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運命の新クラス発表

俺たちの学校は新学年になってからすぐに実力テストがある。


と言ったけれど、正直テストはあまり重要視していない。

新クラス発表に全てがかかっていると言っても過言ではない。


結花とは類型同じだからクラス一緒の確率は20%ぐらいか?

あ、あと翔琉と橘さんも類型同じだったかな。

 5分の1を引けるか、俺。


学校に行く途中、ずっとそんなことを考えていた。


「ゆうくん、なんか困ってるみたいな顔してるけど大丈夫?」

「あ、うん、まあ?」


俺は歯切れの悪い返事をする。

 クラス替えのこと、顔にも出るレベルで心配してるよ。


「え、どうしたの?」


結花はさっきよりも顔を近づけて聞いてくる。通常通りいい匂いがするなとか思う。……いやいや!


「い、いやー。クラス替え、心配だなーって」

「あはは、そんなことかー」

「え……?」

「まあ、学校着いたら分かるよ」


 結花は普段通り、微笑みながらそう言う。

あんまり重要だと考えられてない……!? かなり大ダメージを食らった。

いやでも、学校着いたら分かるって言ってたからなあ。

違うクラスとかいう最悪な展開は回避できるのだろうか。


「おー、翔琉」

「俺、優希と違うクラスだったわ……」


あきらかにげんなりした感じで翔琉は言う。……俺のこと好き過ぎだろ。


「え、もうクラス替え出てるの? 普通ホームルームの時間とかで言われるんじゃ?」

「特進クラスだけな」

「……え、特進クラスとかあるの?」

「知らなかったのかよ。1年間の成績学年上位40位までの人だけで固めるクラス」

「そうなんだ」

「ほんとに知らなかったのか!?」

「うん」

「まじかよ」


もっと学校でのイベント事に興味持った方がいいぞ?とアドバイスを頂いた。確かに、学校行事あるところにラブコメあり、だもんな。

……以後、気をつけます。


廊下に掲示してあった特進クラスの座席表を眺めて、自分の席に座る。


「今年もよろしくね、ゆうくん?」


結花は、去年と同じ俺の隣の席で、「ね、学校行ったら分かったでしょ?」って感じにニヤッと笑いながらこっちを見てくる。


「うん、特進クラスとかあるの知らなかったなー」

「知ってるかと思ってた」


周知の事実だったようで。俺以外は。


「結花ー、今年もよろしくー!」


この声は……橘さんだな。


「うん、よろしくね!」


やっぱ女子同士が仲良くしてるの見てるのいいかも……

なんか別の趣味に目覚めそうになった、あぶな。

クラスの男子も2人をまじまじと見ている。うん、同志だな。仲良くなれそう。


「一条くんもいるんだねー、よろしくー」

「あー、よろしく」

「……結花は独り占めさせないから」


橘さんは、俺にさっと近づいてきて、しっかり釘を刺してくる。文化祭あたりで多少好感度は高められたはずなんだけどなあ。


「2人とも、どうしたの?」


俺たちの様子を見て、ちょっと首を傾げながら結花は聞いてくる。あ、それめっちゃいいです最低でも1日に1回は見たいです。早口で言ってしまいそう。


「「いや、なんでもないよー」」


なぜかこういうときにハモるんだよね。そのあとジトーって睨まれるのもセットで。


とにかく!

結花と同じクラスだった時点で高2も素晴らしい青春ラブコメを送れることは確定した。

結花とさっそくいろいろ話そー。


……あ、今からテストあるんだったわ。





いつも読んでくださりありがとうございます!


久しぶりの投稿になりました。

明日からは毎日投稿します!


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