南部紀行前章6 ヘルキンネ商会 二 -近衛警備隊-
ナデルフェト州イカルイトの大店ヘルキンネ商会の店主ヨエシェ・マルユアックは祐司がよく知っている大店がヘルコ船舶商会、両替商タイストの店、シスネロスの薬種問屋である雨傘商会だと聞くと即座に口を開いた。
「そうですか。ヘルキンネ商会はヘルコ船舶商会と似た店です。ナデルフェト州の産物を王都をはじめ他州に売り、他州の物産をナデルフェト州で売ります。
ただヘルキンネ商会が売り買いするのは問屋や直接の買い付けですから、世間の皆様にはあまり馴染みがありません。
ヘルコ船舶商会は自分で亜麻や麻を生産したり、ヴァンナータ島の物品全体を売り買いしたしておりますがヘルキンネ商会はそこまで大規模ではありません。
ただ布地と服はナデルフェト州イカルイトと王都で販売する店が御座います。ナデルフェト衣服店という名です。
実は売り上げの半分以上はナデルフェト衣服店のものですから、わたしは服屋のお内儀といえます」
「ナデルフェト衣服店なら知っています。買ったことはありませんが王都の店の前を何度も通りました」
パーヴォットが思い出したように突然口を開いた。
「ナデルフェト衣服店は屋号でヘルキンネ商会の一部です。仕立てもたまわりますが既存品が主力です」
「衣服店は競争が激しいそうですね」
祐司が感想めいた感じで言った。
リファニアで衣服を購入する場合は布地を選んで仕立てから行う仕立て衣服店、出来合いの新しい服を売る衣服店、短期の使用あるいはほとんど使用されていない古着の店、ややくたびれた古着の店、相当くたびれた古着の店と区別がある。
仕立て衣服店で衣服を購入するのは貴族、高位郷士、その他の富裕層である。店は得意分野が明確でない場合は、昔からのご贔屓を相手に商売を行っている。
日本でいえば外商のみで商売をしているような店ということになり、普通は客が店に来ることは少なく店側がご贔屓を時々訪問して商品を奨めるという形態である。
マルユアックも言うようにナデルフェト衣服店のように単に衣服店と名乗る場合は出来合いの服を売る店である。
客層は数年に一度は新しい普段着、晴れ着ぐらいは新しい服を買おうという親方層や店主、大店幹部店員、普通の郷士階級となる。
「はい。ヘテテルック(ナデルフェト州の主邑)やイカルイトでは代々八十年以上商売をしており、有り難いことに時にナデルフェト公爵家の御親戚衆や御家臣、畏れ多くもナデルフェト公爵様も時にご利用いただいております。
ところが王都では先代の時代から商売を始めた新参者で、まだまだ二級品の店という評価で御座います。
王都の毛織物や麻製品は優れたもので王都商人が主に仕切っております。ただナデルフェト州の毛織物、麻布は決してひけを取らないのですが名で太刀打ちできません」
「ヨエシェ・マルユアック様、余計なことを訊いていいでしょうか」
祐司はリファニアでの店頭販売に提言があったが、それを伝える相手がいなかったので黙っていた。
ところが祐司はヨエシェ・マルユアックを相手に自分の考えを伝えてみようかという気になった。
「何で御座いましょう」
祐司はマルユアックが一寸前のめりな感じになり、彼女が発する巫術のエネルギーによる光が少しざわめいたことを見逃さなかった。
「ヨエシェ・マルユアック様は王都の商人と王都の商売のやり方で利を得たいのでしょうか。それとも別の方策があればそれで利を挙げてもいいとお思いでしょうか」
祐司はそう言いながらマルユアックが喜びの感情を示したと感じていた。
「実はエォルンを出港前に北極海交易の認可をいただきました御礼にサンデクト神殿に参りナルレント神官長様に会いました。
するとナルレント神官長様はジャギール・ユウジ殿は商売の方策にも色々詳しいので、興味があれば訊いて見るといいと仰っておりました。
わたしの願いは商人ですので勿論商売で利をあげることでが、第一はナデルフェト州の物産も優れていると王都の人々に知ってもらうことです。
ナデルフェト州の物産が王都で認められれば、リファニアのどこの地方でも認めてくれます。
さすればナデルフェト州の人々も潤います。人々が潤えば回り回ってナデルフェト州で商売をするわたしが利を得ることが出来ます。
是非にでもお話を聞きたくおもいます」
マルユアックは喜んだことの理由を祐司に分かり易くを説明した。
祐司はサンデクト神殿を出発する時にナルレント神官長が「マルユアックさんは郷土の人々が豊かになることを望む商人です。彼女が乞うのならあなたが知っている多くの人々が豊かになれる商売の方法を教えてあげてください」と祐司に頼んだことを思い出した。
なんとなくナルレント神官長とマルユアックにしてやられたような感じを祐司は受けたが、祐司はリファニア世界を楽しむととも時に現代日本人の感覚からすれば商業的な改善が出来るのではないかという思いもあった。
ただ何故そうなのかという事情もしらずに下手に知ったふりをして介入することは避けていた。
ただ相手が教えてくれと言ってきたのであれば日頃思っていたことをしゃべってみようかという気持ちになった。
「ナルレント神官長の頼みとなると断ることは出来ません。ただ事情もしらない空論だと思えばいつでも止めて下さい」
祐司がそう言うと三番番頭のデンバ・パイヴィオが樹皮紙と筆記用具を揃えていかにも祐司の話を記録するぞという姿を見せたので少しばかり苦笑してから祐司は話し始めた。
「王都の老舗は代々貴族家や旧家に出入りしており、代々の付き合いがあり人間関係が出来ていますから中々新規の参入は難しいと聞いております」
「そうです。王都では新参者、ましてや王都出身の商人でないとなると最初の手がかりさえなかなか掴めません」
「ヨエシェ・マルユアックさん、出来合いの服の正札販売を考えられたことはありますか」
祐司が言った正札とは掛け値なしの定価を商品に表示したモノである。
リファニアには焼林檎が銅貨一枚、揚げパンが銅貨二枚といったような表示がある場合はあるが概ね取引は買い手と売り手の値段交渉になる。
これは取引を楽しむという風情はあるが、やたらと時間がかかり納得出来る価格ならすぐに購入したい現代日本人の祐司は時にうんざりすることがある。
「正札販売?」
「値引きなしの定価販売です。全ての商品に定価を表示して掛け値なしで販売します」
「そんな売り方で売れますか?」
「王都で新しく仕立てた服を買う場合に一番多い顧客は誰でしょう」
「それは貴族や権勢のある郷士様、羽振りのいい商人、多くの人手を使う親方衆でしょうか」
「そうした人々の何倍もいるのは、それにせめて金回りのいいときには新しい服を仕立ててみたい、せめて一生に一度は仕立てた服を買ってみたいと思っているお客様です。そうしたお客様相手の商売をするのです。
それなら貴族や高位の郷士、大きな商人相手の老舗の商人とも競争をしなくていいし、そういった商人と無用の軋轢を産むこともありません。
値引き交渉は買い物の楽しみだという人もいますが、煩わしいとか人見知りだから苦手だと思っている方もおります。
そこで最初から値引きした値を定価販売で売るのです。値引き交渉で店員が半刻かかるところを、即座に販売できます。
おそらく一人の店員で何倍ものお客様に対応できます。さすれば店員を少なく出来て店員が少なくなれば更に安く売れます。
ただ安易に店員に暇を出さないで下さい。店員はヘルキンネ商会の大事な人材、財産です。
計算の得意な者は経理専門、仕入れに知識がある者は材料の買い付け、その他倉庫管理や他の仕事は幾らでもあるでしょう。
そしてわたしの言った方法が上手くいけば正札販売の経験を積んだ店員で新規の店をすぐに展開できます。これは組織のリストラクチャリングというやり方で攻撃的な経営といえます。
*話末注あり
あの店は値引きがないが安価、納得出来る値段だと評判が広がればいいのです。”掛け値なし安価販売”という幟でも立てればいい。
安価という言葉が安物という印象を与えるなら廉価とか相場より値引きなどと表現すればいいでしょう。
安価にしても今まで以上の利益を上げるために主力商品は完全な仕立て服ではなく、既製品を主力にするべきです。それも数種類のサイズのモノを大量に揃えて出来るだけ安価に揃えます。
さらに出来た服は色合い袖口や襟といった細部を少し変えておけば、お客様の好みも満足させられますし、何より自分だけの服という意識を持って貰えます。
そして裾や袖の調整といった簡易な仕立てを即座にするということを定価込みですれば仕立てて貰ったという満足感も与えることが出来ます。
さらに明確に自分だけの服を欲するお客様にはあらかじめ用意した何十種類かの型紙を使い、服を作るための裁断、裁縫などの工程を何種類かに分ければ効率的に作れますし、その工程だけはしっかりこなせる人間を使えばいいので職人も容易に養成できます。
そのような売り方をする店には名家のお客様は来ないかもしれません。しかも王都の他の人々も見栄っ張りですから老舗の店で買った、作ったということに拘られます。
そこで服、特に新しい服には流行がありますが、それをこちらから作っていくのです。流行の服はナデルフェト衣服展でしか買えないという状態をつくるのです。
本来なら服のデザインを専門にする人間がいればいいのですがリファニアはいません。画家などが一番近い才能があるかもしれません。その才を持った人間を得たら出来高払いで高給を与えても絶対に確保するべきです」
リファニアには服飾デザイナーという職種が概念としてまだないのでどう説明していいのかと祐司は戸惑っていた。
しかし祐司が服飾デザイナーについての説明に困っていたことは、この夏に一気に解決してマルユアックは服飾デザイナーという存在がどのようなものであるかを理解することになる。
祐司がマルユアックに新しい商売の方法を話して十日も経たないオラヴィ王十年七月一日に王命で近衛隊が近衛警備隊として組織改編された。
近衛隊は歴史が古いだけにいつの間にか時代に取り残されて、家柄ばかりが羽振りを利かせる組織になっていた。
(第十八章 移ろいゆく神々が座す聖都 地平線下の太陽14 女優アリシアの楽屋 三 -大逃散背景- 参照)
また王立軍、王立水軍、オラヴィ王の親衛隊である補助近衛隊が実力主義的な組織であるので有能な者ほど近衛隊を避けており益々近衛隊は組織としては弱体化して王家から見れば見栄だけの金食い虫になっていた。
ただ近衛隊はそれなりの牙と爪があり、伝統と家柄を誇るあまりに絶対王政とはあまり相性がよくなく、”オラヴィ王八年の政変”では王家は近衛隊が逆クーデターを起こすことを心配していた。
そこに府内警備隊長官のバーリフェルト男爵から建議が上がって来た。
その建議は近衛隊をホルメニアに展開する治安と対間諜の組織に編成換えすべきというものであった。
これは治安維持の中で犯罪対策を行う府内警備隊は正規の隊員の数が少なく九州より広いホルメニア全体で二千数百人しかいない。
そのうち二千人は王都にいるのでホルメニアの大部分では代官所に委託するか地元の自警団を府内警備隊が指導している状態であり、これでは犯罪には対応できても騒乱が起こればお手上げである。
また王家の間諜対間諜組織である”カラス組”は精鋭揃いであるがメンバーを秘匿しているために数名の独自の配下を持った基幹メンバーは五十人前後の人数しかいない。
人数の割に任務の範囲が広いので一般的な対間諜任務を近衛隊に移譲すればより特殊で高度な判断による任務に”カラス組”を専念させることが出来る。
これをよしとしたオラヴィ王は数千の数の近衛隊を一年間の根回しの末に現在の世界各国で見られる憲兵警察といった組織にした。
為政者にすれば治安組織は安上がりに運営したい。しかし治安を維持するためには最低限の人員を確保したうえで職務を真面目に遂行して買収などに抵抗力を持たせるために給与面で厚遇する必要がある。
リファニアではホルメニアが比較的治安がいいので、王家は二千数百の府内警備隊に抑えたうえにその隊員の半数は府内警備隊に任命された家の家臣でまかなっている。
しかし一旦ホルメニア全土が混乱状態になればバーリフェルト男爵が指摘する府内警備隊では力が足りない。
そこで現在は金食い虫になっている近衛隊に犯罪対策以外の治安任務を受け持たせて、有事にはホルメニア防衛軍として使用するのは確かに妙案である。
この結果近衛隊は正式名称が近衛警備隊となった。またオラヴィ王はこの新しい組織を立ち上げるに際して、さらにバーリフェルト男爵からの建議で近衛隊隊員からできるだけ不満がでないように今までの制服のデザインを残しながら当世の流行にあった制服に変えた。
この新制服をデザインしたハハネ・ベンヴェヌトは、王都第一の仕立て人として有名で王家にも出入りしている。またアリシアが属するムレッテ座の衣装も数多く作っていた。
オラヴィ王はベンヴェヌトに近衛隊の新しい制服のデザインするように依頼するとともに、直接ベンヴェヌトを呼び出して彼が中心となって職人を集めて同種の制服を一括で製造するように言った。
これにはベンヴェヌトが驚いた。
そしてベンヴェヌトは「どのような服をお望みでしょうか」と問うと、オラヴィ王は「女にもてる格好いいもの」とだけ言った。
ベンヴェヌトの考案した近衛警備隊の制服はたちまち王都で話題になった。今では王都雀が王都の粋を自慢する時に「粋な姿の近衛隊」「王都の守護神は傍目にも目立つ近衛隊」とあげることが一般的になっている。
その粋な制服で近衛警備隊は春分祭や王都名物の夏のボートレース、冬至祭には群衆警護や誘導のために意識的に格好をつけた動きをする。
以前は良家の女性が見合いを持ち込まれた時に「王立軍や王立水軍ならまだしも、近衛隊は…」と敬遠されていた。
しかしオラヴィ王の思惑く通りに「近衛隊なら遠い戦場に行きませんよね。第一格好がよくて友達にも自慢できます」と結婚相手が戦場で手柄をあげるより家庭にいてくれることを望む女性からは人気の結婚相手になっていく。
伝統と家柄がある自分達が軽んじられているという不平不満が満ちていた近衛隊は近衛警備隊になってから俄然やる気のある組織になった。
治安部隊は通常は一般的には民衆から嫌われるが、近衛警備隊は王都の郷士階級が中心であるので隊員の出自がよく王都庶民とはどのように接すれば互いに気分を害さないかを知っているので普通に接している分には目上からではあるが丁寧な口をきいてくる。
また「郷士の鉄椀」と呼ばれるやせ我慢が根付いているので、権力を傘にしたり買収には応じることはなく概ね公正である。
その為に王都やリファニアの畿内であるホルメニアの住民は近衛警備隊に近衛隊の時代にはなかった敬意を示してくれるようになり、近衛警備隊もその評価を落とすまいとする好循環が生じていた。
さて中世世界リファニアでは制服といっても一括に製造されるものではなく、基本的なデザインに元づいて個々の職人が縫い上げている半オーダーメイドといったものだった。
それを体形のみの調整に限定したイージーメイドという感じにして、王家から隊員に制服を支給する方式に変えたのだ。
これは祐司がマルユアックに話した内容と軌を同一にする。
実は近衛隊の改変と制服の採用はバーリフェルト男爵の考え出したことではない。バーリフェルト男爵家の恐るべき女性陣であるサンドリネル妃、その娘で世継ぎのブアッバ・エレ・ネルグレット、その双子の妹デジナン・サネルマ、ブアッバ・エレ・ネルグレットの知恵袋プロシウスが祐司に誘導尋問をかけて引き出した知識を形にしてバーリフェルト男爵に建議させたのだ。
祐司にすれば既にマルユアックに話した内容を一年半ほど前に引き出されていたが、このことはまだ祐司自身が気が付いていなかった。
さらに王家が一括して均一な制服を支給できるようになったのは、実は祐司が絡んだ中世世界リファニアでは画期的な発明となった”飛び杼”を移用した織機とガラ紡績機の導入が後押しをしている。
(第十一章 冬神スカジナの黄昏 春の女神セルピナ22 リファニア絵馬とプチ産業革命 参照)
人が紡ぐより数倍の速さで糸を紡ぐことの出来るガラ紡(リファニアでは祐司の家名をとってトオミ紡績機)は問屋の注文に応じて家内労働者として糸を紡いでいた女性達の仕事を奪ったが、彼女達は裁縫に生活の糧を求めた。
一着の服を一人で仕立てるには相応の技術が必要で修練もいる。しかし祐司から得た知恵でバーリフェルト男爵家は商人に金を貸し付け裁縫場と呼ばれる縫製工場を作らせて、縫製の工程を細分化して分業で服を作らせた。
これにより裁縫を行う女性達は一つの工程に習熟すればすぐに働くことが出来た。何より分業は同じ労働量でも、各自が生産する量より圧倒的に多くのそれも均一な仕上がりの服を生み出す事が出来た。
この事も祐司がマルユアックに話した内容と同じ事である。
この近衛警備隊の制服が評判になると、マルユアックはその制服をデザインして製造したハハネ・ベンヴェヌトに服のデザインを頼みに行った。
しかしベンヴェヌトは王家や王都貴族家から注文が増えており、一民間商人に王家御用達の立場からも一民間商人への協力は難しいと断られた。
しかしベンヴェヌトはその変わりとして、王都の芝居四座の一つである”ムレッテ座”の衣装係統括であるハハネ・ファダスという人物を紹介してくれた。
マルユアックは三顧の礼でファダスを口説き落として、お洒落だが動きやすいという衣装の特性を生かした新しい女性用の服をデザインしてくれた。
この服は服飾デザイナーによるリファニア最初の流行服となった。
注:リストラクチャリング
祐司の務めていた企業は本業が順調でありながら、上層部による投資の失敗りより倒産に追い込まれて祐司は失業しました。
(第一章 旅路の始まり 尖塔山よりの脱出1 わたしは誰かはわかるけど、ここはどこ? 参照)
これは祐司にとっては理不尽な話です。
倒産による失業までいかなくとも業績不振によるリストラというのはよく聞く話です。
このリストラはリストラクチャリング(re-structuring)の略語であり、本来の日本語訳は組織再編であり人員の整理という概念はありません。
企業の不振による人員整理は整理解雇もしくは余剰解雇と呼ばれるべきであり、英語ではEmployment redundancy、もしくはRedundancyで日本語として略すならリダンダと言うべきでしょう。
リストラとは本文で祐司が言っているように、不採算部門や余剰人員が発生する部門から強化すべき部門、新しい部門に人員を転換して組織を再生することに使うべきであり、攻めの姿勢を経営者が見せていく本来は経営者冥利に尽きる行為です。
ただ本来のリストラは上層の管理職も大幅な配置転換が伴うので、抜本的な改革は棚上げしながら取りあえず人減らしをして上層部を残した単なる整理解雇を日本ではリストラという言葉で誤魔化しているに過ぎません。