表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/200

結花の看病

……はっ。急に目が覚めた。 寝過ぎた感じがするな……。


「あ、ゆうくん、体調はどう?」


寝ぼけた目で横を見ると、ちょうどそばに座っている結花と目が合う。


「ちょっと良くなったかな」

「良かった!」


そう言いながら俺の額に優しく触れる。


「あ、たしかにさっきより熱下がってるね」


正直また熱上がりそうなんだが、今の状況。オーバーヒートしそう。……さっきよりかだいぶ余裕が出てきたのを自分でも感じる。


「最近無理してたんじゃない、ゆうくん?」

「いや、そんなことはないと思うけど……」


結花が心配そうに聞いてくる。

 

結花が医者やってるのも想像できるな。白衣着てて、聴診器つけてて……。

 ……そのエネルギーは疲労回復に使おうな。


まあ今回の夏風邪の原因、思い当たる節がないわけではないんだけど。

最近夕食はコンビニ弁当ばっかりだったし、なんか寝るとき寒かったりしたし。

あれ、俺の家事能力……もしかして下がってません?


「まあ、あと2、3日は体調に気を付けた方がいいよ」

「そうだね、いつも以上に気をつけとく」

「今日が金曜日だったから良かった、週末私が来れるから」

「うん、ありがとう」


ていうか、結花は泊まって様子見ててくれるって言ってたけど、寝る場所どうしよ。


「ごめん、様子みてもらったりして。看てもらってて言うことじゃないけどもう寝た方が……」

「あ、うん。でもゆうくんの様子見てると疲れないから大丈夫!」


嬉しいことを言ってくれるけど、ちょっと心配なのは変わらない。俺のせいで結花に風邪を移してしまったらいけないし。


「ゆうくんは心配しなくていいから、休んでて?」


さっき寝る前も同じこと言われたなあ。

次は迷惑かけたりしないようにちゃんと自炊します。ほんとに。


俺が寝るまで結花に心配そうに眺められてるような気がしたので、目を閉じていたらいつの間にか寝てた。




「うーん」


窓から朝日が差し込んできたのを感じて目を覚ます。


「……ん?」


俺がくるまってる掛け布団の上で結花がすやすや寝てる。顔を布団にうずめていて、俺からは横顔しか見えない。


「やっぱり疲れさせちゃってたなあ……」


だいぶ体調はまともになってきたので、結花を起こさないように最大限注意を払いながら布団を抜け出す。


「なんか買いに行こ」


いちおう結花のスマホに買い物行ってくるってメッセージ送ろっと。


買うのはやはり甘いものだな、糖分は全てを解決する……!


1日しか休んでないのに、だいぶ部屋に籠ってたような気がする。朝日がまぶしい。



スーパーにたどり着いて、スイーツコーナーで甘いものを探す。


「モンブランとか良さそうだなー」


その他食材もカゴに入れて、レジに向かう。も、もちろんレンチンとかじゃないからね!

買い物を終えて家に帰る。まだ結花は寝てるだろうからゆっくりドア開けよっと。


週末は昨日の助けてもらった分まで働こう。







いつも読んでくださりありがとうございます!


ブックマーク、評価が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ