表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/200

クリスマスプレゼント

ついにクリスマス当日がやってきた。

去年までと同じように一応俺へのプレゼントが置いてあったりしないか確認する。まだあるわけないのは知ってるけど。


机の上にはきれいにラッピングされてあるプレゼントがある。 もちろん結花への物だ。


プレゼントはこないだドンキに行ったあと、また他のお店に行って翔琉のアドバイスも貰いながら決めた。

喜んでもらえると嬉しいなあ。


「おはよー、ゆうくん!」


サンタよりも待ち望んでいた天使がやってきた。


「うん、おはよー!今日めちゃくちゃ楽しみだった!」

「私もだよ」


結花は柔らかい微笑みを見せる。


「「あのさ」」


ちょうどタイミングが重なってしまう。俺たちは顔を見合わせて、にっこりと笑う。


「ゆうくん、先いいよ?」


 「渡したいものがあるんだけど」

「うん!」


 俺がそう言うと、結花は待ち望んでいた、という感じで目を輝かせる。俺は続けてプレゼントを手渡す。


「開けてもいい?」


 結花は大事そうにプレゼントを抱えると、俺の方を見て言う。


「もちろん!」


結花は、丁寧にラッピングを開けて、中の物を取り出す。


「わあ……!」


中にはブレスレットを入れていた。

もちろん俺の分も買っている。

ブレスレットはお揃いにしても違和感はないと思って選んだ。


「じゃあさっそく着けてみていい?」

「うん!」



「どう?」

「格好いいし、可愛い! ゆうくんらしい気がする」


 結花は見る角度を変えたりしてずっと手首のブレスレットを眺めている。

 そうチョイスを褒めてもらえるのは嬉しいな。


「喜んでもらえたなら良かった!」

「……学校でも着けるね?」

「俺もそうしようかな」

「わ……お揃いなんだ!」


銀色が結花の純粋なイメージに合っていて、綺麗な色が引き出されているような気がする。


「じゃあ次は私からのプレゼント、どうぞ」

「ありがとう!」


俺もさっそく開けてみる。


寒い冬に使えそうな、水色の毛糸で編まれた手袋が入っていた。


「これって……結花が作ってくれたの?」

「うん!」

「冬は毎日使うね」

「嬉しい……! これも私の分もあるから、お揃いだね!」


嬉しさを噛み締めるような表情で結花が自分の手袋をぎゅっと握る。


このタイミングで言うべきではないような提案が1つあるんだけど、、。


「あ、もう1つ渡したいものというか……」


 プレゼントといえばプレゼントなんだけど。


「ん、なになに?」


結花はまた目を輝かせて聞いてくる。

う、頼みづらい……。


「これ、着てみてほしいんだけど……あ、いやだったら着なくても大丈夫だから!」


サンタの服を広げた結花が少し固まったような気がした。

あ……。


「ゆうくんがどうしてもってって言うなら……着てもいいよ?」


 結花は恥ずかしそうに、俺の方を見上げて言う。


「正直……見たいです」


願望には抗えません。


「あ、俺のもあるから」


そう言って俺のも広げてみせる。


「ゆうくんとお揃いならいいよ。……恥ずかしいけど」


頬を赤く染めて言う。 その表情が1番破壊力あるんです。


「じゃあ、ゆうくんの部屋借りるね?」


 着替えている音が意識せずとも聞こえてくる。それだけでどきどきする。


あの服を着てる結花を想像するだけで尊さマックスなんだが。


で、あの服でたまに出てくる恋愛強結花が出てきたらたぶん俺のキャパ超えます。

待ち時間もなんかわくわくする。



いつも読んでくださりありがとうございます!


ブックマーク、評価が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ