終わり良ければ……?
ようやく衣料品売り場にたどり着いた。
都会って移動大変すぎません!?
エスカレーターがどこにあるかも分かんないし……。
ちょっと疲れたなあ。
しかし!
……今日の一大イベントはこれからと言っても過言ではない!!!
これから疲れも吹き飛ぶはずだ。
なぜなら美少女様の試着会を眺められるからね!!
控え目に言って最高っす。
「あれ着てみてもいいですか?」
色々な服をチェックしていた一ノ瀬さんがその中から1つ選び出す。
「うん……!」
選ばれたのは白のワンピース。
ワンピースさん、光栄だね……!!
試着室に一ノ瀬さんが入って着替えている間、
ワクワクしながら待つ。
「着替え終わりました」
そう言って扉が開く。
(おおっ……!)
想像通り、めちゃくちゃ似合っている。
いつも以上に清楚美少女感がある。
透明感3倍増しって感じ。
なんか後ろから光が差してきている気がする。圧倒的聖女パワー。
心が洗われていく……。
「……どうですか?」
「……可愛いです。めちゃ似合ってる!!
なんか一ノ瀬さんのイメージに凄く合ってるというか」
「……ありがとうございます」
若干恥ずかしそうに早足で試着室に戻っていく。
(あれ? あんま褒められ慣れてない?
意外だなー)
いつもと違った表情を見ることができて、本音ではワンピース姿の美しさも相まって悶絶しそうなところなんだけど、ここは平然と待っておこう。
「次は何を着てみましょうか……?」
悩んでいる一ノ瀬さんと一緒に店内を歩き回る。
「これはどう?」
着て欲しいな、と思った黒のパーカーとベージュのプリーツスカートを提案してみる。
「じゃあ、着てみますね!」
そして、試着室へ入っていく。
「どうですか?」
「何着ても似合うのすごいなあ……
写真撮りたいぐらい似合っているよ……!」
おっと。本音がデテシマッタ。
「そう言ってもらえて嬉しいです。じゃあ2つとも買ってきます!」
やっぱりささっと戻っていった。照れ隠ししてるの可愛い。
駅まで帰ってきた。辺りは薄暗くなっている。
「今日はありがとうございました。色んな所を見れて楽しかったです。あと、その……助けてもらいましたし」
一ノ瀬さんは頬を少しだけ赤くして、目をそらしながら恥ずかしそうに言う。
「俺も楽しかったよ!
あの時嫌な思いさせてしまったと思うけど、最後は笑ってくれて良かった……!」
「またいつか行きましょうね?」
「もちろん!」
一ノ瀬さんが見えなくなるまで手を振る。
「家まで、気をつけてねー」
「はい!」
すると、手を振り返してくれる。
美少女様は最後にも癒しをくれた。
(色々あったけど……
また距離縮められたかなあ、?)
今日のお出かけデートはかなり収穫を感じられた。
読んでくださりありがとうございます!!
ブックマーク増えてました!
そして評価もつけてもらってました!!
いつもありがとうございます!
とりあえず明日からのテストを乗り切りたいと思います!!




