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モンスターテイミングオンライン (仮)  作者: 南 風
第2章 開拓村~森林フィールド~
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第10話

 今……この人は何て言った?

 え? 告白して返事待ち? はぁ? そんなのされたっけ?

 身に覚えがない上に、もし仮にそうだったのなら、告白した相手のところに別の男同伴とか、どんだけビッチなんだって事になるんだけど。


「おい、怜那。いい加減にしろよ。耐性無いから神宮寺がフリーズしちまったじゃねーか」


 耐性? やっぱりあれか? 哀川さんはビッチだったって事か?


「神宮寺、大丈夫か? 怜那のアレは、冗談だ。こいつ自分のしたい事するのに嘘を付くことに罪悪感がねーんだ」


「ひどいわね。そんな事ないわよ。一応私だって色々考えているんだから」


「色々考えてソレかよ」


 えっと、結局、俺はどうなったんだ? って言うか、嘘って…… 


「あのさ…… 嘘は、分かったけど、何であんな嘘、付いたの?」


 いかん。言葉が上手く出てこない。


「んー、神宮寺君のお母さんが厳しくて神宮寺君が大変だと思ってさ、こうすればある程度自由に動ける様になるかと思ってさ。実際そうなっている感じするし、強ち失敗って事でもないと私は思うんだけど」


 なるほどね。そういう事か。

 つまり、俺の為でもある訳だ。


「そっかー…… なるほどね。それならわか……る訳あるか!!!!!!!!」


 いやいや。俺の為だとしてもこれは無いだろ。これ今は良いかもしれないけど、うちの母親に嘘でしたとかバレたらどうするつもりだよ! 確実にVRハード捨てられて、俺一生ゲーム出来ない状態になるぞ!?

 それどころか、俺、もしかしたら死ぬかもしれん……


 俺の突然のブチキレに2人は、凄く驚いている。ってそりゃそうか。そもそも俺がこんなキレるキャラだと思ってなかったんだろうな。

 学校でそういうところは全く出してなかったし、そもそも学校では大人しいヤツだと思われているに違いない。

 俺自身も学校では、あまり感情を出さないように心掛けているしね。


 って、今それはどうでもいい。今は、このお馬鹿2号(哀川さん)だ。


「哀川さんさ、これ嘘バレたらどうするつもりなの? うちの母親だったら、ヤバイって分かるよね? しかもこれ、穴だらけでしょ。哀川さんが本当に俺に恋愛感情あるとかならともかく、それはないだろうし。本当に……どうしてくれるの? ってか俺どうすれば良いんだよ……全く……観刈谷も馬鹿だと思ったけど、哀川さんは、それの更に上を行くよ。もう少し相手の事も考えなよ。自分はそれでいいのかもしれないけど、相手の状況とか他にも色々気にしなきゃいけないでしょ」


 文句が止まらない。

 2人は驚き、唖然としていたけど、俺の言葉が出てくるにつれ観刈谷は「もっと言ってやれ。良いぞ」とか言ってる。

 本当に…… このお馬鹿1号(観刈谷)が。

 こいつにも、言っておくか。


「観刈谷。良いぞじゃないよ。そもそもお前は、何で黙って付いてきたんだよ。付き合い長いなら内容は分からなくても、こんな事になるって事ぐらい想像出来るでしょ? それとも道連れが出来るからどうでもいいとか考えてんの? 大体観刈谷もゲーム内での事もそうだけど適当すぎるし、考えなさすぎる。もう少し考えて行動しなよ。本当に巻き込まれる方の身にもなれって話だよ」


 一気に2人に言ったけど、多分理解してないだろうな。

 でも、気持ちを吐き出したから、こっちは大分冷静になってきたな。

 実際、冷静になって考えてみると少し違和感がある。この二人がコンビで動いていて、今まで何で特に大きな被害もなくこれたんだ?

 俺が知らない事件でも起こしているのかもしれないが、良くも悪くも学校と言う場所はそういった噂はすぐ回る。

 別に学校で大人しくしていると言っても、話すやつなんか普通にいるしボッチって訳じゃないから、もしそういった噂があれば聞かないって事は考えにくい。

 って事は、やっぱり誰か保護者的ポジションがいるんだろうな。

 お互いに暴走した時に止めるって言うなら別だけど、そこまで出来る人間には到底見えないし。


「観刈谷」


 俺が名前を呼ぶと、ビクッとして反応した。いや、こんだけ考え無しの行動をするのに怒られるの慣れてないのか? というか、俺が怒るって微塵も思っていなかったからか。ある意味舐められてるな。


「お前らいつも暴走した時ってどうしてるの? 正直、2人だけで解決出来るとは到底思えないんだけど」


 俺の言葉に、観刈谷は硬直したぞ。哀川さんも「それはいや!」とか言って泣き出しそうだし。ん? なんだこれ。

 誰か保護者的な人が居るのは確実だが、この2人からするとかなりその人は危険な認識なんだろうか。何度も怒られているからだとは、容易に想像つくけど。


 だが、今回は許さん。何せうちの母親を巻き込んでしまっている。つまりは、俺の首に死神の鎌が掛かっているって事だ。俺の身の安全の為、ひいてはゲームの為。あれ逆か? まぁどっちでもいい。その保護者さんに連絡を取ってもらう事にしよう。


「観刈谷、その人に電話して、うちに来てもらって」


「いや、それは、ちょっと」


「ごめんなさい! それだけはやめて! この通り!」


 何か、観刈谷が凄い挙動不審になってる。

 哀川さんは、土下座しそうな感じだ。

 そんなに苦手な人が保護者としているなら、もう少し考えて行動すればいいのに……


 でも、許さないけどね。


「だめ。早く呼び出せ!!」


 俺のキレ気味の呼び出せコールで、観刈谷はしぶしぶ携帯を取り出し、コールした。

 さて、保護者さんは、誰なんだろう。感じ的に同級生とかではない気がする。このお馬鹿2人の面倒を見れる人なんて、結構限られている気がするし。でも、学校で暴走の噂を聞かないって事は、きっと学校関係者なのだろうとは思う。


「い、今から来るって」


 どうやら来てくれるらしい。

 って言うか、哀川さんが「いやーーー!」とか半絶叫状態だ。

 そんなになるなら、本当に何でもっと考えて行動しないのか、不思議で仕方ないよ。

 

 迎えに行かなくても平気か聞くと、問題無いと観刈谷から返答が。

 俺の家を知っているって、俺の事も知ってるって事だよな。やっぱり学校関係者か。

 まぁ予想しても仕方ないか。どうせ後少ししたら来るんだろうし。


 そのまま部屋を無言が支配したが、今は許す気がないのでその人が来るまで2人を放置した。

 滅茶苦茶気まずい雰囲気(2人だけ)の中待つこと15分ほど。家のインターホンが鳴り、階段を上がる足音が聞こえる。


「紅射。お友達がもう1人来たわよ」


「ありがとう、あがってもらってー」


 俺の返事を聞き、玄関に戻っていく母親。

 さて、保護者さんとご対面だ。一体どんな人なんだろうな。


 それにしても、この2人。死刑宣告された人っぽいぞ。



スイーツさんに対して予想通りの皆様の反響。

あまりにも似たような感想を頂いたので、こちらで纏めて返答させて頂きます。

スイーツさんが今後消える事はありません。ただ、今話で保護者的人物が居る事が判明し、次話で出てくる事になっております。

今回の騒動ですが、この状況を作る為の下地でした。

不快に思われた方も沢山いらっしゃるでしょうが、もう少々我慢してください。

今後は、ある程度はマシにはなると思いますので……


ジンクは、母親がもっと上手の自己中であるため、そういった意味では耐性を持っていて、そこまでの怒りは出ていません。


活動報告の方に、ちょっとスイーツさんの件に関して載せようと思っております。

スイーツさんに不快な思いをされて文句をぶちまけたい方は、そちらの方によろしくお願いします。


誤字脱字や浅学の為のミスが多数あり、しかもキャラも不快とひどい有様ですが、今後も応援して頂けると嬉しく思います。

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