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夕菜の行動

誤字脱字は言ってくだされば直します。

夕菜があの掲示板を消してから数日がたった。


夕菜はその数日の間に新たに見つけた掲示板を数個消していた。




夕菜が朝起きて朝食を食べる為にリビングに行った。

そこには珍しく優子がいた。

優子はテレビを見ていた。



テレアナ『最近インターネット上の掲示板が第三者により削除されるという事件が多発しております。

     削除された掲示板に共通することは、某メーカーのジュースについて書き込みが

     あったとされており、削除をしたと思われる人物はこのジュースに何らかの思い

     があると思われます。……』


優子「夕菜、これあなたがやったんじゃないの?」

夕菜「無理無理。俺が出来ると思うか?」

夕菜は実は自分がしたのだが優子に嘘を言った。

優子「思わないわね。

   だって貴方昔、間違えてパソコンにウイルスに感染させてからトラウマだものね。」



優子が言う通り、夕菜(勇馬)は昔、間違えてパソコンにウイルス感染させてしまい、

それがトラウマで先日直樹のノートパソコンを触るまでパソコンに授業以外で触れてこなかった。

夕菜がUSBメモリーを持っていたのは授業で使っていた物で昔、

勇馬が使っていたツールが多く入っており、夕菜の制服に入っていたのであった。



優子「じゃあ誰がやったのかしら?

   貴方の様な人だとは思うのよね~」

夕菜「少なくとも俺じゃないからな」

夕菜は優子に念を押した。



夕菜「じゃあ俺は学校に行くからな」

夕菜は逃げる様に学校に向かった。



夕菜が学校に着いて自分の席に座ると直樹が近寄ってきた。


直樹「これはどういうことだ?」

直樹は携帯で今朝のニュースで言っていた掲示板の削除事件について書いてある記事を見せてきた。

記事の内容は今朝ニュースで見た内容よりも詳しく載っていた。

そこには削除された掲示板の大体の数が載っていた。

夕菜「え?私はそんなことは存じておりませんが?」

夕菜はとぼけてみた。

直樹「んなわけ無いだろ?

   お前この前掲示板削除してたよな?」

直樹はこの前夕菜が削除していた掲示板の例を上げて言った。


夕菜「そうよ。私がやったのよ。

   でもこんなに削除してないわよ。」

夕菜は削除したことは認めたが、記事に載っている数ほど夕菜は消していなかった。

直樹「じゃぁ誰が?」

夕菜「さぁ?」

直樹と夕菜は頭を悩ました。

そして教室に池田が入ってきたので直樹は自分の席に戻っていった。



昼休み


夕菜と直樹の姿は屋上にあった。

夕菜はメロンパンにかぶりついている。

直樹「今日もメロンパンか…」

夕菜「いいだろ。」

直樹「誰が消したんだろうな。夕菜のような技術を持っている奴なんか他にいるのか?」

夕菜は少し考えた後、思い出したように言った。

夕菜「俺にこの技術を教えてくれた奴が出来る。」

夕菜はこの技術を独学で身につけたのではなかった。


それは勇馬が夕菜になる前、それも勇馬がトラウマになる前にある人物から教わったのだった。

その子はクラスの中でも静かな部類に入る子で、

川西(かわにし) (まこと)という子だった。

夏休みに入ってから引っ越して転校した。

勇馬はどこに転校するのかを聞かされずに急にいなくなったのだった。


夕菜は直樹に真の話をした。

直樹「真か…」

直樹には印象が薄かったのだろう。

直樹「とりあえず真はお前より腕は上なんだろ?」

夕菜「そのはず。」

直樹「じゃぁ真に決定だな。」

直樹は勝手に結論付けた。

夕菜「おいおい。たとえ真がこの犯人だとしてもだよ。

  これらの掲示板を消す必要なんて無かったんじゃないか?」

直樹「そうだな。」

そしてまた夕菜と直樹が悩み始めようとすると後ろから話しかけられた。


???「…それは僕も変わってるからばれると大変なんだよ。」



夕菜と直樹は振り返った。

そこには体育の授業でチームを組んだ工藤桃子(くどうももこ)がいた。

しかしまとっている空気が違う。

いつもの教室での桃子はどちらかというと暗いイメージだが

二人の目の前にいる工藤は明るいイメージがある。

夕菜「く、工藤さん?!」

直樹「工藤?!」

桃子「うん。そうだよ。」

二人の後ろにいた工藤は顔が笑っていた。

桃子「ところで、二人は何を話してたの?」

突然、聞かれたので二人は慌てた。

夕菜「え、えっと…」

直樹「え~とだな…」

桃子「真の事考えてたんでしょ?」

桃子はいきなり確信をついてきた。

夕菜「え…」

直樹「なんでその事を知っている?盗み聞きしたのか?」

夕菜は慌ててしまったが、直樹は平静を取り戻していた。

桃子「まぁね。」

直樹「どこから聞いていたんだ?」

夕菜「工藤さん。今さっき《僕も変わってる》って言ったよね?なんで?」

桃子が直樹の質問に答える前にようやく平静を取り戻した夕菜が桃子に聞いた。

桃子「言葉通りだよ。勇馬。」

桃子は詰まることなく言った。

夕菜「な、なんで…」

夕菜は言葉に詰まってしまったが直樹が聞き返した。


直樹「なんで、お前はこいつが勇馬だと知っている?」

桃子「分かるよ。昔からの知り合いだとね。

   無意識のうちに勇馬の癖が出ているんだよ。

   まぁ僕はそんなへましないけどね。」

夕菜「工藤さんっていったい…」

夕菜が聞くと。

桃子「さて問題です。僕は誰でしょう?」


直樹「工藤桃子じゃないよな?」

桃子「一応そうでもあるけどね。正しい答えじゃないよ。」


しばらく時間がたち


夕菜は答えが出たのだろう訝しげな顔をして桃子に尋ねた。

夕菜「もしかして真?」


夕菜と桃子の間に風が吹いた。

桃子「正解だよ。」



作者「今日は、工藤桃子さんに来ていただきました~パチパチ」

桃子「・・・よろしく。」

作者「キャラかぶらなくていいよ。

   ここでの会話は本編では使われないから」

桃子「・・・じゃぁ工藤桃子あらため川西真です。」

桃子は急に明るくなった。

作者「凄く。変わるね。」

桃子「これでもしないと勇馬みたいに癖が出ちゃうんだよ僕は。」

作者「大変だねぇ~」

桃子「もうなれたよ。」


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