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真実に一歩

登場する企業名などは出来るだけ存在しないのを使っているつもりです。


桃子・直樹「ぬぁにぃ~」

桃子と直樹は声を上げた。

直樹「あの風邪薬の会社とあのメーカーが繋がっていたとは…」

夕菜は桃子と直樹にあの風邪薬の会社【深海振興(株)】とあのメーカー…今まで言わなかったが【リアス】というメーカーが実は業務提携を結んでいたことを話した。

桃子「じゃぁあの風邪薬は…意図的に戻るように作られたもの?」

夕菜「いや。あの風邪薬はあれが出来る前にはもう発売されていた。

   多分戻るなんて考えられていなかったんだろう。」

直樹「それにしてもよく見つけたな。」

夕菜「まぁな。方法は聞くなよ。こんなところで」

直樹「ったりまえだ。」

夕菜達が話しているのは学校の食堂だ。

たまにはということで昼食は食堂でとることにしたらしい。


夕菜「それにしても食堂利用する人って少ないよな…」

夕菜が言う通り食堂には人があまりいなかった。

だからこそ夕菜と桃子は下の口調で話すことが出来ている。

直樹「大体は弁当派だからな。この学校は。」

この八栗高校の生徒は大体弁当派であり食堂派は少ない。


桃子「それにしても、業務提携ねぇ~

   裏じゃ変な薬でも作ってるんじゃないの?」

夕菜「そうだな。

   多分、警察も気がついていると思うが…」


直樹「それよりも飯飯。」

直樹はいつも食べないから食べる気満々でいった。

夕菜「はいはい。」


夕菜達は昼食を持って適当な席に座った。

夕菜「あっそうだ。このこと誰にも言うなよ。」

直樹「ぬあんでだ?」

直樹はスパゲッティを口いっぱいに頬張りながら言った。

桃子「直樹まず口の中身をなくしてからしゃべって…分からない。」

すると直樹からゴクンと飲み込んだ音が聞こえた。

夕菜「その量を飲み込むのかよ。」

直樹「余裕だ。

   で何で誰にも言ったら駄目なんだ?」

夕菜「俺がこうなるからだ。」

夕菜は両手の付け根を合わせた。

桃子「なるほどね。」

直樹「あぁ」

直樹も意味が分かったのだろう返事をした。

その後3人はほとんど無言でそれぞれの昼食を食べ…なかった。


夕菜「直樹、うまそうじゃねぇか。一口もらうぞ。」

夕菜はそういうと直樹のスパゲッティを数本持っていった。

直樹「じゃぁそのラーメンもらうわ。」

直樹も夕菜のラーメンをつつく、

桃子「このチャーシュー頂きぃ~」

桃子も夕菜のラーメンのチャーシューを持っていった。

こうして3人の昼食の食べ比べをした。



その後、授業を3人は受け放課後になった。

夕菜と直樹、桃子は屋上に上がって行った。

友梨は部活だ。

直樹はもちろんサボりである。


夕菜「んん~やっぱりここは空気がいいなぁ~

   教室に比べて。」

夕菜はあくびをしながら言った。

桃子「そうだねぇ~」

直樹「だな。」

3人が屋上に来た理由は空気を吸いにきたのと、屋上から見える景色を見に来たのだ。


すると校舎の中の階段を誰かが上ってくる音がした。

夕菜「誰かな?」

直樹「さぁな。」

屋上への扉が開き、池田が屋上にあがってきた。

池田「あ?お前達ここにいたのか。」

夕菜「池田か。俺達を探してたのか?」

池田「いや言葉のあやって奴だ。」

池田は煙草を取り出しながら言った。


池田は桃子がいるのを気がついたのか

池田「工藤は煙草の煙は大丈夫か?」

桃子「…大丈夫。」

桃子は池田に言ってないので、桃子として池田に言った。


池田は煙草に火をつけ、一服した。

夕菜「どうしたんだ?

   最近おおいよな?煙草すうの。」

夕菜は最近池田が屋上に来て煙草を吸っているのを良く見るので聞いた。

池田「あぁ。ちょっとな。」


また屋上へ続く階段を誰かが上る音聞こえてきた。

その足音はゆっくりと重みのあるような足音だった。

夕菜はこの足音に聞き覚えがあった。

夕菜「校長?」

池田「みたいだな。

   はぁ~めんどくさい。

   お前達どっかに隠れてろ。

   話は聞こうがかまわない。」

夕菜達は池田にそういわれたので屋上に設置されている貯水槽の上に上った。

夕菜達が背を低くして貯水槽の下から除かれない様にした所で校長が屋上に出てきた。


池田と校長の話が始まった。

校長「おぉ。池田君。

   今日もここでいたのか。」

池田「えぇ。」

校長「突然なんだが君に頼みたいことがあってね。」

池田「なんですか?」

校長「君はバドミントン部の顧問だろう?

   前回の試合の結果が悪かった。

   それは山崎勇馬君が転校して行ってしまったからかい?」

池田「い、いえ。」

校長「そうだろう?

   次回の試合で好成績を残してくれたら部費と君の給料を増やすことにしたんだ。」

池田「ということは?」

校長「つまりは試合で勝てば部費もあがるし君の給料も増える。

   君の部活がこの学校のよりどころって前言っただろう?

   それだけ期待しているのだよ。頼むよ。」

こういって校長は校舎に入っていった。


夕菜達は校長が校舎に入ったのを確認した後、貯水槽の上から飛び降りた。


トスッ


夕菜「池田、大変なことになったな。」

池田「あぁ…」

直樹「俺も練習でた方がいいのか?」

池田「あぁ。他のやつを普通なレベルまで上げてくれ。」

夕菜「俺も手伝ったほうがいいのか?」

池田「あぁ。てか、お前が変わってしまってこうなってんだからな。」

夕菜「不可抗力だっての。」

池田は夕菜を攻めたが、夕菜が返してきた言葉には何も返せなかった。


するとそこに黙っていた桃子が話しに入ってきた。

桃子「・・・先生。私も手伝う。」

相変わらず無口キャラを装っていたが今にも暴れたくてしょうがないような目をしていった。

池田「あ、あぁ。」

池田は桃子の変貌に驚いたのだろう。


夕菜「好成績がでて給料上がったら

   いつか飯でも奢ってくれ。」

直樹「俺も。」

桃子「…私も」

夕菜の提案に2人は乗ってきた。

池田「…分かった。」

池田は了承した。


夕菜「だが今日は帰らせてもらうよ。

   飯つくらないといけない。」

池田「あぁ明日たのむ。明日は休日だし練習が長いこと出来るしな。」

桃子「・・・私も明日から手伝う。」

池田「あぁ頼む。」

こうして夕菜と桃子は帰って行ったので、

直樹も帰ろうとすると池田に襟首をつかまれ、

体育館に連行されていった。


夕菜・桃子「…ご愁傷様。」




夕菜「次回あばれるぞぉ~」

桃子「次回は久しぶりに暴れよぉ~」

夕菜と桃子は天にコブシを突き上げて言った。

作者「ほ、他の部員が倒れないようにね…」

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