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モンスターテイミングオンライン (仮)  作者: 南 風
第3章 第2の街~目指せクラン設立
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第11話

 結局、クラン名は決まらずログアウトする時間になったので、各自次にINした時までの宿題となった。

 俺の考えた名前もダメだったし…… 何か良い名前が無いか考えないといけないな。


 ログアウトした後、俺は攻略掲示板に新しい情報が何か出てないか調べてみる事にした。

 モンスターのテイム情報が色々載っている。

 第2の街周辺である、荒野フィールドのモンスターもテイムされ始めているようで、その情報もチラホラ見かけるが、俺の気になるようなモンスターの情報は残念ながら載っていなかった。

 クラン設立(名前が決まらなかったため、設立出来てない)すればテイミング出来るモンスターの数が増える事もあるし、好みのモンスターが居ればテイミングしたくはあるのだが。

 俺だけじゃなくて、ミノール君やスイーツさんもそう思っているだろう。会長は、現時点でまだラルル1体しか連れてないから戦力アップも考えて積極的にテイミングしてくれると嬉しいんだけど、ラルルを見て分かる様に、何があの人の琴線に触れるか全く謎だからおススメも難しい。


 それとは別に、自分の持っているスキルの検証もしていかないといけない。

 これまでは、それこそ黒緋たちが優秀過ぎて力押しできてしまったが、今後はそれではだめだろう。

 幸い、俺の取得スキルは、回復と付与魔法だ。

 回復は、文字通りダメージを回復させる事に特化しているスキルだからダメージを食らわないとダメだが、付与魔法に関しては今後検証していってどんどん使って行きたいと思う。


 クラン設立後の行動指針としては、各自の持っているスキルの検証と新たなモンスターをテイミングしての戦力アップ。更に、装備品などの充実による戦力アップが主目的となるかな。

 お金に関しては、割りと稼げる事が今回判明した事だし、無理のない範囲でコツコツやっていくことになるだろう。


 そんな事を考えながら、半ばボーっとしながら掲示板を見てみると、面白い記事が掲載されていた。

 その内容は、荒野フィールドを始まりの街とは逆方面に行くとダンジョンがあったというもの。

 詳しく読んでみると、どうやらクエストなどを受注してのダンジョン攻略とは別の、所謂普通のダンジョンと言った感じのダンジョンらしい。

 発見した記事しかないため、ダンジョンの情報はそれしか載っていなかったが、中々興味深い。

 まだ第2の街に到着してクエストを少し受けただけでしかない俺らでは、すぐに行く事は難しいと判断せざるを得ないが、ある程度レベルが上がり無事戦力アップを図れれば、ダンジョンアタックにチャレンジするのも良いかもしれない。

 ミノール君なんかは、そういった分かり易い目標がある方が、モチベーションにも繋がるだろうと思うし。


 さすがに眠気が来て、そこまで見てパソコンの電源を落とし寝る事にした。




 翌日。朝から接続する気満々だったのだが、残念ながら午前中母親からの用事(ホームセンターへの買い出し)を言い渡され、メールで皆に連絡を取る。

 観刈谷にメールを送ると、どうやら宿題をある程度片付けないと遊べないとの返信があった。

 哀川さんは、昼過ぎに接続するとの返信が。

 そして、会長は…… お稽古とお茶会があるからいつになるか不明との事。お茶会って…… それは高校生らしいちょっとお茶するお茶会ではないのだろう。流石お嬢様だ。


 そんな訳で、母親から頼まれた物資を購入するため、ホームセンターにやってきた。

 郊外でもないのだが、割りと広めの店内で頼まれた特売台所用洗剤を探す。やはり目玉商品だけあって、目につくところにあった。時間が早かったこともあって、在庫はまだあるようで安心。

 それを籠に入れて、店内を物色する。

 普段ここに来ると、併設されているペットショップに立ち寄って癒しを取るのだけど、MTOをやり始めてモンスターと触れ合っているせいか、そこまで癒しを求めていないことに気が付いた。

 中々凄い効果だと思う。MTOは、単純にMMOの色が強くて、戦う様なことが苦手な人は選択肢に入ってこないゲームだけど、単純に動物と触れ合うだけのゲームを発売すれば、結構流行るんじゃないかと思ったりもする。


 そんな事を考えながら、お菓子コーナーを物色し、そのままゲームコーナーに。

 昨今、ネットゲームの普及に伴い、家庭用ゲーム機の開発自体があまりされず、携帯用ゲーム機とネット用ゲーム機のコーナーしかなかった。普通のゲームショップなんかは、未だに色々過去の物から置いてある店があるのだけど。

 そこで、ふと目についたゲームがあった。

 それは携帯用ゲーム機の新作販売コーナーの中の一角の棚に陳列していた。さっき俺が思っていた様に、携帯ゲーム機でペットを飼育するといった内容のゲームだった。

 でも、俺が注目したのは、そのゲームではない。そのゲームの売り文句としてポップに書かれていた文字。それも、丁寧にカラフルなペンで何重にも彩られた一文字…… その文字は『絆』と書いてあった。

 それを見て、MTOの中で癒しをもらっている事を思い出した。それも一つの絆。それに、リアルでの知り合いではあるけど、会長とはほとんど初めて話した関係だった。そこに生まれたのも『絆』だろう。

 そして、皆と話していたリアルの繋がりの話し。



 次にログインしてみんなと顔を合わせたら、クラン名として提案してみよう。


 実は、ネーミングセンスが無かった自分にしては、自力とは言い難いが、中々良い名前を思いつけたと思いながらホームセンターを後に帰宅する事になった。



誤字脱字・感想よろしくお願いします。


次回更新は、7日後の予定です。


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何分初心者なので、これで良いのか分からないので、もし違うよ!と思った方は、ご一報くださいませ。

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