ドノバ連合候国の曙30 舞台裏-チェレス- 下
ホルト城に帰った日に、パットウィンは城代のゲラクが使っている部屋に通された。驚いたことに、そこには、立派な揺りかごに寝かされた我が子が寝ており、その揺りかごを小綺麗な郷士階級の女性が着るような服を着たシュテファが揺らしていた。
シュテファは、初めて会った時とは五つほども若返ったような顔で、パットウィンの帰りを喜んだ。
「これは?」
そう言ったパットウィンは恥ずかしがるシュテファに「きれいだ」と言って手を握った。
「ご主人様が出かけてからこのような格好をさせられおります。何度、お願いしても前の服を返していただけません。それに、畑仕事にも出せていただけないのでございます」
シュテファは半分泣きそうな声で言った。
「ご心配なく、畑はちゃんとこちらで面倒を見ております。シュテファ様はアスキナ様のことに専念してください」
シュテファをそう言ったなだめたゲラクは再び驚くべき事をパットウィンに言った。
「あなたには、わたしに代わってここの城代を務めてもらいます。あなたには、今度は城代の仕事で苦労してもらいますよ。シュテファ様にも城代の妻としてやっていけますようにご教授をなさってください」
「城代の仕事というと」
あまりの内容に、パットウィンはかろうじてそれだけ言った。
「この城の維持管理です。この城には老兵ばかりですが、二十名の兵士と、その妻が女中や下女して働いております。
この城の維持のために、近隣の二つの村からの年貢が当てられています。決して潤沢な年貢ではありませんが兵士と女中、下女の給金を捻出しながら上手く工夫してください」
ゲラクはパットウィンが城代を引き受けることを前提に言った。
「急に言われましても。それに城兵が不審がります」
パットウィンは、城兵がどの程度の自分に関しての情報を与えられているかは知らなかった。それでも、パットウィンは捕らわれていた男が急に城代などと言ったところで城兵がすぐにパットウィンの言うことを聞くなどとは思えなかった。
「ピッパオウ、兵士と女達を全員中庭に集めろ」
パットウィンがよく見かける髭面の初老の兵士が部屋に入ってくると、嬉しそうに「はい」と返事をして走るように去って行った。
パットウィンとゲラク、それに赤ん坊を抱いたシュテファが中庭に行くと、兵士が一列に整列しており、おまけに兵士の妻達までが少し曲がった感じで、兵士の後ろに同じく一列に並んでいた。
「ヴァォーーー、バナンガ・バカナン・パットウィン・ハル・パットウィン」
列に端にいた髭面の兵士が叫んだ。
「ヴァォーーー、バナンガ・バカナン・パットウィン・ハル・パットウィン」
兵士と、その妻達が声を揃えて叫んだ。パットウィンを讃える兵士の雄叫びである。
「これは」
思わぬ光景にパウティスがゲラクに不安な声で聞いた。
「この者達のたっての願いです。バナンガ・バカナン・パットウィンとして貴方を讃える最後の雄叫びです。このことを条件に彼らの希望を許可しました」
ゲラクの言葉にパットウィンが薄々兵士達の正体がわかった。
「すると兵士達はその妻も含めてわたしが何者であるのか知っているのですか」
パットウィンの問に、ゲラクは黙ってうなずいてから説明をした。
「この者達は、あなたに殉じて一度は死を選んだあなたの兵士とその妻達です。あなたのことを口外しないことはもちろん、あなたが新しい人間に生まれ変わるまでは、黙って貴方を警護するという約束でいずれ貴方に仕えることを許されたのです」
「わたしの家臣だった者たちですか。そのことを、わたしは知らずに二年以上彼らを見ていたのですね」
パットウィンは家臣の顔を憶えていなかった自分を恥じるように言った。
「さあ、この者達が城代としての貴方の最初の家臣です。ただし、この者達が仕えるのはホルト城城代バナゾ・チェレスにです。
バナンガ・バカナン・パットウィンはシスネロスよりの撤退の途中で命を落としました。それが歴史です。バナゾ・チェレスよ。これからバナゾ・チェレスの歴史を始めなさい」
ゲラクはパットウィンに諭すように言うと兵士の長であるピッパオウに手で合図を送った。
「では、これからバナゾ・チェレスとして生まれかわった貴方を讃えます」
「ヴァォーーーー、イヒ カルテ バナゾ・チェレス・ハル・ババリト・マメルディー・ディ・ドノバ レ ノーマ」
「ヴァォーーーー、イヒ カルテ バナゾ・チェレス・ハル・ババリト・マメルディー・ディ・ドノバ レ ノーマ」
兵士達は声を揃えてピッパオウの指揮のもと、神にバナゾ・チェレスへ仕えることを二度宣誓した。
「ヴァォーーーーー、リト=バレーゲ・シュテファ・ハレ・ゲニャルナ・マメルディー=マナ・ディ・ドノバ」
「ヴァォーーーーー、プリャーニル・アスキナ・ハル・チェレス・マメルディー・ディ・ドノバ」
兵士達はシュテファと赤子のアスキスを讃える雄叫びを出した。
「この者達が、奥方であるシュテファ様と嗣子アスキス様を認めたという意志表示です」
不安げに赤ん坊を抱いているシュテファにゲラクが説明した。
「これからどうすればいい」
パットウィンはゲラクに正直な気持ちを伝えた。ゲラクは今までとは違っていたく真面目な声で言った。
「まずは、この者達の顔と名を憶えてやりなさい」
次の日にゲラクはパットウィンと二つの村を回って、新しい城代であるチェレスを紹介した。そして、ゲラクは細々した実務をパットウィンに教え込むと一月もしないうちに城を去った。
パットウィンは部下になった二十人の兵士とゲラクがいる間に面接をした。元々の兵士は十二人で、五人は中級から下級の文官、三人は城の使用人だった。
面接しているうちに、一人の文官と使用人はなんとなく顔に覚えがあった。
パウティスはまず文官を兵士としての任を解いて自分の幕僚として働かすことにした。使用人は、城の炊事係や営繕係として、その妻達はシュテファとアスキスの世話をさせることにした。
パットウィンは少し落ち着くと毎日のように、村に行って作物の実り具合を見て回った。そして、農作業をしている村人に声をかけては話し込んだ。
ある日、村からの帰りに、いつも連れて行くドガールという文官が仏頂面をしているのに気が付いたパットウィンが不審に思って、その理由を聞いてみた。
「挨拶程度ならまだしも村人と親しげに話されるのはいかがかと」
ドガールは少し躊躇ってから言った。
「どうした。今のわたしのやり方に何か間違いがあるのか」
「いや、そのようなやり方が間違えであるとも言い切れませんが、今のままではよろしくないかと」
ドガールの言い方は煮え切らない感じだった。
「何でも率直に言ってくれ」
パットウィンの言葉にドガールは言葉を選ぶようにして言った。
「城代はこの辺りでは一番の権力者でございます。その下に村長、村会がございます」
「わたしが直接あれこれ村人に聞くとおもしろくない人間がいるということか」
「余計な事をいいました。お許しください」
ドガールはパットウィンに頭を下げた。
「余計な事?」
「はい、わたしはいつも一言多いのでございます。いつも上司に注意されておりました。ここで出世したかったら言いたいことの百分一をだけ言えといわれました」
「ここというと、昔のわたしの宮廷のことだな」
ドガールの言葉にパットウィンは自嘲気味に言った。それを、ドガールはパットウィンが気を悪くしたのだと思った。
「ああ、癖はなおりません。お気を悪くなさらないでください。いや、どうぞ、お叱りください」
「先代のドノバ候パットウィンは愚かな男だった。媚びへつらいを言う臣下ばかりを重用して、真に自分の役に立つことを教えてくれる臣下をないがしろにした。
きっと、口惜しがっていた臣下も多いだろう。ドガールよ。ホルト城城代バナゾ・チェレスは、愚かな男の二の足を踏みたくはない。どうか、遠慮せずに意見せよ」
パットウィンの言葉に、今度は感激したのかドガールは少し目を潤ませながら言った。
「ありがとうございます」
パットウィンは感情を露わにするドガールを信用できる男だと思った。ただし、その能力は未知数であるのでパットウィンは先に釘を刺しておくことにした。
「ただし、言っておくが納得できないことは聞け無いぞ」
「御意」
ドガールは嬉しそうに答えた。
秋の収穫時期が終わる前に、パットウィンは幾つかの畑を抽出して収穫量を算定させた。そして、一村の年貢量を決めると、二人の村長と村会の代表者を呼んで年貢総量の交渉を始めた。
この方法は農村の自治権が強いリファニアにおける一般的な年貢の算定方法である。領主との交渉で決まった年貢を村が自身の責任で集めるのである。
年貢の交渉は昼前から始まった。最初からパットウィンも参加した話し合いは延々と数時間続いた。
夕刻になっても終わらない交渉に村長以下は出直してくるといったが、パットウィンはあと少しで妥協できそうだと言って夕食を出した。
確かに城代側と村の間で年貢は小麦二袋の差にまでなっていた。
パットウィンは夕餉の席でしこたま村の者達に酒を飲ますと交渉を再開した。交渉は夜を徹して行われた。村の連中はお互いに休んだり仮眠を取ったりしたが、パットウィンは一人で相手をした。
夜が明けてきた頃に、パットウィンが「朝食の用意をさせよう」と言ったところで、交渉は終わった。とうとう村長以下の村人が音を上げたのだ。
「城代様、負けました。しかし、袋二つのことで何故ここまで粘られたのでございますか」
「二袋の小麦を得ようと思えば半年は地に這うようにして働かなければならい。そのためなら一晩や二晩の徹夜などなんでもない」
村長の言葉にパットウィンは事も無げに言った。先代の城代であるゲラクが名うての能吏であったために新城代をなめていた村長達は大いに認識を改めた。そして、パットウィンもゲラクに劣らない能吏だと認めた。
民が最も嫌うのは法と権威を傘にかけて苛斂誅求な行いをする酷吏である。我慢できるのは柔軟性はないが法に則って仕事をする循吏であり大半の官吏がこの範疇に入る。
そして、民が畏れると共に信頼するのは能吏である。循吏はどうすれば法に従って年貢を多く集めることができるかを考えるが、能吏は年貢を多く集めるために、どのように民を働かせて収穫を増やすかを考えるからである。
パットウィンは三年間城代を務めた。パットウィンは村長以下村会メンバーとの個人的な親交を深めるとともに双務的な関係を作ろうと務めた。その一環として、城兵を治安維持と訓練を兼ねて週に二三回村を巡回させた。
そして、村長や村会との信頼関係が深まってくると武芸の立つ兵士を指南役に派遣して、村の自警団メンバーに武芸の訓練を行った。
村長達が何かお返しがしたいと言ってくると、パットウィンは古城であるホルト城の補修に交代で村人を派遣してもらった。パットウィンは返しの返しで、いざとなれば村人全員がホルト城に立て籠もる算段もした。
いざという時に、自分達が立て籠もる場所が村の砦と、古城とはいえ強固な防御力を持った城では安心感に雲泥の差がある。自分達が立て籠もる城と言うことで村人は熱心に補修を手伝った。
給与こそ出さなかったがパットウィンは、補修の手伝いにきた村人には、粗末ながらもかならず腹がいっぱいになるほどの食事を出した。
二年ほどもすると崩れかけていた部分の大半が補修を終わった。
パットウィンは城の補修と平行して、村人が現金収入を得る方策が無いかを考えていた。この頃、シスネロスでは増加するばかりの商取引や絶対数は少ない無いながらも書籍の需要が増加して樹皮紙の需要が急増していた。
樹皮紙の製造はシスネロスの職人組合が独占していたが、樹皮紙になる樹皮を軟らかく鞣した物をシスネロスに売ることはできた。
そこで、伝手を探してシスネロスからパットウィンの身銭で樹皮職人を招いて、樹皮の加工法を伝授して貰った。
農民は冬の農閑期に現金収入を得る仕事をするようになった。シスネロスに出荷する樹皮を扱う商人にパットウィンは営業許可料を課した。
こうすることにより、村人はパットウィンに税を徴収されている実感なく、パットウィンは間接的に村人から税を徴収した。
このような施策は、パットウィンが一人で考え出したものではなく、ドガール以下の文官と話し合った中から編み出したものだった。
パットウィンが城代になって三年が過ぎた。その間にもゲラクは数ヶ月に一度ほどパットウィンの様子を見に来た。
「自分の僅かな知識ではどうにもわからないことばかりだ。古今の書を読んで色々な世界や考えを知りたい」
ある日、パットウィンはゲラクに自分の思いを吐露した。ゲラクはあらかじめ知っていたかのように、即座にある提案をした。
「王都タチに行ってみませんか。ドノバだ。シスネロスだといっても、所詮はドノバ州は田舎の大州に過ぎません。きっと得られるものがたくさんあります。それも、良いことも悪いことも含めてです」
「王都タチですか。是非、行ってみたいとは思いますが」
ゲラクには驚かされることの多いパットウィンだが、ゲラクの発言は現実味が薄いように思われた。
「シュテファさんとアスキスさんのことですね。一緒に行けばいい。王都ならアスキスさんの教育をするのにも都合がいいでしょう」
「一緒に?」
ゲラクがシュテファやアスキスと一緒に行けばいいというが、シュテファはともかくとして、アスキナはまだ数えで四つである。
「船がありますよ。王都にあるシスネロスの商館に荷を運ぶ船に同乗すれば安全に王都タチに行けますよ」
ゲラクはいたって気楽な言い方で言った。シスネロスが王都タチに数年前に商館を設けた事は知っていたが船が行き来しているとは知らなかったパットウィンは自分が田舎の時代遅れの領主のようなものになったのだと思った。そして、少しばかり悲しくなった。
「ここはどうするのですか。新しい城代が来るとは思いますが、わたしの家臣まで王都につれていく訳にも行きません」
パットウィンには自覚がなかったが、すぐさま家臣の行く末を心配するという気持ちは数年前のドノバ候であったパットウィンにはなかった。
そのことに気が付いたゲラクは嬉しそうに言った。
「家臣のことは心配なく。あなたが戻ってくるまでここにいればいい」
「しかし、新しい城代はそれをよしとしてくれるか」
心配そうに言うパットウィンに、ゲラクが一通の書状を渡した。書状はドノバ候ルードビッテからのものだった。
パットウインが一読すると、バナゾ・チェレス(パットウィン)を終身城代とすると書かれてあった。
「これは?」
「ドノバ候はあなたが死ぬまでホルト城を任せる気です。もし、アスキス様に跡目を継がせるならそれも認められるそうです。ここは、今ではあなたの領地みたいなものだ。ここの年貢は貴方と家臣で使えばいい」
「しかし、わたしが留守の間は?」
「城代代理をたてればいい。心当たりがおありでしょう」
ゲラクの言葉に、パットウィンはドガールの顔が浮かんだ。五人の文官の内では旧ドノバ候時代の地位が最も高かったことからも、代理にしても仲間うちで揉めないだろうという判断もあった。
「王都タチにはご子息のパウティス様がおられます。ただ、会って名乗りをされるのはご遠慮ください」
ゲラクがパットウィンに釘を刺すように言った。
「心配なら人質として、シュテファとアスキスを置いて行こうか」
王都タチに言ってみたいという気持ちに抗えずに、パットウィンは絞り出すような声で言った。それをゲラクは半分笑いながら聞き流すように返した。
「人質などいりません。あなたは賢くなられました。どのようにパウティス様にかかわればよいかはわかっておられましょう。そして、わたしは貴族としての貴方の心意気を信じております」
チェレス(パットウィン)はドノバ候から、学問知識を修得する命を受けた家臣として、王都タチで学者や実際に政治を行う貴族をたずねて五年間学んだ。
そして、ドノバ州に家族とともに帰還したチェレス(パットウィン)はドノバ候ルードビッテから直々の呼び出しを受けた。
ドノバ候ルードビッテは、ゲラクだけを伴って謁見室でチェレス(パットウィン)と会った。
「バナゾ・チェレス。こう呼んで構いませんか」
すっかり年老いて椅子に座ったドノバ候ルードビッテは優しげな口調でチェレス(パットウィン)に声をかけた。
「はい、もうすっかりその名の方が慣れました」
「では、バナゾ・チェレス。十年前に死にたいと言っていたあなたに考えなさいと言いましたが結論はでましたか」
ドノバ候ルードビッテの問にバナゾ・チェレスは迷い無く答えた。
「はい、まだまだ世には知らないことがあることを知りました。神々に召されるまで少しでも世のことを知りたいと思います」
ドノバ候ルードビッテは、ゲラクに目で合図した。ゲラクはすっかりへりくだった様子でバナゾ・チェレスに聞いた。
「チェレス様、どうです城代とは言わずもっと広い地域の統治の仕事してみたいとは思いませんか」
「叶わぬ夢です。十年前にもどりたいと何度も考えました。何故、わたしはあんな愚かな統治をしてしまったのでしょう」
バナゾ・チェレスは十年前の自分であるドノバ候パットウィンをすっかり客観的に見られるようになっていた。
「そう思えるようになったのは何故ですか」
ゲラクの問に、バゾナ・チェレスは今度は間を置いて答えた。
「…学んだからです」
バゾナ・チェレスにドノバ候ルードビッテは益々好々爺のような口調で言った。
「では、それが身についたかどうか試してみましょう。統治をしてみなさい。ドノバ候としてドノバ州を統べるとはいきませんが、ドノバ候領全体の統治をしてみませんか」
「ドノバ候領の統治?」
「わたしは領地を統治する家宰という役職をつくりました。わたしはあなたにその家宰をして欲しいと思っています」
ドノバ候ルードビッテに続いて、ゲラクが少しきつい口調でバゾナ・チェレスに言った。
「統治をするというが、あなたはドノバ候ではありませんから自分勝手なことはできません。ドノバ候のためにそれなりの年貢徴収を円滑に行い、善政と呼ばれる統治を行うのは至難のワザですよ
ドノバ候領と言っても広い。ホルト城城代のように毎日村を見て回る訳にはいきません。あなたの分身となる人物を探さないといけません」
「人を見る目を持てということですか」
バゾナ・チェレスはゲラクの目を見て言った。バゾナ・チェレスのゲラクを見る目は、ようやく世に出た学生が恩師をみるような目だった。
「御意。ドノバ候が貴方の才を見つけて惜しんだようように、貴方も人の才を見つける力をおつけなさい。人を登用する時は、大胆でかまいません。ドノバ候とて何度も失敗し、裏切られているのです」
ゲラクは頭を下げながら言った。そして、ゲラクの言葉に苦笑したようにドノバ候ルードビッテが付け足した。
「そう言うことだ。この男は当たりだったがな」
ドノバ候ルードビッテにそう言われたゲラクは少し微笑んだ。
その時から、四十年近く旧ドノバ候パットウィン、チェレス家宰はドノバ候領の統治を行い、また、チェレス家宰が旧ドノバ候パットウィンだと教えられた代々のドノバ候の知恵袋として生きてきた。




