表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無花果  作者: ももいろ珊瑚
2/18

feige

 II


 人口の増減が人為的理由に影響していたのは大昔の事で、一家庭に2人以上の子供を設けることが全世界的に法律化されてから、既に二世紀が経つ


 その半世紀程以前から、世界的に急激な出産率低下が見られるように為った

 原因は未だに解明されておらず、富裕層貧困層、国や人種等の境界線は無く、先天的な遺伝レベルにもその異常は関与していない

 所謂(いわゆる)、自然淘汰の類いでは?と考えているが、その答えが出る頃には私自身も用済みに為り消えていることだろう


 最初のうちには環境汚染が一因、(いな)一種のウイルスだと定義付けが計られたが、長期に渡る実験的試みも全てが時間と労力を消費するだけと証明したに過ぎなかった

 今以て続けているのは化学を崇拝する盲信的な学者か、莫大であった援助を(すす)る業界の生き残りどもで、正気の者たちから相手にされない


 期待するに能う術も機関も存在しない

 後は防衛策を執るのみ

 となると、産めよ増やせよの声が地球規模で巻き起こり、子を授からない夫婦や独身者には課税がされ、子を宿せばその子供が成人する迄の間その家族は手厚い補償を手にする事となる

 つまりは、結婚しないという自由は失くなっていくのである


 やがて、結婚相手の条件は子孫を残せる健康体が第一義となり、符合しない者は()()()の烙印を捺されたに近い人生を送る羽目に追い遣られた

 酷い事例では、その手の人間は性的異常者か暴力的人格者に変貌(へんぼう)する恐れ有りと、逮捕起訴され矯正施設に送致する地域も有ったと、資料に書かれていた

 時代錯誤も(はなは)だしい限りである、と



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ