表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モンスターテイミングオンライン (仮)  作者: 南 風
第2章 開拓村~森林フィールド~
35/58

第13話

すいません。ミスで1日空いてしまいました。

若干いつもよりも長めなのでお許しください。

 さて、龍ヶ崎会長も帰宅し、哀川さんが母親に謝罪し、何とか全てが終わった感じがするが、ここからが本日の本来の予定だ。


 そのまま俺の部屋で話そうかとも思っていたのだが、さすがにそこまで図太い神経にはなれなかったのか、観刈谷と哀川さんの提案で家から少し離れたファストフード店に移動する事になった。

 朝食も食べていなかったし、そこで軽く食べながら話しをする。


「それで、メールで哀川さんが言っていた相談したい事って何かな? クエストの話しは後にするとして。何かあったの?」


 早速気になっていたことを聞いてみる。


「そうそう! それなのよ!」


 俺の質問に哀川さんが凄い反応を示してきた。

 ってそんなに身を乗り出さなくても。顔が近いよっ!


「あの後、メロンを連れて私はレベルを上げるのに『ばぶるん』を倒して回ったんだ。おかげでレベルは私もメロンも20までは上がったんだけど、途中で別のプレイヤーに会って少し話しをしたんだ」


 そうなんだ。俺はまだフィールドで他のプレイヤーと絡んだ事は無いな。

『ばぶるん』の討伐を見て参考にした事はあったけど、あれも少し離れた場所に居て話したりとか絡みは無かったし。


「それで少し話してみて、テイミングの事とか聞いたんだ。その人は『エネオン』って精霊種のモンスターを連れていてね。まぁ、あんまり可愛い感じじゃなかったからそれはどうでもいいんだけど」


 何気にひどい事言ってるなこの人…… でも『エネオン』ってまだ見たことないモンスターだな。可愛くないって話だけど、どんなモンスターなのか気にはなる。


「その人が言うには、モンスターを沢山テイミングするのは無理だって話しだったんだ。これってどう思う?」


 ほう。確かにテイミングモンスターの所持上限とかは、気にはなるな。

 確かにその手の事は公式にも記載されて無かった気がする。

 そこまでしっかり公式サイトを読んだ訳ではないけど……

 普通のこういったモンスターをテイミングする様なゲームは今まで多数あったが、大抵はモンスター預り所みたいな場所があり、無料で預かってくれるからどんどんテイミング出来る仕様になっているものもあった。

 実際に、預り所が無制限で仲間にする上限が無いものから、預り所自体に制限があり数を規制しているものもあった。

 このゲームに預り所的なものは、まだ見ないが、それでも全くなしとも考えにくい。

 特に、この先進んで行けば今まで以上の多種多様のモンスターが出てくる訳だし、それをテイミングしていくためにも実際にそういった施設というか、システムは必要不可欠に思える。

 なのに、無理ってどういう事だろう。


「俺の意見だと、無理って言うよりも連れ歩くのが無理なんじゃないかと思う。今俺が2匹モンスターを連れているけど多分連れて歩ける上限は、普通に考えると3匹とか4匹程度だと思うんだ」


 多分その人が言っている事は、連れて歩けるモンスターの数じゃないかと推測する。


「私もそう思うんだ。普通こういうのって先に進めばテイミングするモンスターって増えるものだと思うしさ」


 俺が思っていた事と同じことを思ったらしい。


「俺の予想だけど、もしかしたら預り所的なものを使用するのに、クエストとかあるのかもしれない。実際にそれがどうなのかは、ちょっと分からないけど。連れてあるけるモンスターの限界は、多分サイトとかに情報がもう出ていると思う。モンスターをテイミングしまくろうとした人は居ると思うから」


 預り所的なものに関しては、現状だと何とも言えない。あるのか無いのかすらも今は判断が付かない。

 連れて歩けるモンスターの情報は間違いなくサイトに載っていると予想される。

 もしかしたら、預り所的なものの情報も載っている可能性はあるけど、そこまで進めている人がいるかは何とも言えないところだからそっちの情報の可能性は低い気もする。


「情報サイト確認してみる。それに、神宮寺君の言っていたクエストをやるとしたら、多分もう1匹は近いうちにテイミングするだろうし、そうすると今後のテイミングする時にどれだけテイミング出来るかは結構重要になりそうだもん」


 確かに。連れて歩けるモンスターの限界が3匹だったら、もう1匹テイミング成功した時点で残り1匹しかテイミング出来なくなる。

 これは俺もだけど。

 しかも、哀川さんだと可愛いと思ったモンスターは片っ端からテイミングしていきそうな気もするし、連れられるモンスターの数やそれ以上のモンスターをテイミングするための手段は、結構重要かもしれない。


 俺はそこまですぐにテイミングしたくなることは無いかもしれないけど、どうだろう。

 そんな事言いながら実際にモンスターをすでに2匹テイミングしているし。

 ちょっと俺も情報集めしないとダメかもしれないな。クエストも含め、連れられる限界以上のモンスターをテイミングする方法か。


 とりあえずは、各自情報サイトや街中で情報収集をして、何か分かり次第連絡し合うという事で落ち着いた。



「それで、神宮寺君の言っていたクエストの件なんだけど」


 当初の目的のもう1つ。俺の言っていたクエストの話しだ。


「うん。まだクエストの発生条件が確定してないから、半分は俺の想像での話になっちゃうけど説明するね」


 発生条件は、ある程度クエストを受けるときと、その名前から想像は出来るが確定と言う訳じゃない。そもそも変な話、プレイヤーの種族によって違うかもしれないと言う懸念があるからだ。

 それは、プレイヤーの種族によりテイミングする対象のモンスターの種族に対してのプラス効果、マイナス効果が違うからだ。

 もちろん、プレイヤーの種族に関係無く、テイミングしたモンスターの種族によりクエストが発生するかどうか変わるのだとは思うのだけど、実際には分からない。


「クエストが受けられるのは、始まりの街にある民家に居るおばちゃんから。発動条件の方は、俺の予想では話しをしたプレイヤーのテイミングしているモンスターが苦手種族って呼ばれるテイミングする時にかかるマイナス補正のある種族を連れているかどうか、じゃないかと思う」


「なるほど。とすると、きっと苦手種族をテイミングした私は、クエストを受けられそうね」


 多分問題無く、受けられるとは思う。

 クエストとしてRクエストと表示されていたけど、始まりの街にあるクエストだし、そこまでは発動条件が厳しい事は無いと思うんだけど…… 中には始まりの街で凄いレアで発動条件の厳しいクエストとか無いとは言えないからな。


「多分大丈夫だとは思うけど、実際にやってみないことには何とも言えないかな。それで、そのクエストを受けられる前提で話しを進めるけど、クエストを受けた後クエストをクリアするためにもう1匹テイミングする必要が出てくるんだけど、俺としてはその時所持しているモンスターと種族的に同じ種族をテイミングするのをお薦めするかな」


 そうなんだよな。俺はたまたま翡吹のテイミングで成功したけど、クエストを満たすためだけならば、同じモンスターか同種族にするべきだと思う。

 現状手持ちのテイミング出来るモンスターに上限があると思われるし、預り所的なものの存在がまだ未確認の今だとそうする方が安全だ。

 手持ちを圧迫させるのも問題になりそうだし。

 哀川さんは、そんな事あんまり気にしなそうだけど…… お気に入りの可愛いモンスターさえ居れば、クエスト自体もそこまで重要視しないだろうし。


「確かにね。情報サイトを見てからになりそうだけど、今だとそこは気を付けておく方が良いのかもしれないわね」


 俺の言っている事が理解出来たのか、納得してくれた。


「あのさ、俺はそのクエスト受けられないんだよな?」


 っと、ここで一人蚊帳の外に居た観刈谷が入ってくる。

 やっぱり俺らだけ受けられて、一人だけ受けられない、仲間はずれ的ななのは嫌なのかな?


「これも多分としか言えないけどね。観刈谷はテイミング自体すぐに成功したし、竜人族からすると、竜種とか獣種とは相性も悪いとはあまり思えないしね。自分だけ仲間外れになってると嫌?」


 少し嫌味っぽく聞いてみると、凄くまともな返答が。正直こんな返答が来ると思っていなかった。


「いや、仲間外れとかどうでもいいんだけどさ、俺はあんま考えないで戦うし『ばぶるん』の時の特攻もそうだけど今後死にまくる気がするんだよな。やっぱり俺もフェンは可愛いからそのクエストの報酬のスキルがあれば良いかなってね」


 いや、本当に正直見くびってたよ。

 本当に失礼な話だけど観刈谷が、そんなにちゃんと物を考えられるなんて。

 でも、付き合いが長いらしい哀川さんも、メッチャ驚いて「実が、そんな事考える何て」とか言ってるし。

 そう思ってしまった俺は、悪くないと思う。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ