表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/200

結花さん家お泊まり⑤

結局、コーヒーを飲んだあとはずっと起きたままで朝を迎えられた。結花と色々喋ってたらいつの間にか時間が経っていた。


結花はいまさら眠気に襲われて、目が少しとろんとしている。これは、超デレデレモードに進化しちゃうかも。


「……結花?」

「あ、ゆうくんー。どうしたのー?」

「起きてる……?」

「おきてるよー、でもわたしのへやにゆうくんがいりゅから、ゆめのなかかもー」


賢さを1000ぐらい奪われてしまった結花は、俺の顔の方に両手をゆっくりと伸ばす。


「わ、ゆうくんのほっぺた、やわらかい」


俺の顔をつんつんしてくる。


……前から思ってたけど、これ、もしかして計算しての行動だったりする? 寝ぼけてて、こんなに変わるものなの?

まあ可愛いのでなんでもOKです。


「ふふっ、ぷにぷにしてるー」


あ、これ、絶対ガチで寝ぼけてるやつだ。

結花は俺のほっぺたを優しく引っ張ってる。


「いひゃ、ふにふにしてなひとおもふけど」(訳…いや、ぷにぷにしてないと思うけど)


結花に触られているので、いつも通り喋れない。


 しばらくして満足したのか、ほっぺたふにふにの手は止めてくれた。もう少し続けてもらっても良かったんだけど。


 「ふふっ、つかまえたー!」


 そんなことを考えていると、結花はそう宣言しながら俺の上に覆いかぶさる。やわらかっ。あと、俺の鼻は結花の甘い香りだけしか感知していない。


「んー、でもなんかほんとに触ってるみたいだなー。ゆうくん、あったかいし」


少し間が空く。……ん?


「……!」


結花の顔が急に真っ赤になって、慌てて起き上がる。良かった、やっと目を覚ましたか。でも、この超デレデレモードの結花ともう少しお楽しみの時間を過ごしたかったな。


「……え、私何してた?」

「俺のほっぺたつんつんしてた、あと今の体勢の通り」

「……ごめん」

「いや、デレデレ結花は貴重だから良かったよ?」

「え、私っていつもゆうくんにデレてない?」


なんか違う方向に話が行っているような……?


「じゃあ、普段からもっとゆうくんにデレるね?」

「おお……」


俺の中の結花のイメージ、この1年ちょっとでだいぶ変わったなあ。


今は、少し天然で天才で、俺にデレてくれる彼女です。

天然で天才で美少女だとか、神様は色々与えすぎてると思います! 神様ありがとうございます。



あのあとに向かいあって朝ごはん食べるの、なんか恥ずかしいな。


そう思いつつ結花と一緒にフレンチトーストを頂いた。


朝ごはんを食べ終えて、少し話したり遊んだりしたあと、帰る時間がやってきた。今日は昼前までしか居られないっぽいんだよな。


「ありがとう、楽しかった!」


てか最後まで結花の親には会わなかったな。会ってもなんか気まずいし、いいんだけど。


「また来てね? いつでも泊まっていいから」

「うん、近いうちにまた行けたらいいなー」

「待ってるからね」


結花と同棲し始めたらどうなるんだろうか、とまた想像してみる。いつも美味しい料理作ってくれて、朝は寝ぼけてデレデレしてくれるんだろうか。

そう思うと、少しにやっとしてしまった。気がはえーよ。


いつも読んでくださりありがとうございます!


ブックマーク、評価が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ