夢の世界で淡々と生きる

現実の生活に嫌気がさした『僕』は最強の現実逃避『睡眠』をして、ひたすら寝る生活をしていた。そんな生活を続けていくうちに、僕は明晰夢を見る力を得た。それだけじゃなく、明晰夢を見続けた結果、夢の中で世界『夢世界』を生成する力も手に入れた。僕は夢世界で淡々と生きる現実逃避ライフを満喫する。

僕は『僕が考えたヒロイン』空子と一緒に夢世界に作り出した様々な国を旅する。花の国、獣の国などに立ち寄ってキャラクターたちと話をして、イベントが発生するとアイテム集めやモンスター退治をする。そんな生活を続けることが僕にとっての幸せだった。

魔女というキャラクターから手紙が届いたので魔女の屋敷へ行き、話を聞いた。すると魔女はこの世界が僕の夢である事実を掴みかけていた。魔女は『僕が世界の創造主』という仮説を夢世界に広めて、世界の真実を探求しようとしていた。男子高校生の頭の中の世界だと知られたらキャラクターは絶望してしまい、そう思い僕はピンチに陥ったが、魔女は僕を信奉していたため説得によってなんとか回避できた。

僕と空子が空中庭園で花を見ていると、誰かが僕を追っていた。正体は花の国の姫と同じ学校に在学中のアンドロイドだった。アンドロイドは、僕が姫に色んな花を贈っていたことを知り、姉の結婚式のためのブーケ作りとして僕の協力を頼んできた。僕は夢での生活を楽しめるイベントだと思い、アンドロイドの依頼を受けた。僕は入手困難な伝説級の花『妖精の花』と『吸血鬼の花』を手に入れて、アンドロイドに渡して、姉の結婚式に無事ブーケは使われた。

夢世界での暮らしも数か月経過した頃、僕は記憶障害が起こり始めていた。考えられる原因は夢世界に入り浸っていること以外なく、僕は明晰夢を見る生活を一時的にやめることにした。現実の生活は楽しくなく、家族の喧嘩を見せられたりと気分が悪くなった。記憶障害が酷くなっていると、空子から手紙を貰った。空子は僕の記憶障害の原因が、夢世界や空子、他のキャラクターだと気づいていた。空子は僕を守るために自らの存在を無くそうとしていた。僕は空子を助けるために夢世界へ行った。

僕は危機的な状況に晒されながらも空子と再会して一緒に生き残る方法を選んだ。僕は昏睡状態で死の寸前までいったが、空子との協力によって無事生還した。

僕は空子とデートをする。空想と現実の狭間の生活を僕は続けるのであった。