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俺、お返し作れるの?

学校で橘さんからももらって(相変わらずツンムーブしてた)2つチョコを作る必要が出てきた。

俺ほんとに作れないんだけど……


バレンタインのお返しだし、結花に助けてもらうわけにもいかないしなあ。


いや、待て。

1人手伝ってくれそうな人いるな。

連絡してみるか……


「休日出勤かー」

「ほんとごめん」

「いや、冗談だよ」


30分ほどして、爽やかな感じで現れたのは、もちろんラブコメ師匠イケメンこと翔琉。称号がなげえ。


「料理までできるとか完璧超人かよ……」

「おー、そんなに褒めてくれるの? まあもともとはモテそうかなと思って料理にもチャレンジしてみたんだけど」

「やっぱりそういう理由か」


若干想像はしていたけどね。でもそれで上手くなったのは普通に凄い。尊敬。


……てか完璧すぎても逆に恋愛に結びつかないような気がするけど。

それは黙っておこう。翔琉は俺の理想であって頂きたい。


「だってラブコメで料理できる男子まあまあ主人公してるじゃないですか!」

「まあそう言われるとそうかもな、できるか極端にできないかの2択」

「そうだな」


俺は間違いなく後者。

でも世の中の料理できない系男子の希望となってるはず(?)

めっちゃダサい気がするが、ポジティブ思考大事。


「ま、さっそく作るか」

「何を作りましょうか?」

「それは自分で考えないと。 まあでも、チョコは難しいかもな」

「やっぱそうか……」


師匠は今さっきまでと打って変わって本気モードになる。


「クッキーにしようかな」

「わかった」


生地を翔琉に色々教えてもらって作る。

あとは焼くだけ。


「これは?」

「なんか柔らかい」


「これは?」

「焦げてないか?」


思ってた以上に焼き加減が難しい。

もう10回はトライ&エラーを繰り返ししたよ、、。

何回もチャレンジするとか、Qtubeかな?


「こんな感じか?」


けっこう疲れた……


まじで3分クッキングとかあり得ないから!(だいぶ前から気づいてる)


「お、いいじゃん。 じゃあ、あとは前日に最高傑作作るだけだな」

「頑張るわ」

「おん、喜んでくれるといいな」


ほんとに良い親友を持ったものだと思う。

俺が女子であった場合彼氏にしたいランキング堂々の第1位。




師匠のご教授を受けた俺は、その後も何度か練習を重ねていよいよホワイトデー前日を迎えた。


翔琉のもとを訪ねる。


「最後の味見、お願いします」

「おっけー!」


 翔琉はサムズアップしてみせる。


「お、めっちゃ美味しそうな感じだな。 見た目もいいし、いい匂いするし」

「まじか」

「うん、まじだ。じゃ、いただきます!」


「美味しいな」

「ほんとか!?」

「ああ! これで優希の手作りによるボーナスポイントも入るだろうから、相当喜んでもらえると思うぞ?」

「それは良かった……!」

「俺もここまで優希が成長してくれて、教えた甲斐を感じてるよ」


なぜかかなり感動されてる。ハンカチを取り出しそうな勢いだ。


あとはラッピングするだけだな。

明日、これを渡したときの結花の反応が楽しみだな。










いつも読んでくださりありがとうございます!


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