結花の水着姿
花火を楽しみまくった翌日。
もちろん爆睡して10時ぐらいに起きた。うわ、朝の砂浜独占できなかった、明日こそは!
って今日も花火するんだったわ。明日も早起きできるか怪しい……。
「朝ごはんできてるよー」
「うん、今行く!」
遅めの朝ごはんを食べてから砂浜に向かうことにした。
バスに揺られること数十分、弓みたいな形をした砂浜に着いた。
「海、透明だね」
「うん、初めてこんなに綺麗な海見た……!」
案内板にはウミガメ産卵地って書いてある。どうりで海も砂浜も綺麗なわけだ。
「じゃあ、水着に着替えてくるね」
「う、うん」
ついキョドってしまった。あ、俺も着替えないと。男子更衣室に走って向かう。
「着替えるもなにも、上に着てるTシャツとズボン脱ぐだけだったわ」
5秒で着替え終わる。ま、結花を待たせることはないから良かった。
どきどききょろきょろしながら更衣室の近くで待つ。不審者と思われないぐらいの距離は取ってるよ?
「お、お待たせ」
結花がおどおどした感じで現れる。
白のフリルレースのビキニを身につけた結花。
日に焼けてない、真っ白な肌がやわらかそう。眩しすぎて直視できない。。
主張の激しい胸は水着で全部被いきれずに、谷間が見えている。そのチラチラ深淵が覗きかけるのが刺激強すぎて……。
……水着ってはち切れたりしないんだろうか。一瞬心配になる。
俺は一瞬空を見上げる。
「どう、かな?」
「……似合ってる。というか、んー……なんと言っていいか分からないけど感動してる」
「そ、そんなに? でも嬉しい」
明らかに引かれそうな発言だったけど、結花は頬を赤らめてる。
お互いに立ち尽くして更衣室前でフリーズする。
なんか見つめあってると恥ずかしくなってきた。
「……そろそろ海行こ?」
そう言って結花は柔らかな手で俺をぐいぐい引っ張って進んでいく。
膝下まで水に浸かるとこまでバシャバシャ水しぶきを上げて結花に連れられて走る。
さっきから結花を直視できない。
絶対まだ顔赤いな……って思ってると、結花に声をかけられた。
「ゆうくん、こっち向いて?」
「え、うおわっ!?」
おもいっきり水をかけられる。頭からぼたぼたと海水が滴り落ちてくる。……たぶん、俺の頭は海藻みたいになってるんだろうな。
「……」
「あ、ごめん……」
「……やったね? じゃあ俺も!」
結花に水をかけ返す。
「わ! 思ったよりしょっぱいね」
「あ、ごめn」
「えい!」
俺が謝りかけた瞬間、カウンターを仕掛けてくる。やりますねえ。ならばこちらも全力でやらせてもらうまで……!
さっきまで結花の水着姿を生で拝んで緊張していた俺はどこかへ行った。
「……本気でやろっか」
「私も負けないから!」
端から見たらめちゃくちゃアホみたいなことしてるなとは思ったけど、水のかけあいが楽しくて仕方ない。
はしゃぎまくって、結花の水着姿に少しは慣れてきたかと思ったけど、俺に水をかけるたびに揺れる結花の胸を見てまたドキドキしてきた。全力でやってるからだいぶ揺れてる。
2人とも海水でびしょびしょになるまで水をかけあった。
「次はあそこに行ってみない?」
「あ、ここにもあるんだ! 楽しそうだよね」
結花が提案してきたのは、最近流行りの海上遊具だった。
「行こ行こ!」
また結花の柔らかな手に掴まれて、連れられていく。
こんな風に結花と海で遊べるなんて、夢みたいだ。
結花のペースに付いて走りながら、そう思った。
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