表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/70

41.sideヴェル 戦後

「ドクター・ネック、偉そうな事を言っていた割には、君の子供は今一つだった様だが」


 僕、エルネスト・フェルトマンは、錐もみ状態になって落ちるC.H.A.O.S.を眺めつつ言う。


「自立制御の無人機としては良い性能ですが……あれなら、私でも落せるでしょう。あっさりと囮に釣られていましたし。ただ、いくらGをかけても問題ないのは良いですね。量産されたら脅威になるでしょう」


 ハンナもパイロットとしての視点で評価した。僕よりは脅威を感じている様な感じだ。


 生みの親であるフローラ・ネックはというと、しばらくは悔しそうな顔をしていたが、やがていつも通りの冷静そうな顔と、慇懃無礼な態度に戻った。


「……ま、今回は初の実戦テストですし、あそこまで出来れば上出来でしょう。すぐに改良に移りましょう。データは取れました」


「大丈夫かな? 自立稼働兵器なんて、暴走して制御不能になるのがSFもののお約束だが……」


「私の子供達を、そんなフィクション上のポンコツと同じ様に扱わないでください」


 僕の不安をよそに、フローラはククク……と悪い顔をしている。なんとなく、嫌な予感がするのは何でだろう……。


 それはハンナも同じだった様で、彼女はフローラを警戒の目で見ている。


「ハンナ大佐、でしたね?」


 そんな彼女の視線に気づいたのか、フローラは挑発するような表情をする。


「いずれ、この機体は量産される。あなた達パイロットには楽をさせてあげられると思いますよ」 


「……一々、気に障る言い方をしますね。我々戦闘機乗りの仕事を奪ってやるって言いたいのですか?」


「私とて、命が無意味に散っていくのは見るに忍び無いのですよ」


 それから彼女は、うっとりとした表情になった。


「もっと命は派手に散るべきなのです。C.H.A.O.S.が完成したあかつきには、この世界から戦争が消えます。私が消します。それまで貴官には頑張ってもらいたい」


「「…………」」


 なんというか、とことん胡散臭い奴だ。僕とハンナは顔を見合わせて、反応に困るだけだった。



短いので今日中にもう一話投下します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ