期末前の勉強会
こないだ中間テストを乗り越えたはずだよな……!?
なんかもう期末のテスト範囲配られてるんだけど!?
高校生に救いは無いんですか……?
高校生の宿命にうちひしがれているうちに学校での1日が終わる。
さて、帰るとするか。
駅までの道で一ノ瀬さんに会った。
というか走って追い付いた。
「またテストあるよねー」
「でも、今回は中間テストより範囲は狭いですよ?」
「そうだけど……」
普段から勉強する習慣ないもんなー、俺。
「優希くんこないだの順位表載ってましたよね、!」
「載ったは載ったけど、一ノ瀬さんとはけっこー差あるよ?」
「いやいや、そんなことないです
今度のテスト勝負しませんか?」
「え……?いいけど……」
「じゃあ、頑張りましょう!!」
(今回は前より頑張るかなあ……)
現時点では俺の負けは確実。俺のオッズ高いよ。
やっと家に帰り着く。電車って乗ってるだけなのに疲れません?
「今週末は家事代行しなくて大丈夫ー」
って送ろうか迷ってる……。
どーしよっかな。
まあテスト勉強の妨害になったらいけないし、送りましょー。
「じゃあどこかで勉強しますか?
ファミリーレストランで一回勉強してみたいです!!」
「それで行こう」
というわけで朝からファミリーレストランの入口に立っていた。
「楽しみです!!」
「うん!」
まだ開店したばかりなので、店内には全然人がいない。
「とりあえずお昼までは集中して勉強やろうか、」
「はい!」
とか言って集中できないのは俺なんだけどね。
勉強してるときの一ノ瀬さんの顔、ほんと格好いいんだよなー。
「……優希くん、?」
「……はいっ!」
一ノ瀬さんに見とれてたのがバレたのかと思って、思わず声が上ずってしまう。
「集中してますか?」
「え、うん、もちろん……?」
「勝負、するんですよね?」
困った顔で言われてしまった。
その表情可愛いんですよねー、じゃなかった。
カッコ悪いとこ見せんなよ……。
「うん、ちゃんとやるよ……」
30分ぐらい集中して、5分ぐらい休憩しつつメニュー見たり一ノ瀬さんを眺めたりする。
それで3時間ぐらい経っていた。
期末のときに提出しないといけない課題はもうすぐで終わる。
一週間前にしてはかなり良いペースでやって来ている。
あと一週間は自分の苦手なとこやって得点アップに繋げるしか……!!!
「お昼食べませんか?」
「おー、いいね!
ちょうどお腹空いてきたとこだったんだ」
「何注文しますか?」
「うーん、じゃあロコモコ丼で」
「美味しそうですね……!」
頼んだものが運ばれてくる。
一ノ瀬さんは日替わりランチ頼んでた。
「「いただきます」」
頭使ったらやっぱりエネルギー足りなくなる。
ロコモコ丼はさっさと平らげてしまって
デザートに突入する。
俺はバニラアイスにフルーツが乗っかったパフェを、一ノ瀬さんはバニラがチョコに代わったパフェを頼む。
「とろける美味しさだなあ、午後も頑張れそう……!」
「その味も食べてみたいので、一口もらってもいいですか?」
「!?」
びっくりしてスプーンをアイスに深く突き刺してしまった。
「……いいよ」
大胆すぎませんか……?
最近ほんと意識させられっぱなしなんだが!?
「おいしいです……優希くんもチョコいりますか?」
「いいんなら……」
これ、自然にやってんの?
男子との距離感バグってますよ。。。
知識も詰められたし、とうぶん(2つの意味で)も補給できた、!
あとはテストを迎えるだけだ……!
いつも読んでくださりありがとうございます!
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