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制限つきの転生  作者: しるあ
プロローグ
1/2

導入

「転生」とは生まれ変わることである。(コトバンクより引用)

既に周知である。


例えば、現在これを書いている私。これを見ている貴方達。

みんな何かしらの生物から転生されて、今があるのかもしれない。


しかし、転生とはただ「別の姿に成る」ワケではないのだ。


「転生」とは

生まれも一緒。親も一緒。環境も一緒。

違うのは、私だけ。

変わったのは、私だけ。


変えれるのは、私だけ。


-------------

遠山 薫として生を授けたのはこれで5回目。

母親の顔を見るのもこれで4回目だ。


何故4回目か。この後、母は死んでしまう。

もともと体が弱く、私を産むのが精一杯だったみたいだ。


記憶を引き継いで転生している。これに気づいたのは2回目。


4回の生を経て、現状把握できている事は

・記憶は引き継げられる

・運命は変えられる

・生は固定。死は変えられる。


以上の3つが事実であるのだが、私が思うにこれは

「誰かによって仕組まれているものである」

と推測している。


2回目の転生の時点で記憶を引き継いでいることが分かった。

生まれてすぐに喋る事が出来る赤ちゃんなどどこにいる。いやここにいたのだが、異常事態であると察知する事は容易であった。伊達に過去90年生きたワケではない。

しかし、何かのボーナスだと勝手に思い込み、この生では無双した。そりゃ生まれた頃から大学レベルの知識を身につけ、何が起こるかを知ってたもんだから、天才児として扱われた。そうして裕福に育ち幸せな人生であった。


3回目。流石に戸惑った。長い夢を見ていた?そんな事も思っていたが、そんな事はないと過去の記憶に否定された。ならば何故こんな事が起こるのだ。と一生を使って調べていたが、特に得られる事はなく生涯を終えた。


4回目。この生では覚えている限り1回目と同じ行動を取ってみることにした。

13歳の夏に同級生の女の子から告白されるというイベントが発生する。

これは天才児として過ごした2生、調査者として過ごした3生には発生しなかったイベントである。

するとどうだ。彼女の頭上にウィンドウが現れ、「承諾するor拒否する」と出たのだ。1生では承諾したためか、「承諾する」の背景色が黄色だった。なるほど。これはシナリオゲーみたいなものなのか。と察し、拒否してみた。するとどうだ。後日彼女が自殺し、私は殺人者として扱われ、彼女の親友にナイフで心臓を刺され生涯を終えた。所謂BAD ENDだったのだろうか。



…では、私のHAPPY ENDとは?GOOD ENDとは?TRUE ENDとは?



これは遠山薫が一生を終えるための物語である。

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