奈須きのこが影響を受けた作品「ブギーポップシリーズ」の書評
さて、今回は2019年に新アニメ化され、多くのライトノベル作家に影響を与えたと言われる「ブギーポップシリーズ」に対するざっくばらんな書評?を書いていこうと思う。
発刊された1990年代後半はバブル崩壊、サリン事件など暗く、家出・売春・薬物等、退廃的な世相を作品に反映させていると言われている。
僕は社会学を学んでいる関係上か、社会の闇・人間の闇に興味があって、よく夜の街に出向くのだが、だからこそ1990年代に興味がある。
1990年代の明確な勧善懲悪を描いた「GTO」も俺は好きだけど、ブギーポップはそういうメシア的なものではなくて、暗い世界の中でどうすれば強く生きられるかを説いた作品で、だからこそ当時の悩める青少年に差さったらしい。
僕が鬱のときに読んで影響されたのもその辺。
ブギーポップは、奈須きのこや西尾維新以外にも「キノの旅」の時雨沢さんなんかも影響受けたらしい。
「空の境界」も直死の魔眼=イナズマ。玄霧皐月=ノトーリアスI.C.E.?(統一言語による催眠?と人の「痛み」を我がものにすることによる認識の改変?)
通り魔事件、藤乃のレイプ、臙条の家出と喧嘩、白純とそれを売人に聞く幹也→薬物。とか世相も反映されてるとこも似てる。
とあるシリーズとかの学園異能バトルの原初ともネット有識者は書いてた。
とまあ結構な影響力で発刊当初は売れたんやけど、エンタメ性が薄くて後続の作品に埋もれていった作家でもある。最初のアニメ作の「ブギーポップファントム」とかすげぇわかりずらかったし。再アニメ化されたときも正直話題にならなかった。僕は凄く楽しめたけどね。
僕がブギーポップを知ったのも「空の境界」を読んでから奈須が影響を受けたと知って読み始めたし。
影響を受けた人をどんどん辿って作品を読んでいくのは楽しいよね。
上遠野自身は荒木のファンでジョジョと同じく洋楽のタイトルが設定に反映されがち
外伝の「恥知らずのパープルヘイズ」を上遠野が書いてるくらい。
個人的には7作目の「ペパーミントの魔術師」まで読んで満足した
追記:5chで言われたのでパニックキュートと呪われるはそのうち読もうと思います。
僕はブギポの名言?みたいのが好きだけど、やっぱ上遠野先生は小説(物語)の方を読んでほしいのかな?霧間誠一みたいに
僕は1990年代にはまだ生まれてないんですが、1990年代を知っている方に是非どんなのだったか教えてもらいたいですね!