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俺の苦難 その③

勇馬が気がつくとそこは真っ白な空間だった。

勇馬(ここはどこだ?)

勇馬は周りを360度見回した。

すべての空間が、真っ白であった。

勇馬「ここは…あっ」

勇馬の声は元の声に戻っていた。

勇馬は自分の体を見た。

勇馬「お、男に戻ってる!!」

その時白い空間の一部が光だした。

勇馬(出口?)

勇馬はそこに向かって歩き出した。

向かっていくにつれて向こう側からも歩いてくる人影が見えてきだした。

ようやく相手の顔が見えるまで近づいた。

勇馬「お、俺?!」

向こう側から歩いてきた人影は勇馬自身だった。

ユウマ(向こう側から来た勇馬の方をユウマと表記します。)「やぁ。勇馬君」

勇馬「誰だ!!お前は!!」

ユウマ「君自身だよ。俺は。」

勇馬「違う俺は一人だ!!」

ユウマ「じゃぁ性別はなんだ?」

勇馬「男だ!!」

ユウマ「そうか。じゃぁ自分の体を見てみろよ。」

勇馬は自分の体を見てみた。

勇馬「お、女!!」

勇馬は女に変わってしまっていた。

ユウマ「そうだ。これで俺が男のユウマ、お前が女の勇馬。ってことで同一人物ではない。

   ってことだ。」

勇馬「おい!!」

ユウマ「じゃぁな夕菜ちゃん。」

勇馬「え?」

ユウマは光の粒子になって消えた。

勇馬「おい!!夕菜ってなんだよ!!俺はどうなるんだ~!!」

勇馬はユウマが消えて何もない白い空間で叫んだ。



勇馬「ハッ!!」

勇馬は目が覚めた。

そこは見慣れた自分の部屋だった。

勇馬は自分の体を見た。

勇馬「戻ってるわけないか…」

勇馬は気を落とした。

勇馬「まぁいいや。お風呂入ろっかな…昨日入ってないし。」

勇馬は風呂に入るため、脱衣所で服を脱ぎだした。

勇馬(あっ…見ちゃって良いのかな…良いんだよね…俺の体なんだし…)

勇馬は極力自分の体を見ないように風呂に入り、髪、体を洗って浴槽に入った。

勇馬「はぁ…俺はどうなっちゃんだろう…」

勇馬は、天井を見ながら言った。


すると脱衣所の方からゴソゴソを音が聞こえてきた。

優子「勇馬~服ここに置いておくわね。」

勇馬「母さん!!今日も仕事行ってないのか?」

優子「今日はね。勇馬の服を買いに行く為に仕事を休んだのよ。だから行くわよぉ~」

勇馬「そんなこと聞いてないぞ!!」

優子「今はじめて言ったのよ。それに勇馬あなた今の姿で今までの服着れるの?」

勇馬「うっ。」

優子「でしょ。ここにおいてある服着てね。」

勇馬「う。しょうがないな…」

優子「わかったわね。」

勇馬は優子の気配が脱衣所から消えたことを確認して風呂場から出た。

勇馬は優子が置いていった、服をひとまず広げてみた。

それは女物の服だった。

下着も置いてたが、下着も女物だった。

勇馬(これを俺に着ろと…)

勇馬は勇気を振り絞って、下着を身に着けた。

ブラジャーのつけ方に戸惑ってしまったがなんとか身に着けた。

勇馬(なんかもう戻れないような気がしてきた…)

次に服を着た。

この服は女物だがジーンズに普通のTシャツだった。

勇馬「はぁ…」

勇馬はため息を吐いた。



優子「勇馬!!買い物行くわよぉ~」

勇馬は文字の通り優子に脱衣所からでた瞬間、車に放り込まれた。

勇馬「ギャー」

勇馬は服屋の『し〇む〇』に連行されていった。



優子「夕菜~こっち来て~」

優子は勇馬のことを『夕菜』と呼ぶことにした。

勇馬「へいへい…」

勇馬(夢と同じ名前じゃないかよ…)

勇馬は車の中で優子が勇馬の事を夕菜って呼ぶことを言われていたので焦ることも無く答えた。


これからは勇馬(女)の事を夕菜と書くことにする。


夕菜「なんだよ。」

優子「これ着てみて。」

優子はミニのワンピースを夕菜に差し出してきた。

夕菜「これを着てみろと?」

優子「えぇ」

優子は試着室を空けながら言った。

夕菜(これは何を言っても聞いてくれないな…)

夕菜「わかったよ…」

夕菜はワンピースを持って試着室に入っていった。

夕菜(ところでこれどうやって着るんだ…)

夕菜は悪戦苦闘しながら、ワンピースを着た。

夕菜は試着室を空けた。

夕菜「これでどうだ?ところでなんで俺のサイズを知っているんだ?」

優子「似合っているじゃない。サイズは入院している間にサイズ全部測ったのよ

   ついでに胸のサイズはBカップよ。」

優子は後の胸あたりから夕菜にだけ聞こえるようにいった。

夕菜「なっいつの間に…」

優子「検査のためにも調べたのよ。」

夕菜「そうでしたか・・・」

夕菜と優子が話していると店員から声がかかった。

店員A「こちらの服なんかどうでしょうか?」

店員Aが服を勧めてきた。

夕菜「なぜ?」

店員A「遠くから見ていたら物凄く可愛くてこちらの服を勧めたくて。」

店員Aはメイド服を夕菜に渡しながら言った。

夕菜「メイド服?何でこんなものがここに?」

優子「いいじゃない。夕菜着てきてみなさいよ。」

夕菜「いや。」

夕菜は拒否した。

優子「いいから。着なさい!!」

夕菜は優子の必死さに引かないだろうと思いしぶしぶメイド服を持って試着室に入っていった。

着替え終わり試着室をでると店員の数が増え、観客ができていた。

店員A「よかったわ。すごくにあってる。私の目には狂いは無かったわ。」

店員Aはニコニコしながら頷いた。

店員B「いい仕事したわね。」

店員Bは店員Aの背中を叩きながら店員Aを称えた。

観客達「あの子凄く可愛くない?」

観客達は近くにいた人と話している。

店員達は次々と新しい服を持ってくる。

優子も混じって色々な服を持ってくる。

観客達は夕菜が試着室から出てくるたびに雄たけびを上げている。

夕菜は持ってこられた服をやけくそ気味に全て着ていった。


3時間後…


夕菜「やっと。おわったぁ~」

夕菜は背伸びをした。

優子「いっぱい買ったわねぇ~」

優子は終始ご機嫌のようだ。




夕菜・優子は家に帰って来た。


夕菜「疲れた・・・」

夕菜は無意識の内にお風呂に入り、自分の部屋のベッドに倒れこんだ。

夕菜「俺。どうなっちゃうんだろう…」







夕菜「俺、なんか戻れないような気がする…」

作者「なんで?」

夕菜「今回あった色々な事で戻れるって自信がなくなってきた…」

作者「ww

   そうそう次は時間軸少々飛ばすからね。」

夕菜「と言いますと?」

作者「大晦日を少し入れて正月シーン入れたいと思います。

   それに夕菜の父親でもそろそろ出そうかな・・・」

夕菜「そうえば俺の父親って今まで一度も出てないな。」

作者「そうだねぇ~」

夕菜「もしかして忘れてたとか?作者さん?」

作者「そ、そんなわけ無いじゃないですか…」

夕菜「本当に?」

作者「え、、、えぇ。」

夕菜「本当にぃ~?」

夕菜は作者を見つめてきた。

作者「……………………

   さて次回のお話は…夕菜、初詣に行くです。」

作者はそれを言うと走り出した。

夕菜「おい!!その題名も今考えたんだろ!!

   逃げんな!!待て~」

夕菜も、作者を捕まえるため走り出した。


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