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テスト期間もお出かけも早くやってくるらしい

 黒板に大きく掲示されたテストの時間割を眺める。

「テスト期間って、案外楽じゃない?」

「優希、勉強のし過ぎで頭おかしくなった?」


心配そうに翔琉がじっと眺めてくる。普通にイケメンなんだよな、こやつ。


「いや、それはない(勉強してないからね)、2、3時間で終わるじゃん?」

「そうだけども」

「ちゃんと勉強しないとなー」

 そんなこと言っていつも勉強やってこなかったのが俺なんだけどね。


 一ノ瀬さんは当たり前のように10分休みでも机に向かっている。


(俺も勉強するか……)

 とりあえずペンを握って課題を開く。

 授業はちゃんと聞いてるはずなのでわりと解ける。

(ま、8割は行けるかなー)






 気づいたらテスト1日目の朝になっていた。

 テスト期間ってやってくるの早くない?




 ーーーテスト期間には1つ大きな問題がある。

 それは、一ノ瀬さんに家事代行を頼めないということだ。

 あの美味しい料理も食べられないし、何より話せないことが辛い。

 学校で話せる雰囲気じゃないし……

(今めっちゃ追い込みかけてるだろうから)


 早くテスト期間終わってくれ!?

悲痛な心の叫びが危うく声になるところでした、危ない危ない。




 1日目のテストが終わる。まあまあかなー。


 さてさて、明日の勉強も一段落ついたし、夕食はどうするかな……

 今日は何か作ろうと思って冷蔵庫を開ける。


 こないだ知ったコンソメなるものと冷凍されたミックスベジタブルでスープ作って、ゆで卵と白ご飯(レンジでチンするやつ)食べるか。


「できたー!!」


 これで料理を作った気分になっている。

 俺の脳内一ノ瀬さんが「それは料理と呼べるのでしょうか……」って少々引き気味で言ってる気がする。

 まあカップラーメンよりかは進化しているから許して?


 この調子で行けば来月ぐらいにちゃんと料理作れるようになるんじゃない!?と成長を感じた。



 テスト2日目。

 各教科をふつーにこなしていく。


 帰ろうとすると教室で残って勉強しようとする一ノ瀬さんを見かけた。

 一緒に勉強できたらどんなに幸せか、

 まあでも勉強の邪魔になったらいけないし、まず俺が勉強しなくなる。

 しかし、テスト関係なく勉強会するのはありだな。



 ……今誘う勇気がないだけなんだけどね。

 このヘタレが。


 テスト3日目。そろそろ限界が来そう。

 今日はカップラーメンで。。。


 テスト最終日。

 あと10分で終わるよ、、。

 ちらっと隣を見たらめっちゃ見直ししてた。

 俺もしますかねー。


 チャイムが鳴る。

「「やっと終わったー!!」」

 やっと解放された。歓声が教室の至るところから聞こえる。

「……一条くん」

 一ノ瀬さんにいきなり耳元で名前を呼ばれて筆記用具落とした。

「どした??」


「まだお昼前なので今からショッピング行きませんか?」

一ノ瀬さんは学校で初めて見せる笑顔で言う。

 幸いテスト後の喧騒に紛れて皆には聞こえてない。


「まじで!?」


 テストのご褒美デート(?)も思ったより早くやってきた。










いつも読んでくださりありがとうございます!

昨日ブックマークされていることに気付きました。モチベーション上がってます。

テスト後は1日2回投稿できるように頑張ります!!!

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