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花火大会の前に

 もう週末がやって来た。

 今日の花火大会は近くの河川敷であるらしい。

 でも人多そうだなー。


「午後4時に駅前でいいですか?」

「いいよー」


 即返信。

 早く夕方にならないかな。

 あと7時間ぐらいあるじゃん。長いな。





 ピンポーン。

 インターホンが鳴る。

(なんか頼んでた?)


「夕方まで暇なので、来ちゃいました」

 一ノ瀬さんは聖女のような微笑みを見せて、そう言ってくれた。


「まじか……!」

「迷惑でしたか?」

「いや、そんなことはないよ

 来てくれて嬉しい」

「私も早く優希くんに会いたかったです、!」


 一ノ瀬さんのデレが最近可愛いすぎる。



「じゃあ夕方お腹空くように早めにお昼食べませんか?」

「それがいい」


 というわけで料理長一ノ瀬の昼食作りが始まる。

 この頃は俺もある程度手伝えるようになってきた。

 レベルアップを感じる……!


「その玉ねぎ切ってもらえますか?」

「おっけー」


 正直まだ目の痛みには慣れんが。ゴーグルつけて玉ねぎ切りたい。。。



 そしてご飯と切った野菜たちを炒めていく。

 これはチャーハンだな。

 料理の名前もわりと分かってきた。

 経験値積んできたので。

(まだ1人で主食とか主菜とか揃った料理作ったことはないです。)


 塩コショウで味付けして完成。


「「いただきます!」」


 やっぱり美味しい。

 一ノ瀬さんの作る料理は俺専用なんじゃないかって言うぐらい俺の味覚にジャストミートしている。


「美味しい!」

「そう言ってもらえると作りがいがあります!」


 俺も今度その作りがいを味わってみたい。

 もっと練習して一ノ瀬さんに料理食べてもらえたらいいな。




 お昼を食べて終えて、こないだ買ったゲームたちで遊んだりしてたら、いつの間にか3時前になっていた。


「あ、もうこんな時間ですね」

「ほんとだ、準備しなくちゃ」

「優希くんの後で部屋借りて着替えてもいいですか?」

「うん、いいよ」




 俺はこの日のために実家から引っ張り出してきた紺色の浴衣に着替える。

 もちろん着方なんか分からないのでスマホで調べながら。初めて着るので。


(一ノ瀬さんの浴衣姿楽しみだな……!)

 どんな感じなんだろ。

 可憐な感じかな。色々想像してしまう。


 あ、一ノ瀬さん待ってるんだった。


「着替え終わったよー」

「じゃあ、着替えてもいいですか?」

「うん!」


 この待ち時間も楽しいかも。


「お待たせしましたー!」


 部屋から出てくる。

(可愛い……!!)

 綺麗な花が描かれている着物がよく似合っている。

 普段の洋服はどちらかと言うと格好いいを強調するけど、着物は可愛いを強調している。

「写真撮りたい……」

「え、あ、あとで一緒に撮りましょう!」

「そうだね」


 おっと。ついつい本音がね。

 正直写真はスマホのホーム画面にしたいんですが。


「それじゃあ、参りましょうか」

「うん、行こう」


 花火大会は始まる前から楽しいらしい。








読んでくださりありがとうございます!


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