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千年巫女の代理人  作者: 夕暮パセリ
第一章  旅路の始まり
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尖塔山よりの脱出4 降下二日目

 祐司は寒さで目が覚めた。風が吹きすさび時折雪が舞う。昨日は高山であっても祐司の着ているもので十分凌げるような気温だったのに今日は季節が違う。厚い雲が辺りを覆い隠して視界は数十メートルもないが辺りは薄明るい状態だった。


 天候が回復しない中で今日の行動は控えるべきだろうかと祐司は考えた。軍手をはめたまま寝た手がかじかんでいる。この状態で先の見えない岩壁を降りるなんて勇気は祐司にはない。


 祐司はひょっとしたらと思ったリュックの中からカイロを見つけた。冬場に山歩きに行った時に未使用のまま残っていたのだ。

 祐司はカイロをしばらく見ていたがリュックにしまい込んだ。一つしかないのだ。我慢できなくなるまでは取って置くことにした。


 祐司は例の水によって急激にふくらむ不思議なパンをゆっくりと時間をかけて四分の一ほど食べた。その合間に冷たくなった水を少しずつ口に含んだ。


 じっとしていても身体が温かくならないので祐司は今居る岩場の探索をすることにした。祐司は身支度を調えた。

 最後に本当の命綱であるロープをタスキの要領で身体に巻き付けた。まず昨日水を補給した右手の方へ行った。水のしたたりは細くはなっていたが、あっという間に再びペットボトルを満杯にできた。


 そこから見る下の岩壁はほとんど垂直に三四十メートル下まで磨かれた壁のようだ。ロープの長さが足りず降りていくのは無理だろう。

祐司は左手の方へ進む。左手の方は岩棚が狭く、俗に言うカニの横歩きといった姿勢で進まなければならないような場所の連続だった。


 更に進んで行く道は水平ですらなく、十メートル進むと数メートルの段差があるといった具合だった。祐司は岩にしがみつくように乗り越えて進んだ。


 とうとう道のような岩棚はなくなったが、祐司が岩を伝ってなんとか下に向けて進める位に、岩壁に足場やら裂け目があった。時折小雪がちらつくが多少天候が回復してきたことを感じた祐司は遠回りになっても無理がないと思える範囲で下っていった。


 祐司は一時間ほど恐る恐る降って行くと、少し幅のある場所に出た。祐司は座って人心地つくことにした。風は収まる気配はないが動いたので身体は少し温まった。

 上を見上げると時々雲かガスかはわからないが、その切れ目からオーバーハングしている部分は遙か上になっているのが見える。知らず知らずのうちに百メートル以上降ってきたようだ。


 この調子で麓まで行ければいいのだが……。更に祐司は下界を目指して数分進んだ。少し広い岩場に出た。その先が今まで進んできたよりは数段危なそうな所だったので、祐司は少し休むことにした。


 休んでいると急に冷え込んできた。風が強くなり、もう頭上のオーバーハングが見えない程に間断なく雪が舞っている。祐司は先を急ごうとした時に身体の変調に気がついた。


 筋肉が固まったように動かないのだ。


 祐司は急いで雨具を着込んだ。そして迷った。


 調子よく降っている間は、自分でも不思議なほどに身軽になって進んでこれた。ところが下手に休んだためか、体が冷え切ってしまって一歩足を動かすのもとてつもない気力がいる。


 こんな時はゆっくり休んで急に冷えた身体が体温を上げてくるのを待つのがいい。ただ、問題は風雪がどんどん苛烈さをましており、今いる場所ではほとんど身を隠すことができないことだ。本当に凍えきって動けなくなる恐れがある。


 順調に降ってきたといっても、ほぼ垂直の岩壁に出っ張るようになった岩や少しばかり窪んだ部分をつたってきたのだ。

 オーバーハングの上のほとんど切り立った足がかりのない部分よりはましとはいえ、状況が状況だから無茶をしている。日常では絶対に近づかないような危険なルートである。


 少し頭を岩棚から出して下を見る。今いる岩棚から下は足場と足場の間が背丈ほどもあり、その間は滑らかな岩肌である。ロープを出して進むべき状況だ。

 しかし見える範囲では今いる岩棚より身を置けるような場所は見当たらない。苦労して進んだ挙げ句に今より状況が悪化するかもしれない。


 祐司はルートとともに、オーバーハングの上に所々あった枯れた灌木でもないかと目を凝らした。何か燃やす物があれば暖が取れるかと思ったのだ。


 しかし、標高が高く、一枚岩のような頂上付近の岸壁に灌木がへばりついていたのに対して、今いる多少でも標高の低く足場になるような場所の多い所には灌木どころか草の一本も見当たらない。


 地形の関係かなにかで気候的に過酷な場所なのかもしれない。そうであれば一刻も早くこのゾーンを脱出したいが、時間が経てば経つほど肌にも感じられるほどに気温は低下して、天候は悪化していく。


 祐司のいる岩場も薄く雪が積もってきた。


 祐司の選択肢は、このまま降下ルートを探りながら進む。ここで天候の回復を待つ。もう一度、出発地点のオーバーハング下の比較的風雪を凌ぎやすい岩棚に戻る。である。


 手が凍える状態でどれほど先に進めるのか、あるいは行き詰まって引き返す可能性もあり、どうしようもなくなってここより条件の悪い場所で身動きが取れなくなるかも知れない。


 天候の回復が長引けば、夜をここで過ごすことになる。はたして冷え込みに身体が耐えられるのか。


 ここまで降りやすい方へ進んできたが、正確にもときた道をたどってオーバーハング下の多少なりとも居心地の良い岩棚にもどる自信はない。


 祐司は進むことにした。狭い岩場でゆっくりとスクワットをする。三分ほどすると少し身体がいうことをきいてきた。

 祐司はロープを取り出して岩の縁にかける。すぐにでもロープがはずれそうなくらいしか浅くかからないが、万が一の為である。


 祐司はおっかなびっくりでロープには頼らずに岩壁に腹をつけるようにして下降を始めた。五分以上かけてゆっくりすぐ下の足場まで降りる。ロープを回収しては、また身長ほどの距離を降りていく。

 その間も雪と風は止むことなく祐司を苛んだ。数回、ロープをかけ直して降ったところでとうとう、ロープをかける支点がなくなった。


 足場は片足を置けるほどしかなく進退きわまった。三メートルほど下には少し岩が出っ張ったところがある。祐司はロープを回収すると、狭い岩場に両手をかけて岩場にぶら下がるような格好になった。心臓がバクバクする。


 次の瞬間に祐司は手を離して下の岩場に飛び降りた。着地したとたんに岩場の一角が崩れた。バランスが崩れそうになるのを堪えて岩場をひっかくが、祐司は岩場の縁に両肘を引っかけた状態で停まった。妙に冷静に昨日も同じようなことがあったことを思い出した。


 そして、昨日と同じように足を少し動かして支点を探す。両手に力を入れて身体を持ち上げると岩場に転がり込んだ。祐司はやはり昨日と同じように岩壁に背をあずけて座り込んだ。


 一つだけ昨日と違っていた。ズボンの左脛の所が5センチほど破けてそこから血が滲んでいた。祐司はズボンの裾をまくり上げた。岩ですったのか裂傷があった。傷はそう深くないがかなり広範囲から血が出ていた。

 触ってみると骨は大丈夫のようだ。血を止めるためにリュックからタオルを出して脛にきつく巻いた。


 祐司は血のついた手の平を鼻で嗅いでみた。当たり前だが血の匂いがする。不意に海の中で怪我をしたら血の匂いでサメが来るという話を思い出した。もっともこんな不毛な岸壁に祐司を捕食するほどの動物がいるとも思えない。


 祐司は人心地がもどってから、今の岩場の右にかなりひろい岩場があることに気がついた。その岩場の上が少しひさしのようになっているのと岩場がかなり奥まっているので上からは見えなかったのだ。


 今いる岩場より風も防げそうだ。それに、その岩場からは降りやすそうなルートも見える。ただ、その岩場までは5メートル近くはある。岩場と岩場の間は手がかりがほとんど見当たらない。


 飛ぶ。という考えが頭に浮かぶ。失敗すれば命はない。


 祐司は気配に感づいて後ろを振り向いた。髪の毛が逆立つのがわかった。


 三メートルほど先に優にロッカーほどもある頭がある。明らかに鳥の嘴、白い獣毛で覆われた十メートルはあろう巨体。背中には大きな羽がある。岩場に食い込んだ手のひらほどもある爪を持った前足。憤怒のためか微かに体のあちこちから緑の光を発している。


祐司はそれがグリフォンということに後で思い当たった。


 王者のごとき風格を持ったグリフォンは祐司を見つめていた。その目は明らかに敵意を宿している。祐司もグリフォンの目を見つめたままゆっくりと後ずさりした。


 グリフォンは少し開いていた大鷲のような背中の羽をたたんだ。そして、少し後ろに引いた。「飛びかかってくる」祐司は直感して恐怖した。


 祐司はグリフォンに背を向けると二三歩の助走だけで隣の岩場に飛んだ。


 岩場に上半身だけがかかった。グリフォンの爪が頭をかすめた。祐司は必死で岩場に這い上がると立ち上がってグリフォンの方を見やった。


 何もいない。


 祐司は腰を抜かして尻をついた。手に何かが触れた。長さが5センチほどのネズミだった。祐司はあわてて手を引っ込めた。ネズミはひどくゆっくりと岩場の小さな隙間に身体を潜り込ませていった。全身が入りきらないのか少しばかり尻尾が出ている。


 祐司は五分以上して冷静さを取り戻した。あれは何だったのか。幻覚か?


 昨日のドラゴンに、今日はグリフォン。今体験していることは、祐司の理解能力を遙かに超えていた。祐司は考えた。オレは孤独だ。幻覚を見ても不思議じゃない。遭難しかけた人間がとんでもない幻影を見ることはよくあることだ。祐司はそう自分に言い聞かせた。


 祐司はまだ岩の割れ目から見えているネズミの尻尾を見た。こいつを捕まえて食糧にするべきだ。と祐司の理性は命令する。

 祐司は意を決してネズミの尻尾をつかんだ。ネズミはあわてて割れ目の奥に逃げ込もうとする。ネズミは祐司の手をすり抜けて完全に岩の奥に逃げ込んだ。




挿絵(By みてみん)

 



 祐司は未だに吹き付ける風雪を避けるために岩場の一番奥に移動した。予想したようにそこは岩陰になっており少しばかりは風を防げるような場所だった。短時間ですでに嵐といっていいような状態になっており数メートル先も見えない。


 岩場から下を見下ろすと氷になった雪が岩壁に分厚く張り付いている。アイゼンでもない限り降下中に岩に足をかけることも難しそうである。


 今、移動するのは命取りだ。祐司は天候の回復を待つことにした。


 今度は身体が冷え切らないように足をばたつかせたり、手をこすったりを間断なく続ける。


 祐司は嵐の風の動きではない空気の移動を感じた。冷たいことは変わりないが雪混じりの風とは違う風が岩場の奥から吹いてくることに気がついたのだ。


 祐司は軍手を外すと手で奥の岩壁を探った。岩壁にもたれているような一抱えほどの岩の下から風が吹いている。見ると岩の下に穴がある。祐司は狭い岩場で苦労して岩を移動させた。

 なんとか潜り込めるほどの穴が開いている。祐司はリュックから非常用に持っていたライトを取り出して照らしてみた。


 中はかなり広い空間になっている。


 祐司はまず身体を中に入れてからリュックとロープを引き込んだ。三畳ほどの空間だった。そこから人がかがんで何とか通れるほどの隙間がある。風はそこから吹いていた。

 その隙間は行き止まりではないと判断した祐司はライトを照らしながら、這って進む。数十メートルほど進むとまた広い空間に出た。あちこちから光が漏れている。


 ここは多分、岩壁の裏にある空間だ。下に続くかなり大きな穴もある。その穴も岩壁に面したと思える側から所々、光が見える。


 洞窟というより、岩壁の裏にある大きな裂け目だ。中は風がなく体感温度は十度は違うだろう。そして、何より表に面した岩壁と比べて手がかりが多く、暗いという悪条件を差し引いても相当楽に下に降りて行けそうだ。


 祐司は岩にロープをかけると穴の降下を始めた。洞窟の斜面は出っ張りが多く、斜度も少しばかり緩やかである。垂直に近い岩壁を降りてきた祐司は多少余裕を持ってロープをかけ直しては降っていく。

 ただ、降れば降るほど岩壁の隙間を通じて入ってくると思える光は見えなくなりライトだけが頼りのため距離はそう稼げない。


 裂け目は一本道ではなく枝道も多かった。大概は一番大きな裂け目、あるいは場所によっては穴が先に続いていた。しかし、何十メートルも降ってから行き止まりということもあった。行きつ戻りつをしながら降下を続けた祐司はさすがに疲れた。



挿絵(By みてみん)




 夢中になって進んできたが携帯で時間を見ると、穴に入ってから七時間以上経っていた。祐司は座り込めるような場所に出たので少し休むことにした。


 祐司が休んだ所は穴は幅が十メートル以上に広がっていた。すぐ横からはかなり明るい光が漏れてきているが穴の下は真っ暗だ。

何気なく小石を落とすと何度か壁に跳ね返る音がして最後に水の音がした。


 どうやら、多少楽をして降ってこれたのもここで終わりらしい。祐司はそう判断した。


 祐司は外の様子を見るために光が入ってくる割れ目に身体を入れた。

 身体が挟まってしまうかと思えるほどの狭い裂け目で、途中からはリュックをロープに結びつけて引っ張って進んだ。


 出た先は最初に入った広さ程の岩場だった。もう暗くなりかけていた。雪は止んでいるが風はまだ激しく気温も零度をはるかに下回っているようだ。視界も相変わらず悪く雲の中にいるようだった。


 祐司は岩場に少し積もっていた雪をかき集めると今日一日で飲んでしまった水筒に詰め込んだ。そして、また苦労して出て来た割れ目を引き返した。

  

 祐司は今夜は洞窟で一夜を過ごすことに決めた。そして例のパンのうち食べかけていたパンを昼食を抜いていたので全て食べた。少し残そうかとも思ったが空腹に勝てなかったので、体力を万全にしておく必要があるとして自分を納得させた。


 祐司は眠くはないが昨日と同じような寝支度をすると身体を横にした。今の祐司には時間は敵である。パンは残り一個である。少しでも休んで明日の行動に備えようとした。


 リュックを枕にして寝支度をし終わった祐司はライトを消した。もう夜の帳の時間となったのか、先ほどまで岩の割れ目から届いていた光は見えない。


「このパーカーこんなに暖かかったかな」と祐司は呟いた。雪は止んでおり、洞窟の中とはいえ火の気がないのにも関わらず寒くはなかった。そして、薄暗い中で何時間も神経を張り詰めていた祐司はすぐに微睡み始めた。




 祐司が目を開けると闇の中に何かを感じた。


 何かがすぐ近くにいる。何かが近くでぼーっとした光を放っている。祐司は手を伸ばしてライトを握った。


 ライトの光芒の先には大蛇がいた。とてつもない大きさだ。腕ほどの二股になった太さの舌を動かしている。大蛇は祐司が小石を落とした穴から半身を出している。見えている部分だけでも十メートル近い巨体だろう。


 爬虫類特有の無表情な目。攻撃態勢、いや捕食態勢をとっているのは明らかだ。祐司はヘビの目を見つめたまま少しずつ上半身を起こして足をゆっくり動かして後ずさる。探っていた左手が石を掴んだ。


 投げても「蟷螂の斧」にもならないだろう。しかし、目にでも当たれば逃げる隙ができるかもしれない。祐司はゆっくりとライトを左手に石を右手に持ちかえた。


ヘビがその口を大きく開けた。飛びかかってくる。


 蛇は大きく開けた口から炎を吹き出した……周囲が真昼のように明るくなる。祐司は炎に飲み込まれた……ように思えた。どうも炎ではなく、ただ息を吹き出しただけだった。


 生暖かな空気が顔を撫でた。蛇は戸惑ったように口を開けたままこちらを見ている。数秒だったのかそれとも数分だったのかわからないが、そのまま大蛇は凍り付いたように動かない。祐司は身動きできずに大蛇から目を離さない。


そして、頭を少し後ろにさげた。今度こそ飛びかかってくる。


 祐司は半ば本能的に身体を投げ出した。ひどくゆっくりと大きく口を開けた大蛇の頭が近づいてくる。まるでスローモーションだ。祐司の身体もいらいらするくらいにゆっくりと左に傾く。


間に合わない!祐司は観念した。


 次の瞬間、大蛇の口の端が祐司の右肩をかすめた。


 低く放電した様な音が聞こえた。祐司は左に転がり終えると次の攻撃に備えるため立ち上がった。


 何もいない。少なくとも転がったライトの光が照らしている場所には大蛇の姿は見えなかった。祐司はあわててライトを拾い上げると周りを探って見た。


 祐司は腰を抜かして尻をついた。手に何かが触れた。長さが30センチほどの蛇だった。祐司はあわてて手を引っ込めた。蛇はひどくゆっくりと岩場の小さな隙間に身体を潜り込ませていった。全身が入りきらないのか少しばかり尻尾が出ている。


 祐司は五分以上して冷静さを取り戻した。あれは何だったのか。また幻覚か?実在するにしても炎のように見えたのは?


 祐司は考える。蛇がこんな獲物のいないところ、第一、雪が舞うような寒冷なところで活動するのは不自然だ。でも、目の前に小ぶりとはいえ蛇がいるということは、活動の場にするほど気温があがり、それなりの獲物が岸壁にいるのだろうか。


 祐司の頭の中を思考だけが通り過ぎて行く。そして、蛇という存在が昨日の龍より余程現実味があるものとして瞼に残っている。


 祐司はまだ岩の割れ目から見えている蛇の尻尾を見た。こいつを捕まえて食糧にするべきだ。と祐司の理性は命令する。昼間見たネズミより旨いかもしれない。

 祐司は意を決して蛇の尻尾をつかんだ。蛇はあわてて割れ目の奥に逃げ込もうとする。蛇は祐司の手をすり抜けて完全に岩の奥に逃げ込んだ。


 祐司は外に向かっている岩の割れ目に体を押し込んだ。そして、祐司は近くにある頭くらいの石をいくつか積んで大蛇が再び現れても口先すら岩の割れ目に入れることが困難なほどの防壁をつくった。そこまですると恐怖よりも睡魔が祐司を苛んでいつしか祐司は眠りに落ちた。


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