第1話
10月から更新を戻すと言ったのに……全然戻らなくてすいません。
楽しみにしてくださっている方、本当に申し訳ありませんでした。
あれから一度4人で集合した後、今後の事を話すのはクエストの件もありリアルで合流してファミレスあたりでご飯でも食べながら話すことになったので全員落ちる事にした。
母親に晩御飯は、今日の朝来た友達とファミレスに行く事を話し、必要ない事を伝え自宅を出て家から自転車で10分弱の場所にあるファミレスへ向かう。
高校生がファミレスで集合と言うのは、聞けば普通に聞こえるが、龍ヶ崎会長が行くのは何となく違和感がある。
なんといっても学園の女神であり、実家もどうやらお金持ちらしいしお嬢様だろうと想像は容易につく。
そんな人が、高校生とはいえファミレスで集合と言うのは、何というか違和感というか、変な感じがする。
そんな事を考えながら自転車で目的地のファミレスへ。
入り口には、すでにミノール君こと観刈谷が一人で待っていた。って一人……? 哀川さんは一緒じゃないのか。何かいつも一緒のイメージがあったし、幼馴染だという事あったので、こういう時は一緒に行動するものだと勝手に思っていた。
「お待たせ」
先に待っていてくれた観刈谷に声をかけると、約束の時間前であったこともあり「気にするな」と言ってくれた。
そのまま観刈谷とモンスターテイミングオンラインの件を話しながら数分時間をつぶすと、ファミレスの前に似つかわしくない高級車が横付けに止まる。
ビックリするが、もしかしてと思うと、後部座席から予想通りの龍ヶ崎会長が降りてきた。
白地に薄い色の花柄のワンピースという恰好で季節的にも、会長のイメージ的にもピッタリの恰好での登場だった。
「お待たせしちゃいましたか?」
会長の言葉に俺は「いえ、全然待ってないですよ。時間前ですし」と口早に応えるのが精一杯であった。
観刈谷は、いつもの事だと思っているのか「雫姉問題ないから。それよりも近いんだから自転車ぐらいでおいでよ」と幼馴染らしい事を言っていた。
3人でファミレスの横に立つこと数分。
この季節は、いくら日が傾いてきたとはいえ、やはり暑い。
会長は涼しげな顔で立っているのだが、俺と観刈谷は少々辛くなってきた。
そんな事を思っていると、観刈谷の携帯が鳴る。
「もしもし。あぁ、どうした?」
話しの感じ的に、哀川さんからの電話だろう。
「おう。なら先に中に入ってるわ」
どうも遅れるって感じの電話っぽい。
「何か怜那のやつもう少しかかるって言うから、先に入って待っててってさ。って事で先に入ろう」
これも予想通りだ。
「怜那ったら仕方ないわね。では先に入りましょうか」
龍ヶ崎会長のその一言で、3人で先にファミレスに入る事に。
禁煙席の4人掛けの席に案内してもらい、とりあえず食べる物は注文せずにドリンクバーだけ注文する。
3人でドリンクバーを各自取りに行って席に戻って一息ついてから、会長さんが話しをはじめた。
「私は、まだあのゲームをやり始めたばかりですし、良く分かりませんし今後の事はみなさんにお任せしようと思います」
確かに会長としては、分からないことだらけであろうし、今後の事とか第2の街とか言われても今一ピンと来ないだろう。
「ええ、会長はまだ分からないことも多いでしょうし、それは仕方ないと思います。ただ、会長の場合はレベルは20になりましたけど、テイミングしたモンスターもいませんし、テイミングするために始まりの街付近、草原フィールドでモンスター探しをしても良いと思いますけど、一緒に第2の街を目指すので良いのですか?」
そうなのだ。俺らは次の街に行く意義もあると言うものだが、会長はまだテイミング自体してないので草原フィールドでテイミングするモンスターを探すというのも手と言えば手なのだ。
前に聞いたように、会長の好みのモンスターが居るかどうかは……さすがに分からないが。
でも一応探してみる価値はあると思う。特にこれから夜の時間で出現モンスターも少し変わる事になるし、会長の気にるモンスターが出現する可能性はゼロではない。
「いえ、私は実と怜那と一緒にやるという目的もありますし、この先テイミングと言うのが出来ないと言う訳でもなさそうなので、ご一緒させて頂きます」
確かに、このまま一緒に先に行ってそこでテイミングするって手ももちろんある。
実際にどの様なモンスターが居るかは未だ分からない部分が多い。特にこれから夜のフィールドになるので当然この先も昼間とは出現モンスターが若干異なるだろうことは予想出来る。
草原フィールドでもそうだが、結局は会長が気に入るモンスターが居るかどうかの問題になるので、特に反対もせずに一緒に行く事になった。
観刈谷も特に不満もなく、というか……あれは諦め? の様な表情を浮かべていた。
そんな話を3人でしていると、入店を知らせる音と共に、誰かが入店してきてこちらの席に向かってきた。哀川さんだ。
「ごめんーん! 遅くなった!」
顔の前で両手を合わせ謝罪の言葉を言いながら頭を下げてくる。
「大丈夫だよ。とりあえず座って。まだ注文もドリンクバーしか頼んでないから」
哀川さんに座る様に促すと、空いている会長の隣に腰を下ろす。
すぐに店員さんが来て、ドリンクバーを追加でもう1人分注文し、先ほどの話しを哀川さんにも伝える。
「なるほどね。雫お姉ちゃんなら、そういうだろうね。それに、モンスターが居なくてもレベルは20になってるし、一緒に行っても問題ないんじゃない? それどころか、草原フィールドじゃ雫お姉ちゃんの好みに合うモンスターが居ない気がするし」
俺よりも会長に詳しい哀川さんも観刈谷と同意見。
これは、一緒に行く方が良いのだろう。本人もそれを望んでいることだし。
「了解。それじゃ今後の方針としては、ログイン後に第2の街に向かう事にしよう」
まず最初の目的は決まった。
色々考える事はあるが、とりあえずの行動指針としては問題ないだろう。問題は……第2の街に到着してからだろうから。
折角のリアルで集まって相談しているのだ。その先のことも決める方が良いだろう。
とはいっても、ここには晩御飯を食べに来たのだ。まず先に、ご飯を食べて落ち着くことにしよう。
4人揃い、今後の行動の初動の指針を決めた事で、ご飯を各自注文するためメニューを眺める事にした。
前書きでも書きましたが、10月から毎日更新に戻ると言っておきながら、全然更新出来ずに申し訳ありませんでした。
色々な事情がが重なり、更新というよりも、PCを立ち上げる事が出来ず、報告すらも出来ない状況でした。
現在は一応の落ち着きを戻しましたので更新を再開しますが、以前言っていた様な毎日更新は、まだしばらくは出来そうにありません。
何とか更新していきますので、少し長い目で見てくださるとありがたいです。




