことかわかっているのだろうか。
「警察に連絡なんかしたら君は犯罪者確定だぞ」
優斗はうなずいた。いったいどういう頭をしているのだろう。
「一度道を踏み外したら、君の人生は変わってしまうんだ」
「それでもかまいません」
優斗の、一途で頑固な一面を見た気がした。
不毛なやりとりをした結果、吾郎は優斗を逃がしてやった。保護者には何度か連絡したがつながらなかった。優斗がでたらめな番号を伝えた可能性もある。けれど、目の前の、痩せた背中の、たよりない少年がまた同じことを繰り返すようには思えなかった。吾郎は優斗を信じることにした。
有線のチャンネルを蛍の光に合わせ、吾郎はハンカチで額の汗をぬぐった。夏物のセール前の百貨店は、お中元売り場を除けば比較的落ち着いている。今日はこのまま閉店し、無事あがれそうだ。そう思っていたら、月森朔也が警備室に飛び込んできた。入ってくるなり防犯カメラの映像を見せてほしいと言う。
七夕飾りに「しにたい」と文字の書かれた短冊を見つけた。誰が書いたのか見つけなくちゃいけないのだと朔也は焦っている。まるで、事件の第一発見者みたいな顔をして、いったい何を急いでいるのだろう。
「書いた人がカメラに映っていたからといってどうすることもできないだろう」
口ではそう言いながらも、吾郎の右手はパソコンの画面をスクロールし、防犯カメラの録画データをさらっていた。結局、放っておけないのだ。
朔也に見守られ、吾郎はそれらしい画像をコマ送りし、モニターに映しだした。
「山城優斗だ」
短冊を書く少年を見つけた時、吾郎は思わず叫んでいた。
「え、安井さん、この子、知ってるの?」
朔也が驚いて聞き返す。
「知っているもなにも、前に万引きで捕まえたんだ」
信じられなかった。
拡大して、もう一度確かめてみる。間違いない。山城優斗だ。背中にリュックを背負ったまま短冊を書き、思い立ったように短冊をくしゃくしゃに丸めた。それから、しばらく優斗は宙を見ていたが、ゆるめた拳から丸まった短冊を取り出して広げると笹に吊るした。
その場面を何度も再生し、見ているうちに吾郎は腹の底から怒りがこみあげてくるのを感じていた。いったい何なのだろう。万引きの次はこんなことをして、大人をからかって面白がっているのか。
けれど、吾郎はやがてそれが自分自身への怒りだと気づく。やはりあの時逃がしてはいけなかったのだ。親につながらなければ、学校に連絡すればよかったんだ。罪を犯した優斗をきちんと叱り、こらしめてやればよかったのだ。
「連絡先はわからないの?」
朔也がそう言った時、一瞬、意味がわからなかった。
「これはきっとメッセージです」
「僕らができることはないでしょうか」
終業時間はもうとっくにすぎている。面倒なことは、できれば引き受けたくなかった。けれど、所詮吾郎に放っておくことなどできるはずもなく、吾郎は優斗を対応した時のファイルに手をのばしていた。
「月森君にお願いがあるんだ」
しばらく考えて、吾郎がそう言うと、朔也は真剣な表情でうなずいた。
山城優斗
勉強して、いい高校へ行って、医学部に合格して、医者になる。気が付くと、僕の前にはレールができていて、それ以外なくなっていた。学校のある日は一日五時間、休日は一日十時間。少しでも勉強をサボると父親に殴られるようになった。
小学校に入学して、はじめてのテストで満点をとった。家に帰って見せると、母親は手をたたいて喜んでくれた。
「優斗はすごいのね」
「優斗は俺に似て筋がいいんだ」
滅多に笑わない父親がその時は笑顔で僕の頭を撫でてくれた。
「将来は医者だな」
父親が言って、その時、それは無条件に僕の夢になった。
小学校、中学校と学年トップの成績をキープしてきた。両親を喜ばせたい一心で、必死で勉強した。同級生がみな持っていて、本当は喉から手が出るほどほしかったゲームにも興味のないふりをした。
優秀で勉強熱心な息子。それが両親にとって必要だった。
「兄さんのところは優斗君が優秀でうらやましいわ」
「うちなんか全然ダメ」
小学生の頃、親戚の前で両親が僕のことをほめてくれるのが嬉しかった。けれど、中学生になると、両親はただ親戚の前で自慢したいだけなのだと気が付いた。両親は、ただ親戚からちやほやされたいだけなのだ。叔父さんや叔母さんさんに、兄さんはすごい、すごいとうらやましがられたいだけなのだ。
父親に買い与えられ、こなさなければならない大量の問題集のことをぼくは何度か親戚の前でぼやいた。
「そんなこと言っちゃあいけないよ」
「そうよ。伯父さんは、優斗くんのためを思ってそうしているんだから」
「いいわよね。優斗くんはご両親にめぐまれて」
叔父さんも叔母さんも口をそろえてそう言って、僕の話なんか聞いてくれなかった。
「いいよな、優斗は頭よくって。オレなんか優斗と比べられて困ってるんだ」
あげくの果てはひとつ下の従弟からも言われてしまい、やっかんだ従弟からは無視されるようになってしまった。
味方はひとりもいなかった。家族にも、親戚にも、学校にも。
本当はみんなと同じようにゲームをしたり、学校帰りにファストフードでしゃべりたかった。
一度くらい自由な時間を過ごしたっていいだろう。そう思ったのは、第一志望の高校に入学が決まった春休みのことだった。中学の同級生から、卒業祝いにみんなでファミレスに集まる連絡がめずらしく僕のところにもきたのだ。
会費は三千円。小遣いをもらっていなかった。文房具を買う金はその都度母親からもらっていたし、勉強しかしていない僕に金が必要になるシーンなど今までなかった。
まず母親に相談した。
「お父さんに聞いてみなさい」
あっけなく言われてしまい、仕方なく父親に相談した。
「そんなところに行っている場合じゃないだろう」
進学する高校からは、事前課題が出ていた。終わらない量ではない。勉強はちゃんとやるからと、父親の前に立ちふさがり、どうしても行きたいんだと訴えた。
「いったい誰のおかげで大きくなったと思ってるんだ」
父親が叫んで、飲みかけのビールを浴びせられた。最初、何が起きたのかわからなかった。両手で顔を覆い、ひりひりと痛む目をつぶった。
僕を払いのけ、父親はさっさと寝室に入ってしまった。
中学最後の青春を味わってみたかった。ただそれだけのことが、わかってもらえないことが悲しかった。どうしてこんなことになってしまったのだろう。合格した高校は、毎年何十人も医学部に合格を出している進学校だった。着実に夢に近づいているのに、ちっとも嬉しくなんかなかった。
いっそレールから外れてしまえばいいんだ。
そう考えた時、無意識に目の前のシャープペンシルを掴み、鞄の中に放っていた。警備員に声をかけられたのはその時だ。万引きでつかまり、僕は百貨店のバックヤードに連れていかれた。
しばらくしてやってきたのは、僕をつかまえた警備員とは別の警備員だった。
「安井だよ」
名札を見ればわかることを、その人は言った。
保護者に連絡するか、警察に連絡かするかしかないと安井さんは言った。僕は迷わず警察を選んだ。
「一度道を踏み外せば、君の人生は変わってしまうんだ」
安井さんは言った。それが、僕が望んでいることだと知りもしないで。親の連絡先を聞かれて、でたらめに答えたけれど、バレなかった。結局、安井さんはどこにも連絡せず僕を帰してくれた。ありがたかったが、また元のレールに戻されたようでやるせなかった。
高校生活を悶々と過ごしていた七月、僕は安井さんに呼び出された。短冊を書いたことを見つかって、叱られるかもしれない。百貨店に入るなり、僕は七夕飾りを見に行った。けれど、「しにたい」と書いた僕の短冊はあとかたもなく消えていた。
そうだよな。
自分でもおかしくなって苦笑いした。そんなこと書いたって、誰も気づかないか、さっさと外されてゴミ箱に捨てられるのがおちだ。七夕飾りは、相変わらずキラキラの願いごとだけで埋め尽くされていた。
待ち合わせの場所に、安井さんはすぐにやってきた。
「急に呼び出して悪かったね」
「君に、頼みがあるんだ」
そう言うと、安井さんは僕の目の前で手を合わせた。
「息子と星を観に行ってほしいんだ」
安井さんの頼みごとは僕の想像をはるかにこえていた。聞けば、ずいぶん前から息子さんと星を観に行く約束をしていた。けれど、安井さんは仕事で行けなくなった。代わりに僕に行ってほしい。事情はわかるが、どうして僕なのだろう。
「君には貸しがあるからね」
そう言われてしまっては引き受けるしかなかった。僕が返事をする前に、安井さんは行き先と待ち合わせ場所を書いた紙を小さく折りたたんで、ぼくの胸ポケットに押し込んでしまった。
「たのむよ。息子は星に詳しいから、君ともきっと話が合うよ」
茫然と立ち尽くす僕を置いて、安井さんは笑顔で手をふり、さっさと仕事にもどってしまった。
七月七日
駅に行くと、朔也さんは友だちみたいに僕を迎えてくれた。父親が急遽来られなくなったことは少しも気にしていないようだ。
「やあ、よく来たね」
僕に切符を渡してしまうと、朔也さんは颯爽と先に改札をくぐった。やがてホームにやってきた長距離列車のボックス席に、僕たちは向かいあって座った。大きなリュックに手をつっこんで、朔也さんがラムネの瓶を二本出し、一本を僕にくれた。少しだけぬるくなったラムネ瓶を逆さにして飲むと、つかえていた蒼いビー玉がカランと音をたてた。
満天の星空が足元から世界を包み込むように広がっていた。そのスケールの大きさに圧倒されて、僕は言葉が出ない。こんなふうに夜空を眺めた記憶は今までにない。きっと生まれてはじめてだ。
図鑑や写真で見たことのある景色がそのまま目の前に広がっているということが不思議だった。きっと順番が逆なのだ。紙面に切り取られた世界と出会う前に、自分の目で見ておきたかったと今更どうにもならないことを僕は思った。
山の中をずっと歩いてきたのに、嘘みたいに身体は軽い。上を向いたまま突っ立っている僕の横で、朔也さんはさっさとシートを広げ、仰向けに寝転んだ。片手でパンパンとシートを叩き、僕に隣に来いと合図した。
手をのばせば、星に手が届きそうだ。
「いいなあ。最高だ」
朔也さんは満足そうに言うと、足を投げ出して大きな伸びをした。
朔也さんは、美大卒の二十七歳だと言った。スペースデザインの仕事をしているという。どんな仕事なのか聞くと、
「お客さんの記憶に残る楽しい空間を作ることだよ」
朔也さんは言った。子供が大人になって、楽しかったことを思い出すたびに浮かんでくる景色のようなもの。それを作るのが朔也さんの仕事だという。
「ま、すべてが思い通りにはいかないけどな」
ひとしきり語って、朔也さんは笑った。
「僕なんか思い通りにいかないことばかりだ」
独り言のつもりだったのに、朔也さんには聞こえていたらしい。
「そっか。それはつらいな」
「でもさ、何もかも思い通りにできたら、暴君になっちまうぞ」
朔也さんが笑う。
「それは、いやだ」
一瞬、父親の顔が浮かび、頭をふってふりきった。僕は、暴君にはなりたくはない。
無数の星を抱えた天の川が白く流れていく。天の川のことを英語で「ミルキーウェイ」というのだといつか辞書で調べたことがある。
星はみなどこで生まれ、どこへ流れていくのだろうか。迷子になったり、道を外れたりしないのだろうか。そんなおかしなことを思っていたら、少し外れたところに白く光る星が二つ並んでいるのを見つけた。二つの星は、川の流れに懸命に追いつこうとしているようにも見えたし、解き放たれて悠々としているようにも見えた。
「あのふたつ星、いいなあ」
朔也さんがそう言ったので驚いた。二人して同じ星を見ていたのだ。
「迷子になったみたいだけど、それでもちゃんと輝いている」
それは、朔也さんかもしれないし、僕なのかもしれない。
朔也さんの横で、僕はなぜだかすごくほっとしていた。うーんと大きく伸びをして、空に向かって思い切り腕を伸ばすと、ふたつ星がキラリと光った気がした。