表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/200

誕プレ選び①

「で、一ノ瀬さんはどんな感じだった?ヤンデレ化した?」


 授業が終わって、帰ろうとした時に翔琉が興味津々、といった感じで聞いてくる。


「ヤンデレとか言うなよ……。でもやっぱり嫉妬はされてた、俺が気づいてなかったのがいけないんだけど」

「刺されたりすんなよ?」

「アニメ観過ぎだろ……」


引いてるのを思い切り顔に出す。さすのはラストスパートの時だけでいいよ。って、それ「差す」だわ。

そんなことより、翔琉の体調が心配だな。いつも夜遅くまで起きてんのかな。ま、だいじょぶか!



でも、結花のあの表情は意外だったな、たぶん演技だったとしても。違ったらまずい。

 とにかく、この先1ヶ月ぐらいは土日に結花と過ごす以外に予定入れないでおこう。


「あ、今日用事あるから先帰るわ」

「おー、じゃあなー」


 翔琉に手を振って別れる。

まあ、帰るわけじゃないんだが。結花の誕プレを選びに行くんです!


30分後、俺は渋谷109の前に立つ。初めて来たんだが。女性ばかりで、なんか入りづらい。Lv.2の高校生男子が入れるダンジョンじゃないな。

……だから助っ人を呼んだんだけどね!


機嫌悪そうに橘さんがやって来る。え……。一緒に誕プレ選びをやっていける自信ないです。


……え!? 橘さんの後ろに来るはずではない人の姿が見えたような?

慌てて目をこすってみる。がしかし、幻覚ではないみたいだ。


……なんで姫宮がいるんだよ。


橘さんは姫宮の目の前であからさまにため息をつく。

俺以外にも当たり強いやついたんだ、仲間だな! 別にその仲間になっても嬉しくないけど。


「せんぱーい、おつかれさまでーす!」


今までと変わらない、明るい表情を見て俺は少し安心した。


「で、なんでここにいるの?」


しかし、それとこれとは別問題だ。


「1人助っ人が増えたと思ってもらえれば大丈夫です!」


元気よく話す姫宮には聞こえないようにこそっと橘さんと話し合いをする。


「おい、なんでバレたんだ」

「私たちが今日の昼休みに話してたの、聞かれてたかも」


なんでだよ。姫宮ってどっかの国のスパイだったの?


「友達なら誕プレ選びぐらい手伝いますよー」


橘さんにがっつり睨まれる。あ、告白されたって話してなかったわ。でもこれ俺が悪いの?睨む対象間違えてない?


「あとで説明するから」


両手を合わせて謝る。


「そうね、じゃあ行くわよ」

「そうですね、行きましょう!」

「なんであなたがそんなにテンション高いの……」


 流石に橘さんでも、姫宮は手に負えないみたいだ。

俺は前を行く2人に遅れを取らないように歩き始めた。



「で、何買うとか決めてるの?」

「あー、色々見ながら考えるわ」

「まあたしかに、ここなら何でもありそうだからそれでもいいんじゃない?」


俺たちはエスカレーターに運ばれながら話す。


ほんとは何買おうか先に考えてたけど、どれがいいか選べなくて困ってたんだよね。いくつかの候補には絞れたんだけど。

アドバイスされながら、一番喜んで貰えそうなものを最終的に俺が選ぼうというわけだ。


まあ、2人もいることだし大丈夫だな。



いつも読んでくださりありがとうございます!


ブックマーク、評価が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ