到達と出会い
「はあ、、、結局遅れちゃったか、、、」
結局あの後、俺は次の電車が来るまでホームで数時間待たされることとなった。そして、今は電車から降りた後、崩壊町へ通じる山道の前にいるはずなんだが、、、、、
「ほんとにここでいいんだよな、、、?」
陸人から渡された地図には確かにこの山を越えろって書いてあるんだが、目の前にあるのは道と言うにはほど遠い、生い茂った木々が広がった空間だった。
「まじかよ、これを越えるとなると日が暮れちまうぞ。」
しかしぐだぐだ言ってても仕方がない。そう考えた俺は、覚悟を決めて生い茂った木々の空間に足を踏み入れた。
・・・数時間後
「む、、、、無理無理、、」
道端で俺は力尽きた。道端といっても道なんかないのだが。
いくら歩いても周りは木、下は雑草だらけに加えて傾斜はゆうに40度を超えている。今は冬時なはずなのに汗でだくだくである。
しかしこんなところでへばってても仕方がない。そう思い、俺は再び歩き続けることを決意した。
立ち上がってまた歩き始め、しばらくすると、とうとう疲労も感じなくなった。
・・・それからさらにまた数時間後
日が暮れ始め、あたりが暗くなってきたころ、うっそうと茂る木々の中に一筋の光が見えた。・・・いや比喩とかではなく本当に。
その光を黙
確認した後一気に体に力が湧いてきた。だんだんと走る速度が上がってくる。
そして気づくと、俺は山道を抜けていた。あの光を確認した後から山を抜けるまで対して時間はかからなかった印象だ。
「ふう、やっと抜けた」
町に足を踏み入れた瞬間、俺は安堵の息を漏らす。
「にしてもここが、、、あの崩壊町か、、、?」
周りがすっかり暗くなっているからあまりよくわからないが町というよりは集落みたいだ。
「噂によると人口が8万人前後いるみたいだが、この様子を見るとどうやらこの辺は過疎エリアっぽいな」
感想を何気なく口に出してみる。
「そうですね。だから移住するには家賃も安くおすすめですよー」
「!?」
不意に声がしたため思わず飛びのいてしまった。
「すっすみません!!突然話しかけて驚かせてしまって!」
「いいんですよ。こちらこそ驚いて申し訳ないです」
謝罪を聞いた俺はそう返し、声がしたほうを向く。そこにいたのは、肩出しの白いワンピースを身にまとい、茶色少し茶色がかった黒色の髪をしていた可愛らしい少女だった。
「えっと、、、良かったら名前を聞いてもいいかな、、、?」
遠慮がちにそう少女に尋ねる。
そしてその少女は────────────桐谷真央と名乗った。




