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 さてICカードに現金チャージ完了したぞというタイミングで、明洞に行こうと思いつく。ソウルに来たからには王道の観光地である明洞に行ってみたかったのだ。バスで明洞に行こうとするも、逆方向のバスに乗ってしまったことに気づく。私がもともといたバス停から数駅しかなかったのもあり、気づいて地下鉄駅前で降りた。そこから地下鉄で明洞に行けることを知り、グーグル先生に明洞への行き方を訊いてみる。

 グーグル先生の導きにより私は明洞へ到着し、ソウル在住でオーストラリア人のネイサンという友達に

「昨夜ソウルに着いたよ! いま明洞にいる」

 とインスタグラムのダイレクトメールを送った。私は先月の時点でネイサンに、8月にソウルに行くこと・タイミングが合えば会いたいこと・おすすめの場所を聞きたいことを送っていたのだ。

「あ、ごめん、忘れてた。今から送るね」

 とネイサンはどんどんおすすめの場所を送ってくれる。私は明洞のカフェでカフェラテを飲みながら、ネイサンからのダイレクトメールを見ていた。このカフェは日本語が通じてコンセントも使うことができたので、休憩にぴったりだったのだ。

 カフェを出て明洞を散歩する。関西弁を話す日本人女性の話し声が聞こえたので、私は仲間がいると安心してしまった。日本人以外だと欧米人観光客もいて、明洞はまさにみんなが来る王道スポットであるとわかった。それから私は地下鉄に乗り、聖水に向かう。ネイサンから教えてもらったカフェに行くためだ。

 NUDAKEというのがカフェの名前だけれど、モノトーンを基調としたカフェだった。クロワッサンが有名な場所ではあるが、何しろ貧乏旅なのでスイーツに1,000円以上は出せなかったのだ。そこで私は約700円のクレームブリュレを注文する。次こそはクロワッサンを食べるぞと決意した。

 NUDAKEを出た後はネイサンにおすすめされた漢江という川まで歩いて向かう。歩くこと自体は苦痛ではなかったものの、ソウルの夏は京都のそれと同じくらい暑かった。漢江で座って景色を見た後、私は地下鉄でホテルに戻る。暑すぎて耐えられなかったのだ。

 夕方ごろからソウル市内を散歩する。あわよくばネイサンに会えないかと思い連絡してみると、仕事中なので難しいとのことだった。それなら仕方ないかと思い、夜22時くらいにまたホテルに戻る。寝たのは23時頃だ。

 翌日は4時起きで5時台発の仁川国際空港行きのバスに乗ることになっていた。というのも関西国際空港に行く飛行機が8時発なので、なるべく早めに空港に着いておきたかったからだ。早めに出国手続きを終わらせてから、職場へのお土産を買う。あまりの高額さに目が飛び出そうになり、それなら市内で買っておけば良かったと後悔した。飛行機で関西国際空港に行き、日本に帰国する。こうして私のソウル貧乏恥かき旅は幕を閉じた。

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